〇〇に弱い

一目ぼれをして欲しいと思う事は日常茶飯事。
ずっと一緒にいられるかどうか後先考えずに決断したことは、大抵短い期間であることが多い。
どうしてそうなるのか?一目ぼれは一瞬の出来事だから。心の準備ができていないのに現れる、事故のようなものだ。人生初めての瞬間であればあるほど熱しやすく冷めやすい。ずっと、こういうのが欲しかった、と思いを強く抱いていた場合でもそれに出会った瞬間が最高潮に達しているので、これまた冷める時が割と早く来てしまったりする。のぼせているせいで現状に見合わない無理もしてしまう。そして、後で「何でこれが良かったのだろう?」と振り返って反省する。一目ぼれが良くない訳ではないけれど、私の場合、後で反省することが多かったので2年ほど前から一目ぼれをすぐに手に入れようとする行為や執着しすぎる事はできるだけ意識して一旦端に置くようにする事を覚えた。自分一人で消化できる小さな事であればいいのだけれど、いずれ家族や人を巻き込むかもしれない事は少々慎重になった方が後々自分の為にもなる。それでもやってみたいことだとか、手に入れたい事なら別に誰の許可なくもうすぐ実行する。やるからには後で何があろうと何を言われようが自分の責任で貫き通すしかない。と最初は気分上々なのでマイナスな事は起きてから考えようと隅に追いやり、失敗しそう失敗かもしれないと段々気づき始める頃に、人から何だかんだ言われ事があると凹んでしまう。特に身内が応援してくれず敵に回るような事を言い出す。それをどう受け取るか。未熟だった頃は、もう2度とやるもんか、と投げたり諦めていた。大人になった今の解釈は「自分で決めたことなら、もっと強くなれ」だ。身内は別に虐めているわけではない。と強く言い聞かせる。こんなこと他人や知人がわざわざ敵に回ってまで言ってくれる人はなかなかいない。尻を叩いてはくれない。身内だから言えることだろう。と客観的に失敗した直前に冷静に判断できれば直ぐに立ち直れるのだろうけど、なかなかそうはいかない。落胆している間はどうしても何も受け入れられない。そっとしておいてほしい。となる。
そんな中でも、(どんな中?)これさえあれば「一生ものなので、あるといい」ですよ、なんて文句を聞いてしまうと心が揺らいでしまう。ただそういうものは結構な値段がする。大人のお小遣いの3か月分~半年以上かかるかもしれない分くらいだ。「一生ものですよ」と聞いてから直ぐに飛びついて後悔してしまうくらいなら少し頭を冷やして検討し直す期間があった方が助かる事もある。では一生ものとはどんなものか。人それぞれでしょうが車や家でも一生ではない。いずれ動かなくなったり、壊れたりする時が必ず来る消耗品だ。時には税金やローンが払えなくなり没収という事もある。そんな大きなリスクがあるものではなく、ある程度の期間があれば直ぐに手に入れられて、維持管理もさほど難しくなく、誰に認められるでもなく密かに地道に共に歩んでいける相棒のようなもの、といった感じのものが自分にとっての一生ものだ。厳密に言えば一生なんてものは存在しないのだが。生きている間に手にしたものは体も何もかもが所詮借り物なんだ。結局、一目ぼれだろうが一生ものだろうが外から舞い込んできた情報は一旦疑問を持って一旦冷静になって分析したり考える行為が必要になる。ただそれを前々から手に入れたいと考えていた事なら「チャンスが来た」と思って波に乗る。考えすぎて迷っている内に波がいつの間にか消えていた事に気づいた時のがっかりと言ったら悔しい。その悔しい出来事が今日あった。言い訳ではないが、目先の引っ越しと引っ越し後の環境に慣れる事を優先していたため、後回しにしていた。やっと落ち着いてきたのでそろそろ買っておいた方が良いなと思い何種類かある機能違いのものを比較して良さそうなアイテムはこれかなと決めて、それでは買おう、とネットで見た全てのショップで売り切れになっていた。出遅れた。季節としては丁度良い4月と5月だ、今はもう6月。そりゃ売り切れるか。しかし、先延ばしはこれ以上したくないのでそのアイテムの仕様の中で一つの欠点だけ目を瞑って別品を購入。それは売り切れではなかった。別のアイテムに乗り換えた決断が後で吉となる事を祈るしかない。

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