森村一樹

NY・ソウル・欧州大陸の生活を経験し、国内・海外の文化・歴史に興味を持つビジネスパーソ…

森村一樹

NY・ソウル・欧州大陸の生活を経験し、国内・海外の文化・歴史に興味を持つビジネスパーソンです。記事に触発されながら、自分が見たこと、聞いたこと、読んだことを書いて整理整頓しています。自由に書きたいためにペンネームを使っています。

マガジン

  • 美術館・博物館巡り

    美術館・博物館に行った時のことなどをまとめています。

  • 古文・和歌を読み、短歌の創作を楽しむ

    古文や和歌を読んだ感想や、創作した短歌をまとめています

  • 企業価値向上に向けて

    コーポレートガバナンス、ESGなど企業価値向上に関わることをまとめています

  • 読んだ本の感想、気になる本についての記事のまとめです

  • 神社・寺・パワースポット巡り

    神社・寺・パワースポットを巡ったこと、その関連についてまとめています

最近の記事

北欧3都の美術館に行きたくなる展覧会

スウェーデン国立美術館、ノルウェー国立美術館、フィランド国立アテネウム美術館のコレクションを展示する展覧会がSOMPO美術館で開催されています。北欧の絵画をまとめて鑑賞するのは初めてです。3都の美術館に行きたくなる展覧会です。 5Fは風景画を中心とした「自然の力」、4Fは北欧の民話を題材にした作品を展示する「魔力の宿る森ー北欧美術における英雄と妖精」、3Fは都市の風景を描いた作品を展示する「都市ー現実世界を描く」の3つのテーマで展示されています。 北欧は緯度が高いため日光

    • 研究所に隣接する美術館(DIC川村記念美術館)

      千葉県佐倉市にあるDIC川村記念美術館に初めて行きました。 DIC株式会社が運営している美術館です。森や池を配したなだらか丘陵の中にあり、レストランや茶席もあります。 春分を過ぎても関東の内陸部は小雪が舞うという天気予報、都内では冷たい雨が降る土曜日でしたが、朝一で行ったこともあり、人が少なくゆっくりと鑑賞することができました。 都内から高速を使って車で行きましたが、佐倉ICから15分程度で着きました。駐車場は広く無料です。近くの駅からシャトルバスがあるようです。 作品は写

      • オペラは一期一会(トリスタンとイゾルデ)

        東京の初台にある新国立劇場でワーグナーの「トリスタンとイゾルデ」に行きました。待ちに待った上演です。 クラシック音楽は好きだがオペラは上演時間が長いし、よく分からないから好きでないという人が私の周りに複数います。確かに長いです。特にワーグナーは。 今回、上演時間は5時間25分。 第1幕85分、休憩45分、第2幕70分、休憩45分、第3幕80分。 開演は14時ですから終了は19時半。カーテンコールも含めると20時頃に劇場を後にすることになります。 クラシック音楽は好きでしたが

        • 紫式部、清少納言、和泉式部 ー紫式部日記を読んでー

          紫式部日記を読み終えました。宮中行事の用語が多いため読み進めるには難航しましたが、皇子の誕生時のことなど皇室の儀式が詳しく記述されており、記録本としても興味深い内容です。 本の構成は、1節から60節まで、節ごとに「原文」、「現代語訳」、「語釈」、「解説」があり、理解しやすくなっています。 大河ドラマ「光る君へ」で描かれているような藤原道長と紫式部との関係を想像させる箇所もありますが(57節)、紫式部にとって主家になる道長の孫の誕生という慶事と祝事を慶びをもって書いています。

        北欧3都の美術館に行きたくなる展覧会

        マガジン

        • 美術館・博物館巡り
          79本
        • 古文・和歌を読み、短歌の創作を楽しむ
          23本
        • 企業価値向上に向けて
          22本
        • 67本
        • 神社・寺・パワースポット巡り
          13本
        • アートについて
          40本

