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わたしのウイスキーの楽しみ方

ウイスキー、なかでもモルトウイスキーは奥深い世界で、知れば知るほどさらに深くなっていき、永遠にたどり着くことはありません。
楽しみ方もいろいろあり、あきやすい私も朝ドラのまっさんではまって以来10年続くほどです。

そんなウイスキーの楽しみのうち、私がやっていることを今回はご紹介したいです。
それは、飲んだウイスキーのキャップとふたを取っておくという趣味です。

最初は気に入った空き瓶を取っておいていたんですが、かさばるためだんだんと邪魔になってしまい、何か別の方法で取っておけないかと思い、キャップにしたというわけです。
ちなみにワインのコルクもこんな感じに保存しています。

本棚の一角をコルクで埋め尽くさんとしている。

ウイスキーのキャップを並べてみると、自分が好きでよく買うモルトウイスキーが分かります。キャップの数が多いという主観が入らない数字の世界です。
数の多さが必ずしも美味しさの順位を示している訳ではないのですが、リピートしているということは、わたしにとって費用対効果が抜群なんだろうと思います。
ウイスキー自体がインフレで上がっているのに加え円安なので、どのウイスキーも昔に比べるとかなり高くなってしまいました。

‐ Highland Park:最北端にあるオークニー諸島のウイスキー。独特の華やかな香りはヒースの花が泥炭化したピートに由来すると言われている。本当にこんなにおいしいのになぜこんなに安いのかと思っていたら段々高くなってきています。一番安価な12年ものは今はバイキングオナーという名称になっています。
ここは全てが最高なのですが、中でも余韻の長さが際立っています。
一度40年ものを飲んだことがあるのですが、嘘ではなく5分くらい続きました。

https://www.highlandparkwhisky.com/en

‐ Taliskar:スカイ島のウイスキー。胡椒の香りともいわれるパンチの効いたタイプ。ここもなんでこんなにおいしいのに安いのかというコスパの良さです。
10年が手頃な価格でかつうまいのでオススメですが、私の好きな味はディスティラーズエディションです。ちょっと高いですが、同じように驚くほどうまい18年よりは安いので、試されたらいかがでしょうか。
私はタリスカーが好きすぎて、これで梅酒を作れば究極の梅酒になるのではないかと思い一度作ってみました。後悔しました。梅酒にせずそのまま飲むべきでした。
梅酒に合うウイスキーはわたしの経験ではアイリッシュです。タラモアデューでつけたら美味しかったです。でも普通にウォッカでやる方が美味しいし無難なのでおすすめしません。

‐ Lagavulin:アイラの巨人。アイラ島には素晴らしい蒸留所がそろっていますが、私が一番好きなのはここです。最近一気に高くなってしまいました。買いだめしておいてラッキーでした。
ボトルのデザインや名前の響きも含めて全てに魅力を感じるモルトです。

‐ Glenfarclas:今となっては貴重な一族経営の蒸留所。全体的にうまいのに安くコスパが良いですが、なかでも105プルーフの1リットルはお得感があります。
グレンファークラスとはゲール語で”緑の草が生い茂る谷間”という意味。グレンなんとかっていうモルトは多いですが、谷間という意味です。
私は新宿で開かれたウイスキーフェスに参加した時、講演会が終わって庭に1人で佇むオーナーを見つけ声をかけて話したことがあります。
おだやな雰囲気のある御曹子という感じの方でした。

- The Balvenie:ここの12年Double woodが好みの味です。以前から高めではありましたが、さらに高くなっています。ここはサントリーが販売代理店なので、日本でも手に入りやすいです。バーには大体置いてあります。
私は多分シェリー樽を使ったモルトが好みなんだろうと思っています。
バルヴェニーよりも鹿のマークのグレンフィディック(緑色の三角形の筒形瓶)の方がスーパーなどでもよく売られていて有名ですが、この二つは同じ創始者、同じ会社、同じ敷地にある蒸留所です。

‐ Glen Scotia:キャンベルタウンのモルトです。キャンベルタウンはニッカ創業者の竹鶴さん(まっさん)が修行をした街で、本土に位置しているのですが、半島が海に突き出た場所のせいか島のモルトのような潮の風味がすることで有名です。
キャンベルタウンの蒸留所ではSpringbankも最高にうまいのですが、なにせものすごく高くなってしまったので、おいそれとは買えないです。
グレンスコシアはうまいのに安く、非常にお得にキャンベルタウンのモルトを楽しめます。
どれでも良いですが、ダブルカスクが一番お得感があります。その次はちょっと高いけれどストレングカスク(水で薄めないそのまま)のヴィクトリア―ナを試してみるのがよいです。スプリングバンクよりは安い。

‐ 余市:ニッカのモルトです。石炭で蒸留しているので焦げ効果があり、パンチの効いた風味がします。蒸留所は石造りで雰囲気があります。蒸留所は独特の吟醸香が漂っていて併設してあるバーでは貴重なモルトをいただけます。
特に余市シングルカスク10年が置いてあれば、是非お試しいただきたいですね。この世のものとは思えない旨さです。今は非売品なのでおそらく余市の蒸留所のバーでしか飲めません。

‐ Royal Lochonagar:ハイランドエリアには素晴らしい蒸留所が多いのですが、うまくて安いといえばやはりここになると思います。丁寧に作っているという評判なのになんでこんなに安いのでしょうか。
ハイランドものでは、エドラダワー、オーバン、クライヌリッシュもリピートしています。

‐ Bowmore:アイラの女王という呼び名がピッタリのアイラの中でもエレガントな風味。あと安いです。ラフロイグとボウモアは手が出やすいアイラモルトです。どちらもサントリー傘下です。
ウイスキーへの思いを持った会社がバックについて安心してこだわりの製法を続けることができるのは素晴らしいです。

‐ Cardhu:このモルトはモルトなのに癖がなく飲みやすいかつ美味しいモルトで、価格が安めなこともあり、ついつい買ってしまいます。
ボトルやキャップも洗練されておらずもっさりとしており、田舎者と言った感じの風貌と風味です。
キャラの立ったモルトにしばらくハマり込んだ後、久しぶりに飲んでみると、あぁこれこれといった安心感と安定感が良いですね。


左の黒いのがハイランドパーク、白いのはラフロイグ


茶色い大きいのがCardhuのキャップ、左端の木目調はイチローズモルト
左手前の黒いのがBowmore、右の木目調がGlenfarcras

ブレンデットウイスキーの中で一番飲むのはジョニ黒です。やっぱりうまいのに安いというのが最高です。
ジョニ黒のキーモルトを知った時、タリスカーラガブーリンが入っていて驚きました。道理で好きな味のはずです。
ちなみにもう一つのメインのキーモルトがカーデューで、キーモルトとして知ってから買って飲んで好きになっています。こっちは先入観が入っています。

趣味の話を一つは記事にしようと思っていましたので、これでウイスキーの記事を書くのは最後にします。

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