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生活保護を受けるなら東京23区がオススメである理由

この記事では生活保護受給者にとって、東京都がいかに魅力的であるかを解説しています。

田舎にも利点がありますので「どちらに住むのが正解か?」ではなく、「自分にとってどちらのほうが良いのか?」を考えながら読んでいただけると幸いです。

特にお引越しを考えていられる人は慎重に考えられることをオススメします。お引越しは人生のなかでも大きな選択です。


なぜ東京都23区なのか?

今回は「生活保護を受けるなら東京がいいよ!」というお話ではあります。

しかし厳密には「田舎では致命的なデメリットがあるぞ!」という言い方をしたほうが正しいかもしれません。

生活保護は働かなくてもお金をもらえる素敵な制度に見えますが……その代わり制約が多いので、意外と不自由な生活を強いられます。

その代表例が「車を持てない」という制約です。

やむを得ない事情があれば車を持つことは可能ですが、一般的には車を持たないで生活するように命じられます。

徒歩10分以内にコンビニがあるような環境であればまだしも……「最寄りのコンビニまで歩いたら1時間かかるよ!」といったような田舎に住んでいる場合は、食品を買うだけでも苦労するはめになります。

ガチの田舎ほど、車がないと何もできない。

そんな環境でも車を持つことが許されないので「生活保護を受けるなら都会に行ったほうが良いよね」というのが僕の持論となります。

「それなら東京じゃなくても良くない?」と思う人もいらっしゃるかと思います。

べつにある程度の都会であればどこでも良いのですが、どうせ田舎を出るのであれば日本で1番栄えている東京都に住むのがベターかと思われます。

それに東京ならではの明確なメリットがいくつも存在するので、お引越しを検討しているのであれば選択肢のひとつに入れるべきでしょう。

①東京は出会いが多い

明確に東京をオススメする理由として1番に挙げられるのが「人の多さ」です。

都道府県の人口ランキング1位……という事実は誰もが知っているとは思いますが、日本人の1/10以上が東京都で暮らしています。

イベントやオフ会なども多いので、人ととの出会いにも恵まれています。

出会いが多ければ当然、ビジネスや恋愛などのチャンスも多くなります。それによって社会復帰がしやすくなる点も魅力的と言えるでしょう。

「俺はずっと生活保護でいいや!」という人でも、友達を作るなら東京のほうが良いです。生活保護はそれだけで友達が作りづらいので、単純に人が多いところで暮らしたほうが孤独になりにくいでしょう。

生活保護は趣味で友達を作るか、生活保護同士でつるむくらいしかリア友を作る手段がない……という事実はしっかりと受け入れましょう。

あとは田舎は人口が少ない分、生活保護がバレやすいし浮きやすいという側面もあります。

②物価が安い&支給額が多い

「東京は物価が高い!」というイメージをもっている人がいらっしゃるかと思いますが、それは半分正しくて半分間違っています。

たしかに東京は高いものが多いのですが、それは地域やお店によります。

大抵の場所には何かしらの安いお店があって、大抵の食品は田舎のスーパーより安く買えます。具体的にはイオン、MEGAドン・キホーテ、業務スーパー、各種ディスカウントストアなどですね。

もちろん田舎のほうが安い食品もありますが(野菜とか)、加工食品に関してはほぼすべてが東京のほうが安いと言っても過言ではありません。

家具や家電に関しても東京のほうが安く買える傾向があります。お店の数がたくさんありますし、ドンキなんかは頻繁に在庫処分セールをしていますね。

あとはリサイクルショップもそこら中にありますし、安いんだけど不思議な個人経営店も存在します。

足を使って探し回る……という前提ではありますが、探せばAmazonよりも安く取り揃えることは可能です。

加えて東京23区は生活保護の支給額が1番多いです。ただ食べて動いて寝るだけなら、23区内に住むのが最もお金が貯まりやすいかもしれませんね。(※個人のライフスタイルによります)

