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デザイナーはAIをどう捉えるべきか?

デザインファームDesign Dept.と Designing with AIの創設者であるミア・ブルーム氏は、2024年はAIに関して「パラダイムシフト」が起こると、英国デザインサイトDesign Weekで述べている。
 
「デザイナーは、知的能力は高い製品と人がインタラクションする方法を再定義する必要がある 。基本的なチャットボットを超えて、 tldraw(手書きの図から五秒でサイトを作れるツール)や Krea AI(画像成形ツール)のような新たなツールに見られるように、インターフェースはますます洗練されたリアルタイム体験になるだろう。デザイナーは、AIを使ったアイデアをどのように現実に落とし込み、ユーザーにとって最適なツールにデザインするかを提案することが求められる。」
 
「ジェネレーティブAIの台頭より、デザインプロセスやデザイナー自身のアイデンティティについてデザイナーは向き合わなくてはいけない。何を作るべきか、なぜ作るのかを定義する能力を磨くことが大切である。AIはスーパーペンシルのようなもので、デザイナーにこれまで想像もしなかった力を与える。AIはデザイナー自身と、デザイナーの役割の定義を変えるだろう。」
 
また、彼女は2023年のAIを使った最も気に入ったプロジェクトについて、Humaen AI Pinを挙げている。 Humaen AI Pinとは、アメリカのHumaneというスタートアップが開発した、服の上からピンバッジのように装着可能なカメラ付き小型デバイス(添付画像)。音声による対話型AIのアシストが簡単に利用できる。このプロジェクトを挙げている理由に、私たちの日常生活はスクリーンに取り憑かれているが、この製品は私たちとインタフェースの新たな関わり方を提案している、と述べている。

Humaen AI Pin

どの時代もデザイナーにとって新たなツールは脅威である。時間と経験を経て習得した専門的なスキルが必要とされなくなるからだ。しかし、新たなツールを悲観的に捉えるのではなく、ミア・ブルーム氏が述べているように、デザイナーとして成長する大切な機会だと捉えたい。

出典:Design Week
https://www.designweek.co.uk/issues/18-december-22-december-2023/why-2024-will-be-the-year-of-creative-emergence-when-it-comes-to-ai/?utm_source=pocket_reader
 
参照:
Humaen AI Pin
https://hu.ma.ne/


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