ハロプロの名盤『ファーストKISS』(松浦亜弥)
久しぶりにハロプロのnoteを書きます。
わたしは、松浦亜弥さんを殿堂入りで崇めています。ハロプロを好きになったのは、あややの『トロピカ〜ル恋して〜る』がきっかけですし、その後どんなアイドルを見ても、やっぱりわたしはあややが一番好きだなぁと思います。
そんなあややのアルバムの中から、ハロプロ史における名盤、『ファーストKISS』を紹介します。そういえばアルバムのnoteって今まで書いたことなかったので。
『ファーストKISS』は、あややのファーストアルバムです。作詞作曲はすべてつんくさん。シングルからアルバム曲までどれをとっても名曲で、つんくさんがあややにとても期待していたことがわかります。そして、当時中学3年生のあややは、それらの曲をとても美しく歌い上げています。
1.ドッキドキ!LOVEメール
あややのデビュー曲!シングルの中ではこの曲が一番好きです。
この歌い出しがたまらなく好きなんですよ。おそらく大学進学で上京してきた女の子が、都会に染まりつつある時期を綺麗に表していると思います。たぶんここに出てくる「ジーパン」は、今再燃している「Y2Kファッション」ですよね。「ジーンズ」じゃなくて「ジーパン」にしたのは歌った時の響きなんでしょうけど、それが都会に染まりきれていない女の子感を出してくれていて、非常に好きです。
歌い出しは「ジーパン」とか「携帯メール」とか時代を感じるフレーズばかりだったのに対し、サビは普遍的なものになっています(まあこの後「メール」って出てくるんですけど)。このサビがあるから、今でも聴ける名曲になっているんだと思いますね。
2.トロピカ〜ル恋して〜る
このMVを見てあややにハマりました。そんな思い出の曲です。シンプルにあややが可愛いのはもちろん、歌詞が素晴らしいのです。
彼氏と南の島に旅行に行くことになった前日、どうしよう〜っていう曲です。その曲のサビの頭を「はしゃいじゃってよいのかな?」にするのが面白いですよね。そしてパパママに感謝しているところで、この子が親に大切にされてきたことが伝わります。ここで「はしゃいじゃってよいのかな?」が光るんですよね。しっかりと親に大切にされてきた子だから、はしゃいじゃいたいけど、はしゃいじゃってよいのか不安。ああ、可愛い。
3.オシャレ!
今までに多くのハロメンが挑んできた、隠れた難曲and名曲。
オシャレした!ルンルン!ではなくて、ちょっとダークな歌詞なのが良いんですよね。
ほんとは、この子は真面目な性格。だから、「まじめに生きると少し疲れも出る」という雰囲気を出しておくことを「オシャレ」としてやっているんではないかな、と思うんです。真面目でい続けることは難しいと、わたしたちは大人になりゆく過程で知っていきます。だって真面目な人は損をしがちだからです。不真面目はオシャレで纏うもの。
ほんとは人との繋がりをしっかりと求めているけど、それは怖いからできなくて、でも誰かと繋がっていたくて、、、。そんな思春期の葛藤を「オシャレ!」というタイトルで表したことに脱帽です。
4.100回のKISS
ハロプロの曲全部知らないですけど、ランキングつけたら上位に食い込む超名曲だと思います。多分令和で有名アーティストが出したら絶対に流行ります。
多くの人は、誰かと付き合う前に誰かと付き合い、別れています。恋人が前の人と綺麗に付き合っていたかなんてわからないし、聞きたくないですよね。そして今、前の恋人と別れて新しい恋人と付き合っているということは、過去の否定です。でも、過去の恋人と付き合っていた時の気持ちは絶対にウソじゃない。ちゃんと好きだったのです。
自分も元恋人のことを好きだったから、相手も元恋人のことを好きだったはずです。だから苦しいんです。でもその事実を受け入れて、今の恋人と向き合うことが必要なのです。
だから向き合えるように、100回キスするたびに100回好きだと言ってほしい。そうすればあなたの過去を許せるし、今を愛せる、そう言いたいのかなぁと思います(中学生が歌う曲じゃねえぞ、、、)。
5.絶対解ける問題X=🖤
ライブ行ったことないですけど、絶対ライブで楽しいやつだコレ〜。
もう頭の中お花畑で笑います。可愛い。
