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箱根駅伝コース概要「6区」

さあ、復路の時間だよ!
良い子のみんなは箱根の寒い朝を想像しながら6区のコース紹介を見ようね。
絶対あれ、寒いだろ。

■コースの特徴

20.8kmに及ぶ山下り区間6区は、箱根駅伝の中でも極めて厳しい区間といえる。
それは下り区間で時速25kmに達するという事、そして小田原中継所までのラスト3kmでは足が前へと進まなくなる感覚に陥ること。
また、芦ノ湖からスタートし、市街地へと戻って行く中で気温差が激しい事。監督車が箱根湯本駅付近まで付くことがルール上出来ない事。
身体的な負担が非常に大きな区間といえ、選手には能力はもちろんの事精神的な強さも要求される区間といえるのだ。

■97回箱根駅伝では何が起こったか

トップでスタートした創価大学は濱野将基くんが区間7位と大健闘も、駒澤大学の花崎悠紀くんが史上3人目となる57分台での好走を見せてタイムを縮められる。
3位で往路を終えた駒澤大学を2位にまで押し上げ、創価大学猛追のスタートを切った。
一方で、東洋大学は九嶋恵舜くんが区間14位と奮わず。
シード権争いでは、往路12位で終えた青山学院大学が前を猛追。髙橋勇輝くんが区間3位の好走を見せてチームを10位にまで押し上げた一方、10位でスタートした拓殖大学は佐々木虎太郎くんが区間18位で14位に。
4位でスタートした帝京大学の三原くんもレース序盤に右足の甲を骨折して区間最下位、11位の早稲田大学との差が17秒差にまで来る9位に転落をしてしまった。

順位は以下の通り。

通過順位

1.創価大学
2.駒澤大学
3.東海大学
4.東洋大学
5.順天堂大学
6.神奈川大学
7.東京国際大学
8.國學院大學
9.帝京大学
10.青山学院大学
11.早稲田大学
12.城西大学
13.明治大学
14.拓殖大学
15.国士舘大学
16.日本体育大学
17.法政大学
18.山梨学院大学
19.中央大学
20.専修大学

■97回箱根駅伝区間賞

花崎悠紀(駒澤大学/3年)57分36秒

当日変更で誰もが駒澤の6区が変わる、と予想した人もいた中で鮮烈な活躍を見せたのが花崎くんだった。箱根駅伝史上4人目となる57分台、しかも大学3年生で区間歴代3位という大記録を叩き出した。
4年生となった今季は、チームのSNSに顔を出す機会が無かったこと、記録会などでの出走が無かったこと。また部員の退部騒動などもあったため「花崎くんも退部したのでは?」という噂が流れた。
しかし、選手名鑑には記載があったため個人的にも一安心している。もしこれで大八木さんが「山下りに向けてずっと秘密特訓をさせていた」なんてことがあったら胸熱な展開だ。

■区間記録保持者/日本人最高記録保持者

館澤亨次(東海大学/2020年)57分17秒

「二度と破られない記録を作ってみろ」と監督車の両角速さんから声をかけられた館澤選手が、4年の箱根で驚異的な記録を叩き出した。
このシーズンで館澤選手は故障が長引き、3大駅伝の2つを欠場。主将としても歯がゆい思いをしながら、往路で奮わなかったチームに活を入れる走りを見せた。
実際には恥骨結合炎と合わせて、ハムストリングスの筋が縦に裂けており、選手生命も危ぶまれる大けがをしていたことが判明。
そこから舞い戻り本当に「二度と破られそうにない」大記録を叩き出して見せた。
現在は元々の主戦場である1500メートル走にて活躍中。

さあ、山を駆け下りて次は7区だ!

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