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インドネシアに郵便小包で引越荷物を送る。


1.引っ越しを頼むのはどこにする?

海外への引越といえば、クロネコヤマトや日本通運や佐川急便といった業者にお願いするのが普通と思います。

私の場合、出国前に住所が決まっていたケースは1度しかなく、住所が決まらない状態で荷出しし、後から住所を連絡するパターンで引っ越していましたので、業者にお願いするしかありませんでした。

そんな訳で、私もこれまでアメリカから日本に帰国する時を除き、すべて引越し業者にお願いしてきました。ただ便利な分、高いんですよね。

今回は単身で荷物が少ないのと、学生寮に入る関係で先に住所を決めることができたので、日本郵便の船便を使うことにしました。

日本郵便ははこんな素晴らしいサイトを用意してます。
なかなかやりますね。

2.料金はいくら?

段ボール1箱の重さに応じて1箱あたりの価格が変わります。
また、発送する地域によっても価格が変わります。

ちなみにインドネシアは第2地帯になります。

日本郵便のサイトより国際小包(船便)料金表

大きさよりも重さが料金に影響を与えるため、軽いものが向いていると思います。箱の大きさは制限内であればどんなに大きくても料金は変わりません。
1㎏で2000円ちょっとなので、5㎏になると1万円になると思いきや2倍の4000円ちょっとにしかなりません。

要は、一番大きい箱に詰められるだけ詰めるのが一番コスパが良いということになります。荷物を運ぶ人にとってはたまったものではないですけどね。

ただし、箱の大きさには上限が定められています。インドネシアの場合、長さ1.5m以内かつ長さ+胴回り3.0m以内が箱の大きさの上限です。
胴回りって何?と思いますが、例えば、長さ1m、幅50cm、高さ50cmの直方体の箱があったとすると、幅50cm、高さ50cmの面の周囲の長さを胴回りと言います。
直方体のなかで一番小さい面ですね。
この場合、胴回りは50㎝×4辺で2mになりますので、長さ1mと合わせて3.0mとなり制限内です。
これ実物を見るとみんな思うと思いますが、結構大きいなという印象です。

重さの上限は30kgとなっています。これは小さめのダンボールに本をぱんぱんに詰めたら大体25 kgです。

10個以上で10%ディスカウントになりますが、箱を小さくしない限り、単身で10個を超えるのは稀と思います。
箱を小さくするのは価格的には不利です。冒頭でのべたように、箱の大きさを最大にし重量30kg以内で詰め込めるだけ詰め込むのが最も有利です。

私のケースは6箱になりました。ダンボール箱は小1箱と中5箱で、箱の重さは平均22キロくらい。
料金は7万円弱です。

30キロを超えると運んでもらえないので、どうしても保守的に詰めてしまい、想定よりも軽かったです。

3.頼み方

ここからが面倒くさいところですよ。がんばりましょう。

(1)ラベルを用意する
国際郵便マイページから自分で送り状を作成しなければなりません。ウェブ上で全て作成できます。

特に大変なのは、箱に詰めている品物を英語で一つ一つ記載し、金額をいれなければいけないことです。
私は中に何を入れたか自信がなくなってきたため、わざわざ箱を空けて中のものを取り出してメモしました。

英語でなんというのか知らなかったり忘れている言葉もあり、都度グーグル翻訳で調べました。
あと、金額は結構適当です。中古なので定価より低いのは当然としても、素人に中古相場がわかるわけがありません。

この金額は実は大事でして、送付1回あたりの総額が20万円を超えると関税がかかると郵便局の方がおっしゃっていました。
2回に分け、間を空けて送れば大丈夫とのことですが、船便は船に積み込むまでに時間がかかり、間を1,2週間空けただけだと同じ船に積み込んでしまうリスクがあるようです。
1か月空けておけば大丈夫だろうと仰っていました

作成し終わったらラベルをプリントアウトします。1箱につき3枚いるので、6箱×3枚で18枚も印刷しないといけません。
両面コピーというわけにもいかず、プリンターの紙がもったいないなと思いました。
それと、どの箱がどのラベルかを忘れないように注意してください。
私の場合、箱の中身を手書きで書きだした紙をそれぞれの段ボール箱に貼っていたので、見比べて確認しました。

