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インドネシアの島めぐり42日目 アンボン土産とアンボングルメ

明日の朝の便でジャカルタに戻るため、観光は今日が最後になる。
わたしは日頃お世話になっている人たちと自分にたくさんお土産を買うことにした。

アンボンの土産は何がある?

ネットで色々調べると、交易の中心地でマルク州の州都でもあるので、マルク州全体をカバーしているようだ。

1.ケナリ
インドネシアのアーモンドと呼ばれている。アーモンドより大きく、アーモンドより若干柔らかい感じがする。色はアーモンドがオフホワイトなのに対し真っ白。
わたしが最初に食べたのはテルナテ島の港で、女の子が売っているのを見て写真を撮らせてもらったら味見させてくれたのだ。
そんな出会いだったので、とても印象が良く、絶対に大量に買って帰り、家でウイスキーを飲む時のつまみにしようと思っていた。

島ではよく道路わきで干しているのを見る。

アンボン価格は田舎の島の4倍くらいする。

2.Serut Kenari (スルットケナリ)
ケナリとサゴ椰子粉でできたお菓子。マルクのお菓子といえばこれというくらいの銘菓だそうだ。
わたしはケナリもサゴ椰子もどちらも想い出の味なので、これも土産用と自分用に買うことにした。
甘くないものがBagea Kenariという別の名前で売られている。

3.カユ・プティ・オイル(Mimyak Kayu Putih)
このオイルはコンビニでも売られているくらいインドネシアではポピュラーで、わたしも蚊除けオイルとして愛用している。
寮のスタッフからは「虫除けじゃない。赤ちゃん用のオイルだ」と馬鹿にされるが気にしていない。
アンボンが名産地と聞き、是非とも買って帰ろうと思っていた。

4.クエ・サグ(サゴ椰子のお菓子)
これは多分美味しくないやつだから買わないでおくが、名物らしい。
サゴ椰子の木から取った澱粉を固めたもので、島の市場に行くとよく袋売りしている。
米が普及するまで、マルク諸島の島民たちの主食はサゴ椰子で、日本兵たちもサゴ椰子のおかげで飢えを凌ぐことができた。
市場ではピンク色と白が売っていて、ピンクがサゴ椰子、白がキャッサバでできていると売り子さんから聞いた。

サパルア島の市場にて

5.イカン・アサル
魚の燻製。テルナテ島、ティドレ島の名物でマグロを開いて干して燻すことで保存食になっている。
日本兵の記録でもマグロが取れたら燻製にしたという記録が残っている。
アンボンというよりマルク全体の名物だろう。
ただ、これを土産に買って帰るのだろうか。

写真の右下 テルナテ島のドゥファドゥファ港の市場にて


どうだろうか。あまり欲しいものがないという方が多いんじゃないだろうか。
バティックやイカットがあればいいのだが、伝統がないのに後から作った柄ばかりで買う気にならない。
City of Musicなのに音楽関連の土産もなかった。音楽はネットでタダで手に入る時代になってしまったのので無いのだろう。

わたしが寮のスタッフたちの土産にしたのはTシャツだ。みな確実に喜ぶだろう。

アンボンの名物料理とおすすめのレストラン

1.Sup Ikan Kuah Kuning Khas Ambon
魚の黄色いスープが名物料理だ。1人で食べるには量が多過ぎたが、わたしも食べた。
味は酸っぱ辛く、色はだいだい色っぽい黄色をしている。
大量のニンニクのみじん切りが浮かんでいるのを見て、ニンニク多めなんて頼んでないぞと思ったら、ニンニクではなくケナリのみじん切りだった。店員さんが「安心しろニンニクじゃない」と教えてくれた。
わたしはあまり好みの味ではなかった。でも一度は食べて見たらいいんじゃないか。そんな料理だ。

At Sari Gurih Restaurant 

2.カンクン・ブンガ・パパイヤ
空芯菜とパパイヤの花の炒め物
カンクン=空芯菜はインドネシアでよく食べられている野菜で、とても美味しいしハズレがない。わたしが好きなのはカンクン・バワンプティで、空芯菜のニンニク炒め。
アンボンにもカンクン炒めはあるが、名物はパパイヤの花と一緒に炒める料理で、ほのかな苦味がある。日本だと春の味覚とされる味だ。
わたしは結構気に入った。インドネシアでも苦味を楽しむ高度な食文化があるのは驚きだ。
ただ、パパイヤには特に季節がなく、年がら中花を咲かせ実をつけるので、季節感がでないのが少し残念だ。