東京でどれも高いものといえば家賃や駐車場などの土地関連のお金ですね。

③とにかく便利で仕事が多い

冒頭で「田舎は車がないと詰む!」という話をしましたが、東京は車がなくても生活できます。

23区内であればどこに住んでも徒歩圏内に必要なお店が揃っているので、よほど悪いところに住まない限りはなんの不満も生まれないはずです。

というか車を持っていると置き場所に困るので、生活保護的にはないほうが良いです。自転車ですらも「できれば使わないで済ませたい」と考えるようになるでしょう。

東京というと山手線エリアにある巨大都市をイメージして、それらが1番のメリットであるように考えるかと思います。

しかし東京の本当にすごいところは街の平均レベルが高いところです。23区の端っこですらも、そこら辺の地方都市と比較できるレベルなんです。

お店はもちろん仕事の種類も豊富なので、社会復帰がしやすい点も見逃せません。

「俺は社会復帰する気はないぜ!」という人でも、お小遣い稼ぎができる手段は持っていたほうが良いです。

生活保護には「月15,000円以上稼いだら保護費を減額する」という制約があるのですが、これは普通にアルバイトをしていたら余裕で超えてしまう金額ですよね。

この制約によって「逆に働きづらい」という問題が起きてしまうのですが、東京であれば日雇いバイトは腐るほどあります。「月に2~3日だけ働いて15,000円のお小遣い稼ぎだけする」という働き方もできるため、余裕をもった生活を送れます。

バランスが良いのは23区の外側

東京都23区の地図(区名あり)
引用元:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9D%B1%E4%BA%AC%E9%83%BD%E5%8C%BA%E9%83%A8

東京に住むメリットについて一通り説明しましたが、23区内といってもどこに住めば良いのか分からない方が多いかと思います。

結論からいいますと23区の外側がオススメです。

具体的には大田区、世田谷区、杉並区、練馬区、板橋区、北区、足立区、葛飾区、江戸川区あたりです。

23区は中心にいけばいくほど都市レベルが高くなりますが、そのだけ家賃も高くなります。新宿や渋谷でも探せば安い物件はありますが、「都心・副都心の格安物件は条件が悪すぎてまともに生活できないな」というのが個人的な感想です。

対して23区の外側は家賃も比較的安いですし、程よく暮らしやすいレベルの町並みになっています。空気も都心ほど悪くはありません。

交通面でも悪くなく、たとえ23区のはしっこでも電車なら20分程度で山手線エリアに入れることができます。

そしてこれが重要なので何度でも書きますが……23区内は生活保護の支給額がどこも同じで、国内でもっとも多い支給額になっています。

まとめると「23区の外側は暮らしやすくて、家賃も交通アクセスも悪くない。保護費も多いからオススメ」という形になります。要は東京で住むなら最もバランスが良いということですね。

23区外(多摩地域)に住むのもアリ

東京都全体の地図(地名あり)
引用元:https://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/saibun/

実は23区外……つまり東京の西側の「多摩地域」と呼ばれる地域でも、23区内と同等の生活保護費を受給できるところがあります。

支給額が少なくなる地域もあるのですが、この記事では詳しい解説はいたしません。Googleで検索して、他のサイトで確認をお願いします。

↓はオススメのサイトです

要は「1級地-1」とされている地域が、国内で最も生活保護を多くもらえるということですね。

有名どころだと八王子市、立川市、調布市、町田市、西東京市などが該当します。

多摩地域になると都心からは離れてしまうのですが、同じ家賃でも条件の良い物件が探しやすくなります。

先ほど「23区の外側は家賃も高くない」と書きましたが、それは都心と比べた時の話です。

生活保護は「住宅扶助」という制度によって、東京都の1級地-1なら53,700円まで家賃を負担してもらえます。しかしこの金額ですと23区の外側であってもかなりの妥協を強いられます。

ワンルーム、ユニットバス、駐輪場なし、壁が薄い、畳部屋、近隣がうるさい等々……。23区内の物件であれば、何かしらの欠点はつきものだと考えたほうが良いでしょう。ちなみに僕はワンルームでユニットバスです。