        記事

          トーハクの東洋館で読書と午睡

          東京国立博物館(トーハク)の年間パスを持っていますので、時間があればトーハクに行っています。2500円、とてもお得だと思います。 企画展、特別展もいいですが、定期的に入れ替える常設展や法隆寺宝物館がお気に入りです。 仏像がマイブームなので東洋館にもよく行くようになりました。 東洋館には午睡と読書に最適な場所があります。1Fの入り口の前にあるソファ。 東洋館は本館に比べて鑑賞者が少なく、仏像が中心のせいか人々は静かに鑑賞します。会話も自然とひそひそ話になり、館内はとても静かで

          トーハクの東洋館で読書と午睡

          noteの株主総会、今回は欠席

          今日2024年2月25日(日)はnote株式会社の第12期定時株主総会の日です。会場は東京の千代田区にあるベルサール半蔵門。 私は購入最小単位で購入した株主でして、総会の案内は事前に来ていました。購入した理由は自分が趣味でお世話になっているnoteを支援したいから、というものです。株価の値上がりや株主優待券など経済的なことは期待してはいませんが、note株式会社がIPO(株式公開)後の株主総会ですし、日曜日の開催ですので行ってみようかと思っていました。 が、今回は止めました

          noteの株主総会、今回は欠席

          東京36、NY40、ボストン42、パリ49、ロンドン51、オスロ60

          東京都美術館で開催されている「印象派 モネからアメリカへ」はボストン近郊のウスター美術館所蔵の作品を中心とした展覧会です。 アメリカの印象派の作品を鑑賞する機会はなかなかないと思いますが、緯度の高低による光の違いに注目しました。 写真は掲載できませんが、アメリカの自然を描いた風景画にNY駐在中の記憶が蘇ってきました。モチーフではなく光の描き方が「アメリカで見た風景の感じだなあ」と。 緯度でいうと、東京は北緯36度。NYは40度。ウスター美術館の近郊のボストンは42度。ロンド

          東京36、NY40、ボストン42、パリ49、ロンドン51、オスロ60

          何気なく立ち寄った展覧会で盆栽の魅力に引きずり込まれそうになっている自分

          東京都美術館の印象派展に行きましたが、その横で開催されていた国風盆栽展になんとなく立ち寄ったことから、これまで全く興味がなくスコープ外だった盆栽に引き込まれてしまいそうです。 アメリカの印象派はどのようなものだろうかと、2月の3連休の最終日に上野の東京都美術館に行きました。予想通り、展覧会はかなり混でいましたが、入り口の横で開催されていた国風盆栽展が気になっていました。 前日、NHKスペシャルで故郷の足立美術館の庭師の活躍を観たせいかもしれません。 印象派展の展覧会から出

          何気なく立ち寄った展覧会で盆栽の魅力に引きずり込まれそうになっている自分

          トーハクでカツカレーを食べる贅沢

          子供の頃、カツカレーはご馳走でした。母にお願いして自分の誕生日会のメインはカツカレーだったぐらいです。カレーもご馳走でしたが、とんかつもそんなに食べることもなかったので、一度に両方を味わえるカツカレーが食卓に乗ることはありませんでした。 今のように総菜として気軽にとんかつを買えることはなく、肉屋で買ったロース豚肉を叩いて柔らかくし、小麦粉、卵、パン粉で下ごしらえしてから揚げるということに加えて、カレーも作らないといけないので、母は料理や後片付けが面倒だったのでしょう。 学生

          トーハクでカツカレーを食べる贅沢

          noteの株主として思うこと

          昨年にnote株式会社の株を購入しました。 (写真は本文に全く関係ありません) 株を買うのは、配当金狙い、値上がり益狙い、株主との権利を行使したい、などの目的がありますが、私の場合はnote利用者としてnoteを支援したいから、というものです。 もちろん、株価が上昇する、配当金をもらえる、なら嬉しいですが、IPOして間もないので配当金は期待していませんし、成長性はあると信じているものの、株価が短期的に上昇することも期待していません。 それより、株主になることでnote株式会社

          noteの株主として思うこと

          映画「ダンテ」を観た イタリアは国中が文化遺産

          昨年末に東京九段下のイタリア文化会館で映画「ダンテ」を観ました。 ダンテに心酔していたボッカッチョの目を通じて描くダンテ像や絵画のようなカット割りも素晴らしかったのですが、イタリアについていろいろ気づかされました。 先ずは、ダンテがローマ法王に謁見する場面がありますが、法王が雲の上のような存在として描かれていません。当時はローマ法王の地位と存在が現代のそれとは違っていたのでしょう。 次に食事。時代考証を経て撮影されているはずですから、当時の食事内容も再現されているはずです

