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「聞き書き」という活動

今朝(6月14日)のNHKラジオ 「マイあさ!」 にて、
石川県の天野良平さんが行っている「聞き書き」という活動について紹介がありました。

聞き書きききがき」とは

文字の通り、話を聞いてその内容を書くこと。

天野良平さんが行なっているのは、
街のお年寄り達に話を聞き、それを小さな冊子にして話をしてくださった方へ「聞き書き本」としてお返しをするという活動だそうです。

「自分の話を本にしてもらう」というのは、なかなかない体験ですよね。

聞き書き本の詳細はこちら

普通の話こそおもしろいし大切
この活動を紹介してくださっていた坂本さんも仰っていましたが、
たまたま出会った市井しせいの人の話は時に大変興味深く、心に残ることがあります。
私自身も、普段結構な頻度で街中で人に話しかけられることがあったり、
また子供の学校のボランティア活動に参加して、
自分よりかなり年上の地域の方と話す機会が多いです。
そこでたまたまお話しさせていただいた方の過去や現在のお話がすごく興味深くて、「もっと聞きたいなぁ」と度々思うことがあります。

「特別でないからこそ、年輪のように生きている話」と言う紹介者の方の言葉がとても印象的でした。
立派な大木でなくたって、確かにこれまで紡いできた歴史と言う年輪があり、
一人一人のその年輪がかけがいのないものだと思います。


一番身近なハウツー本にもなりうるかも?

この聞き書き本のタイトルには「かっこいいのすすめ」や「102歳鉄道貨物係」など実にユニークでワクワクするような文言が使われているそうです。
なんだか読んでみたくなりますよね?そして芸能人など有名人の伝記を読むよりも、ずっと身近に感じそうだなと思いませんか?

本人にとっても、その家族にとっても最高の贈り物になる

本を受け取ったご家族からは「家族も知らなかった話がいっぱい!」と言う驚きの声も寄せられたとのこと。
確かに一番身近な家族にこそなんだか恥ずかしくて話せない事ってありますよね。
でもその話を聞いたら、ご家族との関係にも何か変化があると思います。
実際私がそうでした。
目の前にいる父、母、祖父、祖母が、その役割を肩からおろした、
一人の「人間」として見えてくるのです。

日本聞き書き学校


さてこの素敵な活動をされている天野良平さんは、金沢大学名誉教授であり「日本聞き書き学校」の講師もされているとのこと。
この「日本聞き書き学校」は作家の柳田邦夫さんが校長を務められている校舎のない学校で、全国の聞き書き仲間が集まり、親睦を深めつつ、スキルアップを図って講座で学ぶ場所のようで、2年ごとに開催されているそうです。

受講生も主婦や学生など幅広い年代に渡るそうです。
それだけ「聞き書き」が注目されている証拠だなと思い、
同じく「聞き書き」のような活動を志すミクリストリア ライターの私も大変興味があります。
講演会などもされているようなので、近くで開催される予定があったら、ぜひ参加してみたいなと思いました。

家事をしながら聞き流すラジオで、
今日も素敵な話と出会うことができました。
良い一日を過ごせそうです。

ミクロストリア ライターMadoka


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