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初MGに参加して目が排水した理由

2月17、18日と福岡県大川市で開催されたMG(マネージメントゲーム)に参加した。

カゴノオトから大川市までは窪川駅→高知駅→岡山駅→新鳥栖駅→佐賀駅→大川市と移動に9時間かかり、移動距離は680キロにもなる。

MGは2日間の開催が基本なので移動も入れると前後4日間のスケジュールを確保しないと参加できない。

1秒でも時間があれば仕事がしたいし、現場でないと進められない仕事も多いから実際その時間を捻出する所からMGが始まった気がする。

決して安くはない参加費に加え、交通費に宿泊費、滞在費も考えればかなりの出費になる。
それに一線で活躍する経営者の集まる中で、ゲームとは言え揉まれるのも正直気乗りしない。
稼業が商売していた訳でも、交渉が上手い訳でもない自分の最後の拠り所は、柔らかさや温かさみたいなソフト面で、それが崩されてしまうような危機感も少なからずあった。

とはいえ、カゴノオトを持続可能な形で続けていくにはこれまでのざっくりとした経営では歯が立たないのも薄々感じていて、今年はそれに向き合う必要性も痛切に感じていたから、渋々参加ボタンをポチッとした。

ポチッとしたからにはもう後には引けないからやるしかなく、なんとか会場を目指して出発した。

今回MGを主催した「大川家具ドットコム」(https://www.coordinatekagu.jp
さんは家具の産地として知られる大川にあり、会場に向かう道すがら家具屋さんの多さに驚いた。 

その家具の材料を調達する会社、完成した家具を運搬する会社など基幹産業を下支えする会社も多くあり、ニトリやIKEAの進出、安価なプラスチック製品の溢れる今の社会で事業を展開していく難しさを少なからず感じた。

会場には福岡だけでなく関東や関西など遠方から参加の方も多く、そこまでして行く価値を感じられている事にも驚いた。

MGには進行を担当する講師の方がいてその存在はとても大きく、今回担当してくださった三浦さんは終始温かみのあるファシリテートで発案者である西順一郎氏への敬意が随所に感じられた。

MGは人生ゲームと麻雀を足したような「ゲームの時間」と結果を数値化し論理的に改善していく「経営分析の時間」に分けられ、それらを反復して繰り返す事で経営感覚を身につけていくというもの。

手を動かし、頭を使い、感情も使って繰り広げられるゲームはダイナミックで判断力や決断力が求められ、人柄も自然と反映され、後半の経営分析の時間はひたすら電卓を叩いて数字とにらめっこし、自分自身でゲームを振り返り棚卸しをしていく。

向き不向きもあるけど自分はこの振り返る事が苦手で、実際の事業でもそこが苦手な事で数字の事を後回しにしたり、進んでる方向に不安を抱える事が度々あった。

計算苦手でめちゃくちゃ時間がかかってしまったけどなんとか最後までやり切れたのは少しの自信にもなった。

MGは講義の時間もあってそこで三浦さんから経営の話を聞かせてもらうのも新鮮だったし、参加者それぞれが発表する時間もあった。

その発表の時間に目が排水しまして。。

と言うのも、自分も経営者のはしくれとして、このMGを開催する事にかかるコストというのが少なからず気になり、その切実さに驚いたというのがある。

目まぐるしく変わる現代で経営の手綱を握る難しさから経営者だけでなく会社に関わる皆が経営感覚を身につけていく必要性ももちろん感じているし、それは理解できます。

しかしそれをするのは簡単な事ではなく、MGのような研修をそれこそ長期に渡って複数回開催していく事が必要で、それを社内でやるとなった時のコストは、もうちょっとクラクラするくらいでカゴノオトでやろうしたら、その時間や空間、準備に費やすもろもろを考えると気が遠くなる、と感じたのが正直な所。

そんな自分からしたらすごい事をしてる人がいて少しだけつながりがあったから、その人に会いたいな、顔を見てみたい、できたら仲良くなりたいな、と参加させてもらったというのもある。

来てみたら大川は家具の産地でそこで家具を扱い、少なからず産地の期待を背負って、1人が勝てばよいというわけではなく、大川の事業者さんにも参加してもらえるようリスクを背負って、コストも払われていた。(主催する場合にかかるコストは参加する場合とは異なると後から教えてもらいました)

いずれにしろ、やりますと手をあげ、それを伝え場も準備し、少なからず通常業務をとめ、痛切な危機感を持たれつつ、みんなで生きていこうとされてる大川家具さんの姿勢に胸がいっぱいになって、単なる感想発表の時間に目に涙を浮かべながら声を詰まらせていました。

参加されてた方はびっくりされたと思いますが1番びっくりしたのは自分で泣く場面でもなんでもない所で涙したので、恥ずかしいやら気まずいやら(汗)

それくらいMGというのは1人で勝つのではなく、他者への共感が出発点になって磨き込まれ練り上げられたゲームだったなぁ〜と(苦笑)

一度では分からないので回数を重ねていく事で自分の学びに繋げて行こうと思った初MGでした。

長文最後まで読んで下さってありがとうございます!!
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