          映画「ダンテ」を観た イタリアは国中が文化遺産

          11体の仏像も模型も映像も素晴らしい特別展  平泉に行ってみたい

          東京国立博物館の特別展「中尊寺金色堂」に行きました。 展示室に入るとトーハクとNHKが共同開発した仏像超高精細8KCGによる原寸大で再現された金色堂を前に驚きで立ちすくみました。聞いてはいましたが、金色堂の内部にいるような感覚になります。 まさか、これほど素晴らしい映像とは思いませんでした。1回3分ですが3度も見てしまいました。 奥に進むとお目当ての国宝11体の仏像が展示されています。 先ずは、東方の守護神の持国天立像、南方の守護神の増長天立像、の順に鑑賞します。広目天、多

          11体の仏像も模型も映像も素晴らしい特別展  平泉に行ってみたい

          「バロック美術」を読みルーベンスの2枚の絵をみたくなった

          じっくり2度読みました。カラー写真もふんだんにあり、バロック美術を俯瞰的かつ詳細に解説した新書です。 日本ではなかなか鑑賞することができない宗教絵画について理解を深めることができる良書です。 特に印象的だったのは著者の研究テーマの1つのイタリアのカラヴァッジョでした。本を読んでいるうちにイタリアに行き、思う存分バロック美術に浸りたいと思いましたが、それ以上にバロック美術の傑作のルーベンスの2枚の絵画を見たくなりました。 ルーベンスはベルギーのアントワープで活躍した画家ですが

          「バロック美術」を読みルーベンスの2枚の絵をみたくなった

          出雲大社のうさぎ像を見て、古事記を読み、神話を思い出す

          久しぶりに松の内に出雲大社に行きました。 年末年始は天候が荒れ、飛行機が欠航になったり、電車が豪雪で遅延したりするので、もう30年以上も故郷で年越しをすることがなく、出雲大社に初詣に行くこともなかったのですが、所用があり1月の3連休に帰省しました。出雲空港で借りたレンタカーでそのまま出雲大社に向かいました。 お詣りの他に今回確認したいことがありました。それは「うさぎの像」。 出雲大社を訪れた人から、 「出雲大社にはうさぎの像がたくさんある」と聞き、幼いころから何回も行ってい

          出雲大社のうさぎ像を見て、古事記を読み、神話を思い出す

          マリー・ローランサンの挿画 デュマの椿姫

          前日の雪模様が嘘のような快晴の日曜日の朝、京橋のアーティゾン美術館のマリー・ローランサン展に行きました。晴天とはいえ東京の真冬らしい冷え込みのせいか、あるいは日曜日の朝一番の時間帯のせいか、美術館には人が少なく、その優美で淡い色彩の空間に静かに浸ることができました。 これまでマリー・ローランサンの作品を多く観たことはありませんでしたが、本の挿画を多く手がけていることを初めて知りました。 その中にデュマの椿姫があることも。 デュマの椿姫は高級娼婦を描いた小説で、それをもとに

          マリー・ローランサンの挿画 デュマの椿姫

          モネ 空と雲

          2024年の3回目の投稿はモネ。昨年は多くの展覧会に行ったり、本を読んだにも関わらず、なぜか書く気になれず年末に京都関係の投稿を連投した程度でした。投稿を再開しようと思ったきっかけは上野の森美術館で開催されているモネ展でした。 展覧会の入場料が高く、典型的なモネの作品の展示かと思って、なかなか足が向きませんでしたが、金曜日の夜にポカッと予定が空いたので行ってみました。 これは高いチケットを買うだけの価値がある展覧会です。 モネについては解説本も多いので、評論的なことは書き

          モネ 空と雲