何のせいなのかはわからないがとにかくあらゆる刺激があまり得意でなくなってしまい、実はここ七年以上インプットらしいインプットが何もできていない　映画が怖い　本が読めない　漫画だって怖い　自分の嫌な記憶を呼び起こすような描写があれば正気でいられない　その状態が紛いなりにも何かを作る人間としてあまりにも表現というものに不誠実だと思っていて、それについてずっとコンプレックスがある　頂いたお仕事を含む何かしらの作業に没頭しているとそれらを忘れられるのだが、月に必ず一回はある何もできない時期に突入するとそれが頭をもたげてくる　「私は、表現を愛するふりをして本当は自分の身以外何も愛することのできない、文化の片翼の端の端すら担うに値しない人間の屑なのではないか」と思う　最近はこれを「精神的な少食」と考え、大量にインプットできなくても自分にできる範囲でインプットをしていこうと考えてはいるが、なかなか難しく、何もできない時期の終盤にはいつもかなり苦しくなっている　道は遠い

　とは言え、今年は大きく回復をした　と思っている　私が過去精神的に健康であったのは五年以上、いや十年以上も前の事であったのでもう健康であった時の記憶が薄いのだが、苦しかった頃と比べるとこの一年で格段に息がしやすくなっている　大学を卒業したり、高校時代の旧友と会ったりしたし、沢山の古い関係に心の始末をつけた　人との関わりでついた傷は人との関わりで清算されるのだと思った　こう書くと他人を利用しているようですが、色々なところに飛び込んでいくうちに私が勝手に楽になっていっているだけです　気にしないでください
　来年の課題としては、

• 喜ばしい事を喜ぶ

• 自分の意思を見つめ直す

• バイオリズムの制御及びコントロール策の考案

• 「普通」への執着を捨てる

• 生きる

などが挙げられる　がんばります