「新卒は甲子園球児、2年目はプロ野球選手」

取材でそんな言葉を聞いた。

「新卒は入社した途端、ものすごいスピードで仕事を覚え、貪欲に前に突き進む。そんな新卒に気圧され、2年目のメンバーが意気消沈してしまう」

それは悪いことなんかじゃなくて、単に人生のフェーズが違うだけの話だという。

「野球に例えるなら、新卒は甲子園球児、新卒以外は、プロ野球選手だから」

確かにそうだと思った。
新卒を積極的に採用する会社で働いたことがないからソースは3人程度だけれど、新卒の知人はみんな、そういう勢いを持っている。
眩しくて、ある意味羨ましくて、でも応援したくなる存在。関係ない私のことすら鼓舞してくれる。

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取材が終わり街を歩いていたら、ふと考えがよぎった。
いまの自分はどっちだろうか。

年齢的には第二新卒だから新卒と同じ勢いを持っていそうだが、新卒と自分は違うように思う。23歳だった自分はあり得ないスピードで仕事を覚えた。しかし25歳の現在、かつて頬に感じた旋風はどこかにいったような気もする。

とはいえプロ野球選手ほどの安定感もない。プロと名乗るにはあまりに薄い。

思えば私に仕事をくれているお客さんのなかには、スキルよりも勢いを買ってくれている人たちが一定数いる。もしかしたらまだ辛うじて、甲子園球児なのかもしれない。

成長スピードに波が生まれてきたと感じる。新卒時並みの飛躍を遂げる瞬間もあれば、停滞している時期もある。停滞は焦りをうみ、走ろうともがく私の呼吸を乱していた。

こうして文章にできるということは、停滞期を何度か超え、停滞期にも慣れてきたというところなのだと思う。

甲子園球児は、いつからプロ野球選手になるのだろう。私は自分の中のプロ野球選手を殺し続けたい。ずっと甲子園球児でいたい。何かの頂点に立ちたいとかお金持ちになりたいというタイプではないのだけど、優勝を夢見て前に向かって走っていたいと思う。

新年の意気込み。

 

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