おひとり様デー3月12日

3日も家にいれば飽きるので、雨の中強行突破。バイトが続き、すっかり奥に眠ってしまっていたキラキラのミニスカートを取り出した。一昨年の12月に「31 Sons de mode」という大好きブランドで買ったスカートだ。ブランド自体は甘めガーリーだからあまり似合わないけど、この日着たスカートは黒だし台形だから、シュッと着こなせてとてもお気に入り。

場所候補は秋葉原か、恵比寿か、西荻窪だったが、西荻窪がわたしの中で勝利した。西荻窪はおしゃれカフェとアンティークの街。雨で足場が悪すぎたけど、逆に西荻の雰囲気が出て素敵だった。杉並区の、適度な気品がある駅たちには雨だって似合ってしまうのがすごい。

生パスタを食べた。レモンの風味がしっかりきいてて、重くならずに楽しめた。お会計でレシート出してもらってる時に店員さんが少し話しかけてくれた。西荻はよく来るんですか〜とか、ここどうやって見つけてくれたんですか〜とか、そういう当たり障りない話だったけど、なんとなく今日は良い日になるなって気がした。

行きたかった東中野のバーが開くのが18時だから、それまでどう時間潰ししよう、と考えてとりあえず渋谷へ。何度も言ってるがわたしは渋谷が本当に苦手だ。でもなぜか渋谷に行ってしまった、渋谷に行けばなんらかの刺激があるから。

わたしはすぐに後悔した。渋谷の何もかもが自分と絶望的に合わないと悟った。わたしは速攻で電車に戻って恵比寿に向かった。

恵比寿は何気に来たことがなかった。雰囲気的にお金のない大学生が来ていい場所じゃないと思っている。ミーハーなので、とりあえず恵比寿ガーデンプレイスに行ってみた。建物良い、のだけど写真の画角がひどすぎて良さが帳消しにされている。

恵比寿といえばビールでしょ!ということでビールを飲んでみようかとも思ったのだが、いやいやとりあえずお酒入れない状態でバーに行きたい、と思ったのでぐっと我慢した。あと恵比寿ビールは誰かいる状態で飲みたい。一緒に恵比寿を満喫できる人が隣にいてほしい。

良い時間になったので、満を持して東中野へ。ところが開店時間を過ぎてもシャッターが開かない。賑わうはずのムーンロードの他の店も、ぱったりと静まったままだ。夏休みに来た時、再開発がどうのこうの言ってたから、ついに店を閉めてしまったのか、、、。店の前に貼り紙はなかったし、SNSにも閉店情報は出ていなかったから、たまたまタイミングが悪かっただけだと思いたいけど。リーズナブルで雰囲気が良いところだったから、これでもう行けないってなったら後悔しかない。

心はバーになっていたので、阿佐ヶ谷に来た。阿佐ヶ谷といえば阿佐ヶ谷姉妹だけど、味のあるバーも有名だから。だけど阿佐ヶ谷のバーは入ったことがなかったのでもじもじくねくねしていた。するとマスターが気づいて入っていいよって言ってくれた。本当すみません。

マスターは80歳を超えたご高齢の方で、お客さんは先に1人いた。わたしが入ってきた頃にはもう仕上がってる感じだった。女性にはお花をプレゼントしています、とマスターがお花をくれた。わたしはお酒のことはそんなに詳しくないので、甘くて可愛い感じのカクテルをお願いして、ウキウキで飲んだら初手でこぼした(馬鹿)。ほぼ表面張力みたいに入ってるカクテルってどうやって飲むん?あーそのへんでストップストップってやりたいわ。ちなみにわたしは、もともともと彼と初めて飲みに行った時に、初手でグラスを倒した経験がある。

やっぱり人生経験が豊富なマスターだったから、話を聞いているのが楽しかった。色々役に立つことも教えてもらったし。新聞を読みなさい、風邪になる前に風邪薬を飲みなさい、若いうちは周りに聞きなさい、とかそういう感じ。これをお守りにしろって、パブロンの小袋をひとつくれた。社会人は体調を崩してはいけないから。そのパブロンはメイクポーチに入れた。これからは、違和感があったらすぐにパブロンを飲んで体調管理につとめる。

わたしは、出会える人だというのを強く感じる。出会いというのはきっと、誰に対しても平等に訪れないのだと、わたしの愛するアイドルは言ったけど、わたしは出会いに恵まれている。この日の出会いはちゃんとわたしの財産となって、今でも、そして過去を振り返った時にも、わたしの側にいてくれると信じている。

3月13日も素敵な出会いがあったから、それも今日中に書く。出会いは心が覚えているうちに書かないと、鮮やかさが薄れてしまうからね。

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