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バンドンで豚肉が食べられるお店のご紹介

イスラム教では豚肉は食べてはいけない食べ物(ハラム)です。そのため、インドネシアは豚肉を提供する店がとても少ないです。
食べるなと言われると余計に食べたくなるのが人間の性(さが)。わたしも御多分に漏れず豚肉が供されているとつい注文してしまいます。

去年の8月にバンドンにきて9か月。豚肉を出す店を少しずつ見つけてきましたので、バンドンに来て豚肉を食べたい人のためにご紹介したいと思います。

バンドンの豚肉はお店で食べても、スーパーで豚肉を買っても、質は高くなくかつ高いです。レストランでも豚肉は牛肉並みかそれ以上の値段です。
おいしくなくても高くてもいいから食べさせろ、という人向けです。


1.インドネシア料理

Sate babi Wibisana(サテ・バビ・ウィビサナ):
焼き鳥ならぬ焼き豚を食べさせるお店です。ここはチェーン店のようでバンドンには3店舗見つかりました。
わたしが行く店舗は、外国人向けの高級スーパー「スティアブディ・スーパーマーケット」の2階にあるフードコートのお店です。

サテバビ小 60,000ルピア(600円)

他にパスカルモールにはOZTというポークリブの店もあります。
まだ入って食べたことはありません。

2.韓国料理

韓国料理屋はたいてい豚肉メニューがあります。チェーン店ではなく、個別店舗になると豚肉率が高まります。
バンドンにもありますので、Google mapで検索していっていただければと思いますが、パスカルモールに出ているお店のご紹介です。


3.中華料理

Sembilan Naga(スンビラン・ナガ):
九の龍(ナガは大蛇という意味でもある)という意味の店名です。
点心料理(Dimsum)のレストランで、活気がある店舗です。

ここと似ているお店でSembilan Ayam(スンビラン・アヤム)、九鶏という名店もありますが、ここはハラルのお店なので豚肉はありません。

インドネシアまたはスンダにとって9という数字は何か意味があるのか聞いたところ、わたしが聞いた人は誰も知らないという反応でした。
おそらく中国から来ていると思います。スンビランナガ、スンビランアヤムのどっちも中華料理ですし。
9は中国語の発音で「久」と同じで、長く続くという意味に取られます。加えてSingle digitで一番大きい数字なので幸福や運が最大化するとも言われています。
日本でもヤマタノオロチを例外にして、特別な龍は9つの頭を持つのが普通です。龍の王様ですね。日本各地に九頭龍伝説があり、福井の九頭龍湖や、箱根の九頭龍神社がそうです。
中国には九頭龍はいないと思いますが、その代わり龍が9つの動物に似ていると言われています。龍の九似です。パーツの寄せ集めなんです。

4.和食

勝田食い物や:
カツ特集でもご紹介したお店です。インドネシアの華人がオーナーで、なんちゃって和食に入りますが、日本の洋食屋で働いていた人なので、他のなんちゃって和食とは違います。
トンカツ、豚餃子、豚骨ラーメン、ポークカレーが食べられます。

5.屋台

わたしは店を調べるときにGoogle mapを使うのですが、Restaurant Babiをキーワードに検索していると異様に豚肉料理店が集積しているエリアが見つかりました。
バンドン駅の南、パスカルモールの南で、中華街の近くです。
それがSudirman Day and Night Food Street(スディルマン屋台街)でした。

屋台街は日本のアーケード商店街のようになっていて、通りの両側にお店が並んでいます。半分くらいは豚肉料理を出す店なので、イスラムの国とは思えないほどの豚料理の集積度です。

わたしはナシチャンプルーを食べました。鳥肉と豚肉の盛り合わせです。

スープ付63,000ルピア(630円)

バクミーバビも食べました。スープ付で50,000ルピア(500円)

通りを進んでいくと開けた場所があり、そこにも店があります。
写真は振り返って取ったところ。
まだ早い時間帯なので客が少ない。

豚肉を出す勇気があれば、ビールを売る勇気もあるだろうと期待していたのですが、ビールは見つかりませんでした。
豚肉の餃子屋はありましたので、豚餃子や豚の串焼きを食べながら一杯と期待していたので残念です。

バンドンに来て豚肉が食べたいとなったときにご参考にしていただければ。

家で豚肉を調理することはほぼない

わたしは寮に住んでいて、キッチンも冷蔵庫も共有です。寮のスタッフも使います。
まな板と包丁も共有しているので、同じ場所で豚肉を使うのははばかられ、わたしは滅多なことでは家で豚肉料理をしません。

以前寮のマネージャーが遠慮がちに「豚肉は本当に良くない食べ物だ。知っているか?」と言ってきたことがあります。暗に豚を持ち込むなよという雰囲気を感じましたので、わたしが「よく知っているよ」と答えると、とても安心した顔をしてました。

1度だけ、どうしてもベーコンが食べたくて焼いて食べたのと、豚バラで豚肉カレーを作ったのの2回だけです。
いずれも包丁とまな板を使いたくなかったので切らずに使いました。
また、洗い物も共有のスポンジを使うと申し訳ないので、使わなかったです。

日本人には分からないと思いますが、彼らにとって豚肉は、うんこを食べさせられるのと同じくらい、不潔な汚物という感覚なんです。

わたしは牛、豚、鶏のなかで一番豚肉が好きなので、これからもインドネシアで豚肉を食べ続けると思います。



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