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結局、感情 (委員会⑨と2回目の市長報告) Vol.40

『美唄の未来に夢を描く委員会』9回目と、9月の「美唄の軸と魅力」の報告以来2回目の市長報告を実施しました。果たして、市長の反応はいかに、、!?

2022年5月より北海道美唄市の地域おこし協力隊として、シティプロモーションを担当している真船創太(まふねそうた)です。シビックプライドの醸成や関係人口の増加を目指し、美唄の若者たちと「美唄の未来に夢を描く委員会」を立ち上げました。プロジェクトを進めていく中での等身大の苦悩や、地域での暮らしのリアルを飾らずに発信しているので、美唄に関心を持つきっかけや地域での活動のヒントになればすごく嬉しいです。みんなで一緒により良い社会を創りたい

制作物に対して委員から意見をもらう

市長報告の前に、委員会9回目の様子からお伝えします。

前回の委員会で決定した、美唄の新しいシンボルを市民の方に伝えるツール(ポスターやウェブサイト、グッズなど)を現在制作しています。

今回の委員会では、それをさらに良いものにするために、これまで二人三脚で進めてきたメンバーに制作途中のものを見てもらい、意見をもらいたかったのです。

しっかり時間をかけて議論してきたからこそ、たくさん知ってほしい!過程も見せたい!と思ってしまう。その気持ちを抑えて、読者に一番伝わるにはどうするのが良いのかを考えます。「文章が多くて読むのダルそう」となって見られなかったら意味がなくなってしまうので、思い切って削る必要も出てきそう。

メンバーからは、「これまでにはない新しいものなので、もっと丁寧に説明しないと市民との間に距離感が出てしまう」「今後の具体的な動きを示した方が関わり方がイメージできてわかりやすいと思う」など、良いフィードバックをもらいました。毎日のように制作物を見ていると、やっぱり気づけない点ってあるんですね。

撮影と合わせて東京から来てもらっていたデザイナー・Hさんにも委員会に参加いただき、メンバーの熱量が伝わったんじゃないかと思います。

美唄の魅力を届けるツアーとは

次に今後の展開を見据え、委員会で定めた「美唄の軸となる魅力」を伝えるには、どのような方法があるかを考えました。

その一つとして、3つの軸を実際に体験できると、美唄の魅力をより深く感じてもらえるのではないかと考え、美唄の魅力を体験するツアーを委員会で考えることにしました。「未来につなげる食と農」と「世界に誇る芸術文化」のチームに別れて、それぞれが考えたツアーはこちら。

◯「未来につなげる食と農」チーム

『とりめし食べ比べツアー』
各家庭に伝わるレシピで「とりめし」を作ってもらい、食べ比べをする。参加者はお茶碗を持って、複数の家庭を回る。それぞれのルーツや美唄での生活を語ってもらいながら、地域の方たちと交流をする。
ポイント:美唄名物のとりめしを糸口に、美唄の歴史や魅力を理解できる

『美唄の恵フルコース』
農業体験を通して土に触れながら、農家さんの話を聞く。その後、美唄産の食材だけのフルコースを堪能する。(アスパラ、、アスパラ羊、ハスカップ、米、くるみ、大豆、小麦、トマト、じゃがいも等)
ポイント:農を通じたコミュニケーションや時代を超えた循環を感じることができる

◯「世界に誇る芸術文化」チーム

『歴史を感じる!スタンプラリー』
郷土史料館での歴史のインプットをスタートに、各自で市内のポイントを巡る。観光ではあまり行かないニッチだけど、美唄にとっては重要なポイントに、市民ガイドがいて地元民ならではの楽しみ方を体験する。
ポイント:参加者はまちの見え方が変わり、ガイドは外からの見え方を知ることができる

いきなりイレギュラーなものが出ましたが、参加したくなったでしょうか?

お金を払ってまでというところまでは達していませんが、抽象的な思考に対して、具体的な計画として見えてきたのが良かったなと思います。メンバーも委員会の取り組みをどうやって広げていくかのイメージが湧いたのではないかと思います。

今後もしかしたら実現するかもしれないので、乞うご期待!(笑)

強弱で場をつくる

委員会全体の進行を担当し、また、課題が見つかりました。

最終的に決めるべきことをステップに分解して、ワークを設計することは苦手ではない。またグループワークなどの少人数で、誰かの意見や思いを引き出すことも苦手ではない。(もちろん2つともまだまだではあるけど)

でも、場を自分が持っていきたいものにできない。今後新しい空気・ブランドをつくってこうってんだから、(完璧じゃなくて良いから)ある程度コントロールしていかなければならない。それがまだ全然できていない。微妙な空気になってしまうのが怖いのかも知れない。

上司から、「強弱をつける」というアドバイスをもらいました。それは声の大きさということではなく、理性と感情を使い分け、伝えたいことと聞き流しても支障がないところを意図的に組み合わせる。

全体を通してはロジカルに、そして、伝えたいところは感情を乗せてピークを持ってくる。結局人が動くのは、理性ではなく感情であると。

来年度は広くワークショップを開催していく予定なので、トライし続けてスキルを磨いていきたい。

市長にシンボルの報告

その数日後、委員会で決まったシンボルを委員長と一緒に市長に報告へ。

制作途中のPV動画やウェブサイトを見せながら、プロジェクト全体の進捗や委員会の雰囲気をお伝えしました。

市長からは、「これからを担う若者たちがやっている素晴らしい取り組みだから、自由な発想でどんどんやってほしい!むしろもっと尖っても良いんじゃない」という、最大級の褒め言葉をいただきました。これまでにないプロモーションにしてほしいと。

それを聞いて、僕らも守りに入ってしまっていたなとハッとさせられました。もっともっと伝え方をシャープにしないといけないなと。メッセージがぼんやりしていて鈍いので、磨いてバシンっと刺さるようなものにしなきゃいけない。きれいにまとまっているものもいいけど、心を揺さぶるものでなければ、まちは変えられない。

「〇〇年後にまちがヤバい!」って危機感を煽って扇動させるのは比較的に簡単かも知れないけど、「こんな最高なまちを一緒につくっていきませんか?」ってワクワクから一つずつ変えていきたい。難しいことはわかっているけど、地域はそこに挑戦していかなければならないし、していきたい。

今後について

順調に行けば、次回の委員会がラストで、フィードバックを反映した制作物をメンバーとも共有できるかと思います。まずは僕らが、委員会の全員が、まちが良くなると信じられるものに必ずします。

今年度もいよいよ終盤ですが、これからもお付き合いください!美唄というまち、そして魅力をたくさんの人に知ってもらって、さらには関わりたいと思ってもらえるようなまちにしていきます。


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