マエヨシダ

31歳。蛇年。決済代行会社の営業→決済事業者の営業などなど

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  • 4000日後に借金を完済する男

    とある男が借金をしてから完済するまでを追った物語です。1日分ずつ更新していきます。

最近の記事

63日目@4000日後に借金を完済する男

人はなんと愚かなのだろうか。 否、“人”と一括りにしてしまっていいのだろうか。 言い直そう。 なんと私は愚かな生き物なのだろう。 ついに禁断のカードである初心者キャンペーンの終了したプロミスのキャッシュカードを使ってしまってからというもの 借りたての頃はあった罪悪感はとうに無くなり まるで仙豆でも食べたかのように息を吹き返し 特に節約をすることもなく

    • 60日目@4000日後に借金を完済する男

      もう残金は尽きる。なんだかんだ営業するための交通費やら食費で消費していってしまった。

      • 57日目@4000日後に借金を完済する男

        ケータイのアラームに起こされる前に目が覚めた。 カーテンから光が差し込んでいる。 朝なのか。 なんだか何日間か眠っていたのかと思うほどに意識が遠くから戻ってきたような感覚だ。 ケータイを見ると、朝の6時を示していた。 12時間以上寝ていたようだ。 そうだ。あのクソほどに負けた土日は夢ではなかったのか。 夢であるわけがない。そんな都合の良い話は無い。 現実は淡々と粛々と刻々と過ぎていくだけなのだから。 どれだけ不幸なことに見舞われようとも。 あと2万円しか無

        • 56日目@4000日後に借金を完済する男

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        63日目@4000日後に借金を完済する男

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        • 4000日後に借金を完済する男
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          54日目@4000日後に借金を完済する男

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          54日目@4000日後に借金を完済する男

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          49日目@4000日後に借金を完済する男

          だめだ ほんとにだめだ もう後戻りはできない

          49日目@4000日後に借金を完済する男

          48日目@4000日後に借金を完済する男

          負けた。

          48日目@4000日後に借金を完済する男

          47日目@4000日後に借金を完済する男

          今週を耐え抜いた。なんとか金曜が終わろうとしている。 今週幾度となく仕事終わりにパチンコ屋に入ろうとしてしまったことか。なんと最寄駅から自宅の帰り道にパチンコ屋があるのだが、誰かが出入りする度にドアが開き、パチンコやスロット台の騒がしい音が溢れて耳に入ってくる。しかし何年もパチンコ屋に通っているとその騒音が心地よく愛おしい音になってくるのだ。それくらい依存してしまっている証なのかもしれないが。だから、帰宅途中にパチンコ屋の前を通り騒音が溢れてくると、まるで手招きされているよ

          47日目@4000日後に借金を完済する男

          42日目@4000日後に借金を完済する男

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          42日目@4000日後に借金を完済する男

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          41日目@4000日後に借金を完済する男

          無事に旧友からの30万円が月曜に振り込まれ、今週を乗り越えることができた。 まさにお金の余裕は心の余裕だと思った。 お金のことがちらつき、仕事に集中することができない日がここ最近は続いていた。それがただお金の心配をしなくていいというだけで、こんなにも仕事に専念できるのか。 それもこれも旧友のお陰だ。 彼が助けの手を差し伸べてくれなかったら、今頃どうなっていたのだろうか。 もしかしたら、最悪の手段を選んでしまっていたかもしれない。この世から姿を消してしまっていたかもし

          41日目@4000日後に借金を完済する男

          36日目@4000日後に借金を完済する男

          昨日大学の旧友に大嘘をついて借りたお金は振り込みされるまで、時間がかかる。 朝会社に行く金も無かった。そんな数百円すらの小銭もなかった。 なので、朝早く起きて歩いて会社に向かった。すごく長い時間だった。 住んでいる大田区池上から会社のある日比谷までひたすらに歩いた。国道1号線をただただ歩いた。こんな車通りのある道沿いに歩行者はあまりいない。1人っきりじゃないのに1人っきりな気がした。途中、慶應大学の前を、いわゆる慶應ボーイを横目に通り過ぎたのだが、あまりの生きている世界

          36日目@4000日後に借金を完済する男

          35日目@4000日後に借金を完済する男

          案の定、昨日手に入れた7枚の夏目漱石を握りしめて朝からパチ屋に向かった。 いつも以上に台の履歴を確認し、入念に打つ台を選び、いつも以上に丁寧に当たることを切に願いながら打った。 しかしGOGOランプは無情にも1回も光らなかった。 ものの朝の30分ほどで全てを失った。 この喪失感が酷く、台をぶん殴りたくなる衝動にさえ駆られなかった。 もう昼飯を買う金も、晩飯を買う金も、明日会社に向かう電車賃すら無かった。 何もする気は起きなかった。 だけれど、給料日はまだまだ先だっ

          35日目@4000日後に借金を完済する男

          34日目@4000日後に借金を完済する男

          おれが多めに出すからという強引な理由をつけて友達を蒲田に呼びつけた。 蒲田であれば、ぎりぎり自分ちからも徒歩圏内なのだ。 でも自分よがりな理由が大半ではあるものの実際に行ってみたい餃子屋があったのは確かだ。 そのルーツまではおれは知らないのだが、蒲田駅周辺はなぜか餃子屋が多い。 その餃子屋は芸能人やテレビ取材も多数来ているらしく、店内の壁にはいたるところにサインや写真が貼ってあった。実際それらのサインが誰が描いたものかは分からないし、写真も店員と芸能人が店の前で写真を撮って

          34日目@4000日後に借金を完済する男

          33日目@4000日後に借金を完済する男

          先輩が貸してくれたこともあり、今日までなんとか生き延びたが、もうだめ。 あしたは土曜になるし、全財産の残高は500円くらいしかない。 会社も行かないから誰にも会わない。 誰にも会わないからお金を借りることもできない。 銀行も開いてないから親にも借りれない。 電車賃も無いから、友達にお金を借りに会いに行くことはできない。 それにしても誰かから、ちまちまお金を借りていってやり過ごせるのだろうか。

          33日目@4000日後に借金を完済する男

          30日目@4000日後に借金を完済する男

          昨日のおれから無理ゲーを託された今日のおれは、朝起きて暫定的な対応をすることにした。暫定的って言葉を使いたいだけであることは否めないが。 親からお金を借りるってなると迷惑と心配をかけるのは当たり前だけど、銀行振り込みで借りることになるから時間がかかる。 友達はいるけど、そいつが仮に貸してくれるってなったとしても借りれるのは仕事終わりの夜になってしまう。 もはやSuicaの残高があと数百円しかないし、今日は営業で割と電車移動が多いからすぐに必要だったのだ。

          30日目@4000日後に借金を完済する男

          29日目@4000日後に借金を完済する男

          地獄のような土日は夢なんかじゃなかった。ちゃんと現実だった。 財布の中は何もなかったし、朝起きてネットで口座の残高を確認したけれど、見事に53円だった。

          29日目@4000日後に借金を完済する男