「そんな条件どれも嫌だ!」という人は多摩地域を検討することをオススメします。都心に興味がない人であれば、むしろ住みやすいと思います。

個人的に多摩地域のオススメは八王子市ですね。都心からかな〜り遠くなりますが、駅周辺は十分栄えています。加えて家賃も安いので、希望の条件を探しやすいでしょう。

ただ八王子駅の電車は混んでいるので、新宿あたりに通勤するとなったら途端に地獄になるので注意しましょう。本当に都心に興味がない人向けの街です。

【まとめ】東京のメリット・デメリット

●東京のメリット

  • 生活保護の支給額が多い

  • 物価が安い

  • 人が多い

  • 仕事がしやすい

  • 車がなくても生きていける

  • 都市レベルが高い

お金がたくさん貰えて出費も少ないので、経済的に苦労することは少ないかと思います。

加えて仕事や出会いが多いので社会復帰がしやすい環境だとも言えます。これは生活保護に限った話ではありませんが、将来性の高い20〜30代の人ほど東京暮らしの恩恵を受けやすいでしょう。

●東京のデメリット

  • 空気が汚い

  • 家賃や駐車場などが高い

  • お部屋の妥協をしなくてはいけない

  • 地元の人間関係をほぼ切り捨てることになる

特に「空気が汚い」は馬鹿にならないデメリットですね。都心を避けたほうが良い最大の理由でもあるかと思います。

健康に関わるのはもちろん、メンタルにも影響が出るので、何かしらの病気がある人は田舎のほうが良いかもしれません。

【最後に】東京に出るということは1人で戦うということ

東京に引っ越す1番のデメリットは「地元の人間関係をほぼ切り捨てることになる」という点です。

僕らは普段自覚をしていませんが、裏で多くの友達や知り合いに支えられながら生きています。

東京に出るということは頼れる人がほぼいなくなるということ。今まで実家で掃除洗濯もまともにやっていなかった僕は、自分の生活におけるすべてを独学で勉強しなくてはいけませんでした。

家事とかお部屋探しももちろん大変でしたが、1番大変だったのは生活保護に関する勉強でした。

福祉事務所はけっして悪い人たちではありませんが、こちらの面倒を完璧に見てくれるわけではありません。

向こうの事情によって不思議な対応をされることもあるでしょう。

なので自分の希望に沿ったサポートを受けるためには、生活保護に関する勉強をする必要があります。

特に今回のような「東京に引っ越して生活保護を受給するぜ!」という希望を持って上京したのに、アパートではなく無料低額宿泊所での生活を提案されるパターンもあるようです。

無料低額宿泊所とは簡単にいうと生計困難者(ホームレス等)の宿泊施設です。これに関しても書きたいことがあるのですが、今回の記事ではこれ以上は触れません。気になる人はググってください。

福祉事務所側にも色んな事情や考えがありますので、自分の希望通りのサポートを提案してくれないといった事態は普通に起こります。もしかしたら無料低額宿泊所に入居した状態でずっと放置されるというトラブルも起こる可能性だってあるかもしれません。

そういった事態に陥らないために生活保護に関する勉強をして、ちゃんと計画を練って、トラブルに立ち向かうだけの体力を培うことが大事になってきます。

つまるところ、なんの考えもなしに「東京に引っ越して生活保護でアパート暮らし」という生活が手に入るほど世の中は甘くはないということです。

幸いにも今の時代はYouTubeやブログメディアなどで、無料で情報を集めることができます。

そこら辺に転がってる情報を組み合わせれば、生活保護を受給することくらいはできると思います。

SNSを使えば詳しい人に相談することだってできます。「1人で戦う」とは言いましたが、実はちゃんと目を凝らして見れば助けてくれる人はたくさんいることでしょう。

僕自身もこれからたまに情報発信をしていこうと思っておりますので、よければnoteのフォローをよろしくお願いします。

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