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アメリカ横断引越し日記 5日目 Gullup NMからFlagstaff AZ

2010年8月24日火曜日 晴れ

ゆっくり起きてガソリンを入れて出発。ガソリンの値段がどんどん上がっている。
カリフォルニアはガソリンが高い(注1)ので、アリゾナにいるうちに満タンにしようと思っていたが、ほとんど変わらないんじゃないかというぐらい高い。

今日はFlagstaff(注2)までなので100マイルちょっとだ。
午前中に着いて、運よくチェックインもできたので昼寝した。朝兼昼飯が大量で、苦しくて横になった。

午後3時にはKinkos(注3)に行き、アパートの申し込みの書類(注4)をプリントアウトし、記入してFAXした。どうなることやら。

その後はグランドキャニオンに向かう。思ったよりも遠くて、ついたのは夕方6時近かった。
グランドキャニオンは朝と夕方の方が日が斜めから照らすのでより立体的に見えると聞いており、そのために昼にいくのは避けた。
入場料は25ドル。一日券はなく7日ものしかない。ちょっと高い感じがする。1日券で8ドルくらいのイメージ。
はっきりいって25ドルの価値はない(注5)。

YabapaiとHopiのpointから見たのだが、たしかにそれなりの景観ではある。
個人的にはHopiがよいと思った。

そうはいうものの、どこから見ても変わり映えのしない景色で、見ているうちにだんだん飽きてきた。
ちょうど日没と重なったので、Sun setを見ていた。日の入りは19:30だった。

ゆっくりしすぎたので、ホテルについたのは22時近かった。
ホテルの近くのレストランは全部閉まっており、仕方なくカップラーメンを食べた(注6)。

明日はセドナだ。セドナも変わり映えのしない景観が続きそうな予感がする。まあ有名なので行ってみる価値はありそうだ。


メイン画像はアリゾナらしい風景。私が見た景色はよくある大きなサボテンが生えているのではなく、小さいやつがぽこぽこあるこんな景色でした(トリップアドバイザー提供)

【補足】
モーテルの駐車場のトラックを置きっぱなしにし、牽引装置からアコードを外して近隣の観光をしていました。かなり楽でした。

(注1)カリフォルニアのガソリンは他の州より高かったですが、どうして高いのかは分かりません。環境税を余計に取っているとかかもしれません。

(注2)Flagstaffは標高2100メートルの高地。北にグランドキャニオン、南にセドナがあり、観光の拠点にするにはもってこいの立地。高地トレーニングの拠点にするマラソン選手もおり、大迫傑選手も練習拠点にしていた。

(注3)当時のアメリカはSOHO(Small office home office)が盛んで、近所のKinkosに行きプリントアウト、製本、FAXなど行い、自宅では持たない人が多かった。

Kinkos Japanのサイトより横浜西口店

(注4)住む場所が決まっていないのにとりあえずカリフォルニアに向かっていた。この時点でようやく物件をいくつか絞り込み不動産屋に申し込んだ。

(注5)見直して驚いたのだが、現在の記憶では、日記に反してグランドキャニオンは素晴らしいところで一見の価値ありとなっている。人の記憶というのはいい加減なものですね。
25ドルしかしないというのも驚きだし、それを当時高いと言っているのも驚き。

フリー素材だがホピポイントではない

(注6)ショッピングモールの近くのモーテルに泊まっていたので、歩いて開いているレストランがないか付近を探しました。
バーが1軒開いていましたが、入るのを躊躇してしまいました。
フラッグスタッフはネイティブアメリカン(インディアンと昔は言っていた)が多く住んでいる町で、浮浪者やアル中になっている人が夜うろうろしていた記憶があり、それが原因だったかも。
危害を加えられることはなかったが緊張しました。


【コラム雑感】
アメリカの部屋探しについて。2009年に留学先の部屋を探すときの気づきをメモにしていたので、今とは違っている可能性もありますが記載します。

ーーーQTーーー
2001年にパロアルトで物件を探した時に比べると、今はインターネットのサイトが充実しているため、物件を探したり、家賃を調べたりするのが簡単になっている。
間取りや部屋の様子はわかるし、今空いているのか、いつから空くのかもわかる。
メールで連絡を取り、質問するのも楽だ。さらには、物件によっては、評判を調べることのできるサイトもある。
そうしたなかで、いくつか気付いたことがあるので、記録しておく。

1.強気の不動産業者が多い。
すぐに決めろ、そうでないと埋まってしまうぞと脅しをかけてくる。
そして早くDepositを払えと言ってくる。
そういう要望に対しては、ポリシーとして実物を見ないで大型の出費をしないという話を何度か繰り返してあきらめさせないといけない。
とはいえ、彼らが強気なのはそれだけ早く物件が埋まるからだとも想像され、焦る。
2001年はドットコムバブル崩壊で、シリコンバレーは空き家だらけだった。

2.実物を見ないで決める人がほとんど
これはアメリカ人のことではなく、自分と同じ留学生の日本人のことだ。日本にいながら物件を決めてしまう。
日本人がいっぱい住んでいるとか、前任がそこにいて大丈夫だと聞いているとか。
Dukeロースクールの卒業生と新入生の集まりが東京であり、そこで新入生同士で話をした結果わかった。
MBAの日本人留学生も同じ傾向にある。

3.日本人の好みは似ている。新しいかどうかの優先順位が高い。
ジャカルタに住んでいたとき、駐在員に人気のあるアパートメントは、パクブオノというところで、何がよいかというと新しいということであった。
もちろん清水建設が建てたという信頼感もあるのだが、日系ゼネコンが建てたアパートなど他にもたくさんある。
パクブオノの場所は中心地でもなく、かといって日本人学校に通うのに便利な場所にもない。中途半端な立地だ。
それでも順番待ちと言われ、家賃は部屋のグレードに比べ高かった。
今回、ダーラムで日本人がたくさん住んでいる、人気のあるアパートも同じく、新しいところであった。

4.家具付は特別
ジャカルタでは家具付き(ベッド、テレビ、ソファー、机、洗濯機含む)が普通だが、アメリカでは冷蔵庫、エアコンだけというところが普通。
洗濯機、電子レンジがついているところがたまにあるという感覚だ。
洗濯機と乾燥機はたいていアパートの共同スペースにコイン式で設置されているので買う必要はない。
代わりにレンタル家具がある。日本人を相手にした家具レンタル屋があり、うまいこと商売をやっている印象。
UCバークレーの留学生が住んでいるバークレー、アルバニー、エルセリートを縄張りにしている家具レンタル屋もいた。
ぼったくりだと文句を言う日本人もいたが、過半数はそういうものだと割り切っていた。

5.知らない単語
DENというのは初めて知った。書斎という意味らしい。
元の意味は洞窟と隠れ家というもので、それが書斎になっている。
あるアパートでは、1ベッド1bath+DENと2ベッド2bathsが同じ値段であった。
2べッドの方が3割方面積が広いのにだ。これは不思議で質問したがまともな答えは返ってこなかった。後で直接聞いてみようと思っている。

6.治安のチェック
付近をうろうろし、危ない場所かチェックするポイントがある。
通りに面した1階の窓の部分に鉄格子がついているところは、十中八九治安が悪い。
あとは、繁華街(商店街)の近く、駅の近くもやめておくのがよい。
アメリカは車社会とは言え、車を持てずに公共交通機関(バスや電車)で移動する人もいる。必然的に便利な場所の治安が悪化してくる。
公立学校のレベルが高い場所は治安が良い。逆に悪いところは注意したほうがよい。
ーーーーUNQTーーー

メモより

To be continued.


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