右の皿がパパイヤの花 at Cili padi restaurant

パパイヤの花だけの炒め物もある。
なかなかいける味。

右手前 at RM Sari Rasa 

3.シブシブコーヒー
スパイス入りのコーヒーで、アンボンというよりマルク州全体の名物。テルナテ名物でもある。
見た目はケナリのかけらが浮いているくらいの違いだが、味はもはやコーヒーではなくなっている。
ショウガがかなり強く、シナモンとクローブ香が若干する。多分ナツメグも入れているはずだ。ショウガが強すぎるため、他の成分の印象を消し去ってしまう。
記念に飲んでみると楽しい気分になるかもしれない。

アンボンにはシブシブカフェというカッコいいカフェがあり、オススメ。

at Sibu-Sibu Cafe 好きなタイプのカフェ
店員が客席に座りまったりしている、南国のゆるい空気が流れる

マルク料理が食べられるレストランのご紹介(行ったところのみ)

Sari Gurih Restraunt
住所: Jl. Anthony Reebok
有名なレストランで、19:00以降は2階でライブ演奏もしている。Sop Ikan Kuningが名物。魚を一匹使うので、どんなに小さくても3オンスはいってしまい、1人では食べきれない量になる。
ビールあり

Cili padi restaurant 
住所: Jl. Said Perintah No 52
ここも有名でPopeda(サゴ椰子の澱粉を使った料理)が食べられる。
2階にテラス席があり、旅行に来た特別感が味わえる。
ライブ演奏は毎日はやっておらず、特別な予約客がいればやると言っていた。
ビールあり

RM Sari Rasa
住所: Jl. Anthony Reebok No.19
上の二つに比べると安め。味は全く劣っていないので、コスパは1番いいかもしれない。
ただビールがないので、ランチ用の店にしていた。
あるいは持ち帰り(ブンクス)にして、ホテルでビールを飲みながらという手はある。

Dapor Kole Kole
住所: Jl. Dana Kopra No.16
ちょっと高い店だが、英語メニューが1番充実している。店の内装、外装ともにおしゃれ。
外国人旅行者を多く呼び込める分、高くしてもやっていけるのだろうと思う。
それと漁船のオーナーがやっている店なので、魚が新鮮で、マグロの刺身が食べられる。
わたしは高いから頼まず、マグロの串焼きにした。
ビールが飲める。

Dapor Kole Kole内装


インドネシアのレストランに行く場合のお役立ち小ネタ

1.魚はスプーンとフォークでは食べにくいので、手で食べてしまうのが早い。
手を洗う場所はあるから、食前と食後に手を洗えば良い。
インドネシア語で手を洗うは「チュチ タンガ」という。
手洗いボールを持ってきてくれる時もある。
鶏肉も骨が多く、手で食べる方が食べやすい。

2.ビールは食べ物と一緒のタイミングで出してもらう
魚を焼くのは時間がかかるので、最初にビールが出てくると、魚が来る時にはほぼ飲み終わっていたり、とてもぬるくなってしまっている。
2本目に突入するのもありだが、わたしはビールは欲しい時に頼むからすぐに持ってこないように頼んでいる。
インドネシア語でそういうアレンジをするのが難しければ、単純に魚がきてからビールを注文すれば良い。

3.余ってしまったら持ち帰る
インドネシア語でブンクスという。高級レストランならTake outと言っても通じる。
普通のことなので全く気にする必要はない。
最初からブンクスにするのもあり。この注文はブンクスで頼むというやり方もできる。

4.辛くない料理を頼む
辛い料理が得意な人はいいが、そうじゃない人は知らずに辛い料理を頼んでしまい食べられない事態になりかねない。
わたしは無理すれば食べられるし、おいしいとは思うものの、お腹が緩む原因になるので、旅行中は避けるようにしている。下痢中に長時間の移動は厳しいからだ。

そういう時はこの二つの単語を覚えておくと良い
Tidak Pedas (ティダ プダス)=辛くない。
語尾をあげると疑問形になるので、メニューを指差して聞いていけば教えてくれる。

インドネシア人はとても察しがよく、一生懸命こちらが言おうとしていることを理解しようとしてくれる。
インドネシア語ができなくても大丈夫。むしろ楽しくコミュニケーションをとるチャンスなので、思い切ってインドネシア人にぶつかって欲しい。

旅の最後の晩餐は、サテツナとナシバカール(ツナ)とビンタンビール
大満足でした。マンタップ。

明日はバンドンまで戻る予定。



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