6.笑顔に涙 〜THANK YOU!DEAR MY FRIENDS〜
笑って泣ける卒業ソング。あややが中3だからこの曲を作ったのかなぁと思います。元モーニング娘。の新垣里沙もカバーしています。
地元の公立中学に通っていた人にとっては、中学の卒業は初めての大きな別れだと思います。小学校は卒業しても大体みんな同じ中学に行くからです。今まで卒業が悲しいものだなんて思わなかったから、ただ毎日を過ごしてきたけど、その日が来ると急に寂しくて泣いてしまう。ああ、卒業ってほんとなんだね、ほんとに涙が出るんだね、そんな等身大の気持ちを表した名曲です。照れ臭いから「また元気で会おう!」なんて言わないけど、また笑顔で会うことは言葉で交わさない約束。この歌詞も本当に素晴らしいと思います。
7.LOVE涙色
就活生みたいな髪型なんなんだ、って感じですけど、あややは可愛いし神曲です。デビューして3曲目に失恋ソングを持っていけたのは、あややの卓越した表現力のおかげだと思います。
好きだった人が恋人と別れたならチャンスじゃん!って思うんですけど、人の心は複雑です。だってメールしてくるってことは、向こうにキープ扱いされてるってことですから。別れた後なんて気持ちは落ち着いてないから、すぐに連絡されても、それは自分のことを好きだからではないとわかってしまうんです。バカにされた気分、下に見られた気分、でも好きな気持ちがある、どうしたら良いかわからないですね。結局この子がメールを返さなかったのは正解だと思いますけど。
8.そう言えば
付き合って半年経つふたりが、マンネリを感じているという曲です。大体半年経つと気持ちも落ち着いてきますからね。よくあるテーマです。
ふたりの会話が目に浮かぶような歌詞。「切りたくないから切らないで」と言うけど、「用ないなら切るよ」と言われて喧嘩になるやつ。だって前なら声を聞きたいって電話してくれたじゃない、、、と以前とのギャップに苦しみます。でも、本質は「電話を切りたくない」ではなく、「好きだから会いたい」なんですよね。これを伝えられたら長続きするし、ためたままだったら別れてしまうんだと思います。ろくに長続きしたことないから知らんけど。
9.S君
この曲かっこよすぎ、、、!高校生の時にハマりました。ファーストアルバムは後半4つがすべてアルバム曲で、初収録です。
最近彼女ができたモテる男の子に告白しようとしたけど、告白できなかった女の子の曲です。この「1年経っても好きでいるかな」は「自分」なのか「男の子」なのか、わからないのが良いです。「なんとなく見といてあげる」なんて言いながら、1年後に本気をぶつけようとしてるのが、いや、、、何というか、、、狂気も混じった好きって感じがしますね。
10.私のすごい方法
あややの曲で一番好きです。だからnoteに何度も書いているはず、、、。
非常に都会的な歌詞だと思います。中高生の存在なんて都会ではちっぽけで、見過ごされてしまいます。そんな中でも、自分の生き方を見つけて、存在価値を知りたいという気持ち。10代じゃなくても通じるものがあります。
11.初めて唇を重ねた夜
『ファーストKISS』のタイトル回収。多くのハロメンがカバーしているバラードです。
愛を知ると寂しさも知る、というのがよくわかる歌詞です。1番のサビが「初めて唇を重ねた夜 私のなにか壊れました これほど誰かを愛することができるなんて…」なんですよ。それと綺麗な対比になっていると思います。
このふたりの関係が歌詞だとわかりきらないのが、また色っぽいんですよね。終電とか言ってるから大学生〜社会人の曲だと思うんですけど。わたしは、「終電が来たらこの駅でさよならね 愛する言葉を何度も言って」「そっちの電車が先に来るみたい」から、彼氏彼女ではないのかなぁと推測します。彼女だったらもうちょっと早い電車で家まで送るか、彼氏が自分の家に泊めるかすると思うので。だから「終電が来たらこの駅でさよならね」がめちゃくちゃ切なく感じるんです。
めちゃくちゃ長くなりました。テスト勉強しないと卒業できません。それは流石に泣くので頑張ります。ぴえん
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