腸内細菌の非多様性はすべてを狂わしている!
結局のところ、ヒトは食べたもものをどう分解できるかが命の勝負だ。
高額な食べ物や、薬草、野菜に至るまで、それらを分解できなければ何の意味もない。ベジタリアン等、ヒトの食思考の象徴で、結局食物繊維しか手に入れてないのに…
野菜に含まれるビタミンやミネラル等の栄養素は、植物独特の細胞壁に囲まれた細胞の中に存在する。
ヒトはこの細胞壁を消化できないため、牛や馬などと違って、生野菜を食べても栄養素を吸収できない。
細胞壁は火を通すことで壊れるので、火を通した温野菜はカラダに良い。
重ね煮は理に適っている。
しかもそれらの食物は、腸内細菌によりさらに分解され、命のエネルギーになる流れだ。
しかし現代では、食べ物の素性は悪いし体内の腸内細菌は少ないし、偏食は際立つしで全くイケてない人間だらけなのだ。
特にオーガニックとか健食を気にしたトレンドリーダー的な人種は最悪と言っていい。それは、癌や様々な疾患、老化の異常な進み方を見ても明らかだ。
ライフスタイルと、疾患の関係評価が明らかになることを期待している。
胃で消化され、粥状になった食べ物が小腸に送り込まれ、ここで最終的にたくさんの消化酵素とまざり合い、分解が行われる。
その栄養素を、腸管の吸収上皮細胞が吸収し、栄養素はここを通って体内へ吸収され、血管を通して全身へ運ばれる。
その小腸で吸収されなかった水分と未消化物(食物繊維など)は大腸へと送られ、大腸には小腸の一万倍もの数の腸内細菌が群れをなして待ち構える。
酸素を嫌う性質の菌にとって、酸素のない大腸は恰好の棲みかだ。
腸内細菌は、食物繊維などを自分たちのエネルギー源にし、その分解の過程で、様々な物質を作る。この代謝物質がとても重要なのだ。
主な代謝物質は、「酢酸や酪酸、プロピオン酸などの短鎖脂肪酸」。
それらが腸管上皮細胞から吸収されて血液に取り込まれ、血中に入り全身に送られ、ヒトの健康を維持している訳だ。
私たちには多様な腸内細菌と、健全な食物、健全な思考が必要だ。
腸内細菌の多様性の無さや暴走は、すべてを狂わしている。
Madman Hiro
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