(2)集荷を頼む
ラベルが用意できたら、郵便局のWeb集荷サービスを申し込んで、指定の日の時間に集荷に来てもらいます。
住所を入れると、最寄りの郵便局を勝手に選んでくれます。

当日に頼んでも時間が空いていれば来てくれます。
午前1、午後3の4スロットくらいの時間枠があり、その中から好きな時間帯を指定します。
Webで頼むのが楽と思いますが、電話受付もやってくれています。

(3)郵便局員が集荷に来る
台車をもって2名でやってこられました。ほぼ時間通りです。
重量計に箱をのせて重さをグラム単位で正確にはかってくれます。結構繊細な重量計のようで、玄関の外で作業していたら風の影響で重さがぶれてしまい、家の中で測りました。

私はぎりぎり30㎏だろうと思っていたので、重さが超えた場合にものを取り出して入れる箱を変更できるよう、わざとふたを閉めずに開けたままにしてましたが、一番重い箱でも25キロでした。

(1)のラベル作成で準備した送付状にサインをします。
さらに危険物を入れていないと書いてある紙にサインをします。
そして現金で料金をお支払いし、領収書をもらいます。

4.どれくらい到着するのに時間がかかるのか?

船便だと1~3か月とあります。
急ぐ人は航空便にすれば3~6日程度で届きますが、その分ムチャ高いです。
少し早くて少し安いのがエコノミー航空(SAL)便です。取り扱い国が限られています。インドネシアは入っています。ASEANで入っていないのはカンボジア、ミャンマー、ラオスですね。

あと昔の話ですが、ジャカルタ駐在時に実家から郵便小包を送ってもらったとき、当時住んでいたポンドックインダのアパートに荷物が届かず、郵便局まで受け取りに行きました。
インドネシアの郵便事情がいまいちで、ラストワンマイルができなかったんです。
今は改善しているかもしれませんが、あまり信用しない方がよいと思います。

そこは引っ越し業者より安い分、リスクと手間がかかるということです。それが嫌な人は、見合う割増料金を払ってサービスを受けるのが良いと思います。
大切なものが無くなったら嫌だというのはよくわかります。

5.何を手運びし、何を船便で送るか?

私は節約のため、なるべく手運びで重いもの(書籍類)を運ぶことにしました。
日本航空のグローバル会員なので、35㎏以内であれば一つ追加できます。
100ℓ超の縦走用のザックに軽めの服を詰め、100ℓのスーツケースに重めの書籍類を詰める作戦です。

船便で送るものはスーツ、革靴、Yシャツ、食器、キャンプ道具、運びきれない書籍です。
家族が家を広々使いたいがため、「私たちが使わないものは基本持って行ってよね」というプレッシャーをかけてくるんですよね。
その前提で借りる部屋を小さめにしたので仕方ないです。

ちょっと脱線しますが、私は過去船便に入れる荷物の選択を間違えて失敗したことがありますので、皆さんにもお伝えしようと思います。
簡単にいうと、船便に入れたことを忘れ現地でグッズを調達したところ、後から船便が届きダブってしまうという過ちです。
現地で買うか、手運びで持っていくかを決め、船便には当面使わなくて済むものを入れる必要があります。

過去船便に入れて失敗したものリスト
1.アイロンとアイロン台
2.包丁とまな板
3.調理器具(鍋、フライパン、栓抜き、缶切り、皮むき器、おろし金、おたま、しゃもじ、ボール、ざる)
4.食器
5.カトラリー(スプーン、フォーク、ナイフ、はし)
6.爪切り
7.家電(炊飯器、ドライヤー)
8.すぐ必要になる書類(現地の居住許可証取得に使う書類:卒業証書、成績証明書、医者に行くと使う保険証書など)

料理をしない人、服にアイロンをかけない人は上のリストは当てはまらないと思います。
また、今回私は単身なので、自分用に現地で買いそろえることになり、後から同じものが届いて困るということにはならないので、あまり考える必要はありません。

おわり

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