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周庭さんの無事に安堵した。

周庭(Agnes Chow Ting)さんの状況を2年ぶりに知ることができた。
どうやら、カナダに亡命したようだ。

今年の春に中国警察に拘束され、その半年後に釈放されたが、釈放後は彼女に関する情報の一切が発信されることなく、周庭さんが無事でいるのかも知ることができなかった。
今回、彼女がSNSを通じて近況を報告し、彼女が無事であることが分かっただけで、「良かった。」と思った。
拘束期間及び釈放された後の今日まで、彼女の身の上に何があったのか知る由もないが、彼女の命は相当に厳しい状況だったろうことは容易に想像される。
彼女は今回、Instagramで情報を発信して自身の状況を説明してくれた。
しかし、この行動に対して中国は「法の下に裁く」という相当に強いコメントを発信している。今後も、彼女の身の上が安全を約束されたわけではないようだ。
個人的には、周庭さんには今後あまり情報を発信しないで、無事に生きていてもらいたいと思うが、それは彼女の意思に反することだろうとも思う。

僕には、巨大な権力の前に立ち、「自由を!」と声を上げることはできないことを知っている。
僕は、不平不満を感じながらも、決して逆らうことなくぐっと口を噤んで生きていくのだろう。
彼女の強い意志に敬意を表しながら、僕は大きな力に対して口をつぐんで下を向いて生きていく。これまでそうやって生きてきた。これからもそうやって生きていくだろう。

2020年11月、BBCが選ぶ「今年の女性100人」の内の一人に彼女を選んだ。
けど、彼女をこのような状況に追い込んだのはイギリスであることを忘れていはいけない。
イギリスが、アヘン戦争で中国から香港を強奪したことが元凶だ。
イスラエルーパレスチナ戦争もイギリス、フランスなどの大国がその元凶だ。
元凶であるはずのイギリスが、正義面して、彼女を「今年の女性100人」に選ぶことに強い違和感を感じる。


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