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99回箱根駅伝春シーズンチームレビュー「パワフルパワー2022」(2)

さて、パート2である。なんか最近、私に似ているような似ていないような女の子の画像が回っているらしいですが、誰なんでしょうかね?

中央大学

10年ぶりのシード権獲得達成から流れに乗っているのが中央大学だ。着々と藤原正和監督の方針と強化が進み、今シーズンより吉居大和くんの弟、駿恭の入学などもあり選手の獲得もまた順調に進んでいるのが大きい。優勝まではまだ先だろうが、シード権確保に向けてチームは着々と強化されている。

各部門で入賞と大活躍

1500、3障、5000、10000、ハーフと各部門で表彰台と入賞を記録する大暴れっぷりを見せつけた。前回のシード獲得からの勢いをそのままに、今シーズンも中央の活躍から目を離すことは出来ないだろう。懸案はエース区間と特殊区間か。もちろん、吉居大和くんという大黒柱はいれど、彼と同等レベルの選手がもう一人欲しいか。

『パワフルプレイヤー』

山平怜生
2年生ながらハーフマラソンで3位入賞、学生ハーフでも25位と本来の実力を発揮。長い距離への適性を示した。前回は箱根に出走こそできなかったが、長い距離に強い選手が若い選手でチームにいるのは心強いものがある。

創価大学

2位だった97回大会よりもタイムが伸びた前回大会。チームとしても着々と強くなっている創価大学だが、まだまだチームとしては「箱根駅伝仕様」のチームを作っている最中。まだまだチームとしては伸びているだけに、今シーズンもシードを獲得するのが目標となりそう。

スピード強化が不可欠

関東インカレでは3000メートル障害で溝口くんが6位入賞、1500メートルで望月くんが7位入賞と懸案となっているスピード強化は着々と進んでいる。駅伝が上手いチームではあるが、更に強くなるためにはスピード強化が不可欠。一方で、2年生の留学生ランナーリーキーくんも好走。ムルワくん卒業後も楽しみが多い。

『パワフルプレイヤー』

望月遥平
1500メートル走で7位入賞を達成したスピードランナー。前回はエントリーも無かったが、今回はエントリー枠にしっかりと入ることも目標になるか。前回大会では嶋津くんが4区でひっくり返したことも大きかったが、彼をより良い位置で走らせるためにも彼のようなランナーがエントリーされるのは重要と言える。

國學院大學

前回はレース中のアクシデントなどもあり、8位に終わるも4年連続シードを確保。既に新チームへと向けての世代交代なども睨んで前田監督は起用を進めていたのか、各記録会で國學院大學の名前を聞く機会も多くなってきている。

大収穫の関東インカレ

各部門で好成績を収めた関東インカレだったが、出色はなんと言っても10000メートルの3人だろう。中西くん、平林くん、島崎くんがそれぞれ5位、6位、13位という成績に加えてハーフマラソンでは伊地知くんが優勝。鶴くんと坂本くんもそれぞれ10位以内に入る活躍を見せた。これからの秋冬シーズンに向けて更に中間層も強化すれば、優勝も見えてくるのでは。

『パワフルプレイヤー』

島崎慎愛
本来ならば、前回大会でも重要な区間を任せられるはずがまさかの補欠に回るという事態に。4年生だった中で出走できなかったことは忸怩たる思いがあったはず。今シーズンは1年留年してという形になるが、雪辱を果たすことができるかに個人的には注目したい。鶴くんを始め、活きの良い選手がどんどんそろっているのが、今の國學院大學だ。

帝京大学

遠藤大地さんの引退という形もあり、一からチーム作りをすることとなった帝京。元より関東インカレへと向けた調整をそれほどするチームではないため、現時点での評価というのが限りなく難しいのだが、今シーズンは果たしてどうだったか。

3000メートル障害で入賞者あり

3年生の大吉くんが3000メートル障害で4位に入賞。新入生の山口くんも決勝に出場を決定させるなど、トラックでも好成績が見えた関東インカレ。良い形となり、夏から秋へと向けて強化のシーズンを迎えることが出来そう。懸案は特殊区間と絶対的エースの卒業なだけに、いかに全員で駅伝ができるかどうかが鍵となるだろう。

『パワフルプレイヤー』

小野隆一朗
その絶対的エースとして次に期待されるであろう選手は間違いなく小野くんだ。チームトップの10000の記録を持つことはもちろんだが、高速レースとなった前回の1区で区間8位の結果を残している。強くしぶとい駅伝が持ち味の帝京なだけに、小野くんも関東インカレで9位の成績を残した彼に期待がかかる。

法政大学

前年の全日本大学駅伝から良い流れが続いている。前回大会で10区逆転でシードを獲得して以降、東京六大学対抗での優勝を獲得。関東インカレでも良い流れが続いているだけに、この勢いに乗りたいところだ。

「オレンジエクスプレス」覚醒!?

関東インカレ最終日にまさかの波乱が巻き起こった。3年生の松永くんが5000メートルでまさかのロングスパート。大逃げすることは叶わずに三浦くんに差されるも、6位入賞という好成績を残した。4年生の中園くんも3000メートル障害で5位入賞と健闘し、ハーフでも大健闘した。チーム力が着実にアップしているのが分かるだけに、選手層の強化が夏にできるか。

『パワフルプレイヤー』

松永伶
三浦龍司くんというずば抜けたランナーを前にして、大逃げを仕掛けた気概は買いたい。しかも自己ベストを大きく更新する形となった。昨シーズンのエース鎌田選手のような柱がまだ未完成かもしれないが、全日本予選を越えて秋にかけて更にレベルアップできるか、楽しみだ。

パート3に続け。

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