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箱根駅伝コース概要「3区」

さあ、箱根駅伝のコース紹介シリーズ、今回は3区だよ☆
それでは行ってみよう!

■コースの特徴

21.4kmに渡り下り坂で比較的楽なコースではあるが遊行寺坂を下って浜須賀交差点を右折すると湘南海岸に出ると海風の強さと、気温の上昇によって終盤苦しめられる選手が多々出る。
この区間で序盤の流れを変えたい学校にはエース格の選手を置くことも多く、青山学院大学は「ゲームチェンジャー」として久保田和真さんや秋山雄飛さん、田村和希選手(現・住友電工)などがこの区間で起用した。
また、駒澤大学でも中村匠吾選手(現・富士通)や中村大聖選手(現・ヤクルト)といった、登りは強くないがスピードが比較的あるランナーを起用するケースが多く、1区でも起用されるタイプの選手を置くチームが多い。比較的走りやすい区間であることからも「駅伝を知っている選手」や「スピードランナー」を起用することが多く、大学によっては流れを変えるためにここに力のあるランナーを置く大学もある。
晴れた日には富士山を見ることができる絶景区間としても知られており、毎年多くのファンが沿道で声援を送っていた。また、電車移動をしていると、移動中の選手たちと遭遇するかも!?

■97回箱根駅伝では何が起こったか

ルーキーが躍動した。東海大学1年生の石原翔太郎くんが序盤から攻めていく走りを見せる。11.5km付近で東京国際大学の内田くんを抜き去り、区間賞を獲得する走りを見せた。

その後、東京国際大学は創価大学と駒澤大学に抜かれて4位に後退、創価大学の葛西潤くんは区間3位、7位から4人抜いて3位でタスキを渡した駒澤大学の小林歩選手(現・NTT西日本)は区間2位と流れを大きく変えた。
日本人最速記録を持つ、帝京大学の遠藤大地くんも箱根駅伝3区で躍動。3年連続の3区で見事に区間4位とエースとしての矜持を見せてチームを6位に押し上げた。
一方で青山学院大学が大苦戦。順位こそ11位に挙げたものの湯原慶吾くんが区間14位と苦戦。主将の神林勇太さんの代役だったとはいえ苦しいレース展開が続くことになる。

通過順位

1.東海大学
2.創価大学
3.駒澤大学
4.東京国際大学
5.東洋大学
6.帝京大学
7.順天堂大学
8.早稲田大学
9.神奈川大学
10.日本体育大学
11.青山学院大学
12.國學院大學
13.拓殖大学
14.城西大学
15.国士舘大学
16.法政大学
17.明治大学
18.中央大学
19.山梨学院大学
20.専修大学

■97回箱根駅伝区間賞

石原翔太郎(東海大学/1年)1時間2分5秒

全日本大学駅伝での走りが記憶に新しいスーパールーキー。期待の新人として多く話題に登っていたルーキーたちの中でもっとも抜きんでた成績を残した。
長身を活かしたダイナミックな走りはもちろんだが、レースやコースを問わないタフさも武器で早くも今シーズンはエースとして期待されている。
しかし、故障から中々復帰できないのか、3大駅伝の2つを欠場。苦戦の続く東海大学だが、彼の復帰はシード権という最低限の目標に向けても不可欠だろう。

■区間記録保持者/日本人最高記録保持者

イエゴン・ヴィンセント(東京国際大学/2020年)59分25秒

前々回大会は多くの区間記録が生まれた、すさまじい大会であった。
その中でも強烈なインパクトを残したのがヴィンセントくんの走りだったことは言うまでもない。
ハーフマラソンに換算すると歴代5位という驚異的なペースとスピード、走り終わっても余裕の表情。かつてオツオリさんやマヤカさんが走っていた頃はこんな感じだったのかと思わせた。
なお、これが初めての駅伝だったことも付け加えておきたい。

遠藤大地(帝京大学/2020年)1時間1分23秒

箱根の3区に遠藤大地ありという快走だった。2019年大会で樹立された3区の区間記録を見事に更新し、帝京大学を一気に浮上させた。
厚底シューズの影響があったことは紛れもない事実ではあるが、驚異的な区間記録樹立ラッシュの中にファイアレッドが存在していたことも忘れてはならない。
また、今シーズンで最後の駅伝となる遠藤くんもまた、伝説を作って終わりそうな気がする。

さあ、次は4区だよ!

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