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七夕のお願いごと

メキシコは今日が7月7日。七夕である。

せっかくなので短冊はないにせよ、願い事を考えて書きたいと思う。

その前に、今の私の状況について書き留めておきたい。

実はホームシックになった。原因はさまざまで、ひとつは人と話す機会が格段に少なくなったこと。もうひとつは、前職への未練だと思う。

人と話す機会、というところはもう少し噛み砕いて書いておきたい。
メキシコにきて、4ヶ月目に突入している。モロッコの3ヶ月を抜いて海外生活の最長記録を更新しているところだ。メキシコにきてからの友達は、まだ1人もいない。というのも、私に連絡をくれる(夫ではなく)直接的な友人はできていない。モロッコの時を考えると、私が直接やり取りをする関係性の人は何人かいた。

今は、夫に連絡がくる友人はいても、私は誰とも繋がっていない。繋がっているのは夫だ。
結果として、私が1ヶ月の間にコミュニケーションを取る相手は、オフラインでは夫しかいない状態。オンラインで取引先とは話すものの、やはりオンライン・仕事で考えると好きに発言しているとは言い難く、友人関係としての付き合いではない。
日本人でここに在住している人は何人かいるものの、すごく仲良くなれるという感じでもなかったのが残念だ。
どういうことか、どうしてこうなったのかは置いておいて、ひとまず私は今孤独を感じているのである。

次に、前職への未練だ。これは、私自身初めて出会う感情で戸惑っている。
後輩たちが上司のアドバイスのもと、頑張って色々なサービスをリリースしている。
本当は私がやりたかったことだ。
取り組んでみたけど、どうにもうまくできず、形にできなかった取り組みを、いとも簡単にやってみせている(ように見える)後輩たちを見て今までにない感情を感じている。私はこの感情を未練と名付けた。

もっと、去年頑張っていたらできたのかもしれない。
今年まだ働いていたら私がリリースできていたかもしれない。
などという考えが頭に浮かぶ。

でも頭のどこかでは納得もしている。
去年のコンディションだと難しかった。
今の上司と新しいチームリーダーのタッグがあってこそできることだ。
私が去年頑張ったからこそ、今のチームは成り立っている。取引先との関係性をここまで深くしたのは私だ。この自負はある。
全てがなかったことになっているわけではないのに、どうにも取り残された気分になるのは何故だろう?
自分で選んだ道で、自分から離れた職場なのに未練があるというのは本当に格好悪い。

これは、今の仕事でのやりがいや、チーム感が薄いことも起因していると思う。
お金を稼ぐためだけに働いているので、受注した後の熱意がない。
私は自分以外の誰かのために働くことが生きがいになるが、今の仕事は自分(夫も含む)以外の誰のためになっているのか?全然しっくりきていない。
会社のようなコミュニティに属すると、必然的に大義名分が与えられる点は私には必要な要素だったのかもしれない。
兎にも角にも、私はこの点でも孤独を感じているのである。

ここ数日は私の中にあるモヤモヤとしたものを解消するには何が必要か?を考えているのだけれど、シンプルな答えが見つかる予定はない。

まあ、そりゃそうだ、とも思う。「やりがい」とか「生きがい」って、シンプルに何かがあれば得られるってものじゃない。

でも七夕なので、無理難題だけどお願いしてみたいと思う。
かみさま、ホームシックで引きこもってるけど、友達をください!

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