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「スナックかすがい第25夜」に参加して

11月29日「スナックかすがい第25夜」の幕が開いた。

今回もオンライン視聴で、配信の映像をテレビに映しての参加。

今回のゲストは九州パンケーキの村岡浩司さんとサウナの揚松晴也さん、マスターは春日井製菓の春日井豆彦さん。

サイトも見て、商品も買って、「九州バカ」という本も読んだ事のある「九州パンケーキの人」が実際にしゃべるというだけで自分にとっては充分に凄くて豪華な顔ぶれだった。

それに加えて今回のテーマが興味深く「夢中の行き先」という初耳のテーマ。

いくら著作を読んでいるとは言え、話の流れで夢中な部分に触れるだけでも充分難しいし「夢中」は個人の感覚による部分が大きいから、その分落とし所は見えづらく、それとは裏腹に会話を温める助走もいるから短時間で目的地に到達するのもまた難しい。

それこそ本気の一本勝負、話者と一緒に夢中にならないと捕まえられないテーマで、それぞれみなさん面識があるのかと思ったら初対面だったし、自分だったらそんな攻めたテーマはリスクとプレッシャーにしかならないので絶対に選ばないけど、そこにマスター豆彦さんの気概と覚悟のようなものを感じた。

それに加えて今回は会場を2つに分けて開催し、ゲスト2人とマスターが一次会よろしくスナックで語り合った後に宮崎の西橘通りにある通称「ニシタチ」という夜の街を歩き、本会場となるお客さまのいる会場へ合流するというサテライトな仕掛けまで用意されていた。

前回の「スナックかすがい第24夜」はお客さまのいる会場から中継していたけど、前回の設定がイレギュラーでもともとは場所を変えたり、色んな設定でやっているのかなと思ったら、今回が初の試みだと知ってまたまた驚いた。

夜の街を歩く様子を中継で繋げば当然ながら音声も映像も乱れるだろうけど、それを差し引いても歩きたかった「ニシタチ」という繁華街は皆に愛されていてオンラインの画面越しでも充分に魅力的に映った。

前回は人にスポットがあたった設定で、今回は「10万人あたりのスナックの数が日本一」という宮崎の場所やその地を誇らしく感じて暮らす宮崎のたくさんの人にも光があたる構成になっていた。

初の2拠点サテライト中継&初の夜の雑踏ライブ中継&初対面&初耳なディープテーマと、初づくしな試みで事故は必至だと思われる回だった。

と、言いながら画面のこちら側も事故り気味で夕方の6時半と言えば晩ご飯や家のもろもろをやっつける時間にどうしても重なってしまい、普段から「ご飯のときはテレビ消そうね〜♪」と父親らしき事をのたまっているのが災いして、なぜか今夜だけテレビが許されておりしかも大人がしゃべる変わり映えしない画面に「こんなの全然面白くない!!」とクレームが入り、いたしかたなく爆音でYouTubeのダンスミュージックをかけ、謎の踊りを繰り広げながら視聴していたので、内容は3割くらいしか聞き取れていない。。

そんな視聴環境の中で聞き取れたのは、錚々たる実績に雲の上の人のように思っていた村岡さんでさえ、コロナは大変で、現在も苦境にあるという事実だった。

「今だから話せるけど、、」
「カミングアウトしますけど、、」と、村岡さん自ら自分の弱さを話してらっしゃる姿はとても印象的で、その弱さを話せる強さは経営者として数々の挑戦をし挫折を乗り越えてこられたからこそで、弱さを生け花のように活けて明日の力に変えて行く場がスナックなのかもしれないと思った。

そしてはみ出し、こぼれ落ち、失敗するのはまだ誰も走った事のない道を走る先頭車両の役割で、常に挑戦し、こうありたい姿に突き進むその精神は数々の先達から脈々と受け継がれているのかもしれないと思った。

問題意識、危機感、責任感、想像力、それらを携え目まぐるしく変わる時代と呼吸し奮起していく姿に人は魅せられ、その熱が新たなものを生み出していく。

九州パンケーキだけでなく春日井製菓もまた地域とともに生き、更にこの時代をどう乗り越えて行くかを見定め、模索し、もがいているからこそ、予定調和を蹴飛ばすアンバランスなテーマを選んだのかもしれない。

その極端に難しいテーマは難曲を乗り越えて来たゲストの思わぬ一面を引き出し、言葉の空間に色とりどりの花を咲かせていた。

自分なんてほんとまだまだで吹けば消えるほどの事業規模でしかないけど、変わり続け、拡張し、越境する事が生き残る術だと改めて思った。

こうして文章にしていくのも自分が生き残っていくための術で視聴で終わらせず、言葉に刻んで、焼き付けておきたい内容だった。

今回も最高に面白かったスナックかすがいのアーカイブはこちら。


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