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もっと評価されてほしい作品※若干のネタバレあり



たぶん、誰しもあるんじゃないでしょうか。

こんなに面白いのに、ほとんど知られてない、もしくは有名にならないって作品。

映画でも小説でもアニメでもゲームでも、もちろん人でも。

そんな作品が私にもあります。

そこでジャンル別にそれぞれ紹介していこうと思います( ̄▽ ̄)

小説部門

『本好きの下剋上』

Amazonでは2300以上のレビューが付き、総合評価は星4.6という高評価をたたき出しているライトノベル。

いわゆる異世界転生ファンタジー作品です。

「異世界?どうせチート能力持ってて、ハーレムになって、無双してくやつでしょ?もう見飽きたわ。」

こんな声が聞こえてきそうですが、

ちょっと待ってください!

確かに異世界転生はそんな作品がかなり多いです。

アニメ化もそういった作品たちが多いので、そんな気持ちになるの、めちゃくちゃ分かります。

でもこの作品は違うのです。

確かに終盤になるにつれ、チート能力は出てくるし、転生でもあるので日本人の知識もある。

ただ、圧倒的に他の作品と違う点があります。

それは、転生前の家族への感謝があるところです。

主人公の本須麗乃(もとすうらの)は、図書館司書への就職が決まったばかりの女子大生。

そんな麗乃は本棚が倒れてきたことにより亡くなってしまいます。

転生したのは、マインという名前の幼女でした。

臭い部屋、汚いベッドと床、当たり前に大好きな本はありません。
マインはエーレンフェストという領地の最底辺。平民の娘だったんです。

レビューの中には、「マインがワガママすぎて無理」とか「姉や母を使って自分では何もしない」とかありますが、たぶん自分におきかえて考えられていないのだと思います。

貧乏、汚い、臭い、病弱という、転生なのにすでに死にそうという主人公なんです。
普通に日本人として転生したら
まず掃除したいと思いませんか?

私ならそうする。
臭いのは本当に無理ですもん。

病弱で、ちょっと動いただけで息切れするなら、だれかを頼るのは普通の感覚だと思います。

確かに、最初は本のことしか頭にないし、周りを結構巻き込むしで、大変な性格のマインにちょっと引き気味になるかもしれません。
でも、それは小説内のキャラクターがいろいろ代弁してくれます。

姉のトゥーリ、幼馴染のルッツ、商人のベンノ、神官長のフェルディナンド、そこから出会うたくさんの人々。

これらのキャラクターが、私たち読者の気持ちを「そうそう!」と言葉にしてくれてるんです(笑)

この世界に馴染むにつれて、自分がどれだけ母親に愛されていたのかを知るシーンがあって、本当に泣けます。
もう2度と会うことはできない、日本の母親。

異世界ものって、すぐにその世界を受け入れて、現実の日本での世界は無かったことにされる作品がほとんどだと思います。
元々家族がいないとか、孤児だとか、仲が良くないとか、そういう設定ばかりな気がする。

その方が書きやすいんだと思います。
異世界の世界観を出したいしね。

でも、現実の家族と仲がいい私みたいなタイプは、日本の家族はどうしたん?ってなっちゃうんですよね。

マインは魔力持ちということで、貴族社会に入っていくわけですが、その過程もしっかりと軸があるし、エーレンフェストやアーレンスバッハなどの領地も細かく練り込まれていて、作者の香月美夜先生の博識さが分かる作品です。

もっともっとたくさんの人に読んでほしいです。

アニメ化は3シーズンが放送されていて、4シーズンからは、あのwit studioが制作することが決定しました!!
※「進撃の巨人」や「SPY FAMILY」「魔法使いの嫁」を制作していて、新しい「ONE PIECE」の制作が決定しているスタジオでもあります

めちゃくちゃ嬉しいです・・・。

家の夫みたいに、あの作画なら見ないって人多いんですよ・・。

アニメ部門

『まちカドまぞく』

prime videoの評価数はまさかの4つ(笑)

知名度としては絶対低いこの作品。

以前、ギャグアニメ作品について書いたんですが、ワードセンスがとにかくいいのがこのアニメの特徴です。

ある日突然、魔族としての力が芽生えた吉田優子。(この普通の名前もじわじわくる)

この力で、魔法少女を倒さなければならないという使命を与えられてしまいます。

しかし、優子、いやシャドウミストレス優子、いや、シャミ子はとにかく弱いのです( ̄▽ ̄)

※ちなみに序盤ですぐに優子と呼ばれなくなるので、本名を忘れることがあります

対して、魔法少女である千代田桃は、怪力筋トレ少女。めっちゃ強いです。

よわよわなシャミ子に同情した桃は、事あるごとにシャミ子に筋トレさせようとします。

こうやって書いてても、何書いてるかよく分からん感じですが、とにかく面白いです。

絵柄で敬遠する人多い気がして。特に女性。

可愛い女の子が大好きな私は、この作品はすっごく楽しいんですが、シャミ子の魔族衣装の露出が激しいので男性向けと判断されがちだと思うんですよね。

全然そんなことないです!

っていうか、男性がほとんど出てこないし、露出激しめ衣装はシャミ子本人もちょっと嫌がってます(笑)

「危機管理~~~!!」っていう変身前のセリフ。センス良すぎる。

私、『小林さんちのメイドラゴン』が大好きなんですが、この作品好きな人はハマる気がする。

面白くて温かい作品です。


ゲーム部門

『ルーンファクトリー4』

意外と知られていない、というかあまりプレイ人口が多くない作品というイメージなのがこの作品です。

畑を耕し、町の人と仲良くなって恋愛もして、戦闘にも行く、といういいとこどりの内容なんですけど、時間を忘れてのめり込める作品でもあります。

ルーンファクトリーではお約束の記憶喪失からスタートして、町の人と交流しつつ、敵となる国と戦うんですが、キャラクターがとにかく魅力的なんです。

この作品、なぜあんまりプレイされないのか。

それは何となくわかります(笑)

長いんです。

レベルを上げないと、もしくは鍛冶でいい武器を作らないと最終のボスに挑めません。
ストーリー的には3部作くらいあって、1部まで終わってからがスタートって言われるくらい時間がかかるゲームでもあるんですよね。

でも、めちゃくちゃ面白いので、プレイしてみてほしいです(>_<)


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