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国立西洋美術館の展示室を独り占めにする

国立西洋美術館の常設展に朝一番に行くと、展示室を独り占めにすることができます。
1Fの入口からスロープを上がると宗教画などが展示されているフロアーがありますが、そこを通り過ぎて次に展示室に行くと、鑑賞者がまだ誰もいない空間で静かに絵画鑑賞に浸ることができます。

聞えてくる音は、歩いている自分の靴音だけ。
他の鑑賞者が視界に入ってこない、贅沢な空間です。

まるでヨーロッパの美術館にいるようです。ルーブル、オルセーなどのメジャーな美術館は鑑賞者で溢れていますが、ベルギーのブラッセルにあるベルギー王立美術館で静かにブリューゲルの作品に見入ったことを思い出します。

鑑賞者がいません
この展示室も鑑賞者がいません
自分だけの空間

西洋美術館にはブリューゲルの作品はありませんが、その子供のピーテル・ブリューゲルの(子)の作品があります。父の作品の「鳥罠のある冬景色」を模写したものです。
ブリューゲルの次男でヤン・ブリューゲル(父)の作品もあります。

ブリューゲルは好きな画家の1人で、子が模写した作品でも当時のフランドル地方の風景を楽しむことができるので、西洋美術館に行った時には必ず作品の前で時間をかけて見つめてしまいます。

ブリューゲル(子)
ヤン・ブリューゲル(父)

ベルギーのブラッセルにあるベルギー王立美術館には、ルーベンスの作品が多く展示されていますが、ブリューゲルの作品も父、子の作品が展示されています。

美術館の外観
内部
日曜日ですが人はまばらです

写真は日曜日の昼頃に行った時のものですが、鑑賞者はまばらです。

ブリューゲルの作品は、父と子の作品に分けて展示されていましたが、写真の整理が悪く、どれが父か子か写真に補記できないのですが、どれもこれも素晴らしい作品です。

ブリューゲルの作品では、ウィーンの美術館にあるバベルの塔が有名ですが、私は農民の生活を描いた作品の方が好きです。

近代美術館の会員証があれば西洋美術館の常設展には無理で入れます。
常設展を独り占めにできるのは、9時半の開館直後の20分間ぐらいですが、プライスレスな至福の空間です。

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