週間少年ジャンプを代表する漫画『ONE PIECE』とアニメ化によって人気が急上昇した『鬼滅の刃』。

鬼滅の刃はONE PIECEを圧倒する勢いで売り上げを伸ばしている。
何故、ここまで売り上げを伸ばすことが出来たのか？
そしてONE PIECEが鬼滅の刃の売り上げを超える日はまた来るのか？

『鬼滅の刃』人気の秘密

鬼滅の刃の現在の人気の秘訣は何か？

ジャンプ読者の私からすれば連載第1話目はかなりオーラがあった。
大正時代という設定で絵もどこか下手。でも最初の3ページのカラーが目に付いて読んでみた。

その頃の私はBLEACHとワールドトリガーしか読んでいなかったので鬼滅の刃のおかげでジャンプに読むものが増えた。

しかし連載を追っていくと鬼とは全然戦わず修行パートが長く、イマイチ盛り上がらない。
「つまらない」と思いつつ読んでいたら善逸と伊之助が出てきて少し面白くなってきた。

特に霹靂一閃のシーンは熱くなった。

そこから鬼滅の刃は面白くなってきた印象だ。

気づけばアニメ化が決まるも漫画の内容は最終決戦に突入。

アニメはテレビ放送前に映画で最初の何話かを公開していた。
声優も女性人気が高い人を連れてきて作画も良い。
主題歌もSAOで有名なアニソンの女王だ。

結果的にSNSで19話のヒノカミ神楽のシーンがバズった。
原作ではいきなり炭治郎が水属性から火属性になって大混乱したところだ。

ただ、鬼滅の刃は小学生にも流行っているのがポイントだ。
今やONE PIECEより読まれている。

まず、ONE PIECEと違ってアニメが25話程度と追いやすく、作画も良い。
それに様々な動画配信サイトで見れる。

ONE PIECEも観れるといえば見れるが話数が多すぎて見る気が起きないだろう。

また、原作漫画は当時、20巻以内だったので1万円で全巻揃えることが出来る。

しかし未だに疑問に思う所がある。

それほど原作が読みたくなる様な内容だったか？ということだ。

原作を買うという事はアニメの続きを知りたくなったから買ったのだ。
しかしアニメは蜘蛛山が終わり無限列車編へ。

いくら原作が最終章に入っていてもまとめ買いするほどの物ではなかったとずっと思っている。

筆者はずっとジャンプで連載を追っているが単行本は買っていなかった。
ニュースで流行っていると知った母親が買ってきていた。

『ONE PIECE』人気の秘密

今度は『ONE PIECE』の人気の秘訣を考察していく。

ONE PIECEが他の漫画と比べて圧倒的に優れている点は壮大なストーリーだ。

世界を一周する航海の旅に出かける。こんな話を描けばそりゃあ壮大な話になるわと。

また、個性豊かなキャラクター達も魅力の一つだ。
造形が不細工なキャラでも尾田先生はカッコよく魅力的に描く。
いや、むしろ造形を不細工にする事でちょっとの事でもカッコよく見える様にしてるのかもしれない。
所謂、ギャップだ。

そして何よりバトルが熱い。

鬼滅の刃はバトルはおまけで情緒的な話が目立つ。読み切りを見れば吾峠先生が得意なのはそちらだとわかるはずだ。

対してONE PIECEの尾田先生はキン肉マンやドラゴンボールで育った世代だ。
読み切りからも、とにかくバトルをメインに描きたいことが伝わってくる。

鬼滅の刃が感動出来るのは情緒的な話がメインだから。
ONE PIECEが感動出来るのはキャラに重い過去を付けて支配からの解放(バトル)を描いているからだ。

またONE PIECEには世界の歴史に関する謎が多く散りばめられていてその謎がワクワク感を引き立てている。

しかし問題点もある。
それは圧倒的に長いことだ。

壮大な物語故に描くのにも時間がかかる。
結果アニメは原作に追いつき引き延ばしをするしかなくなりクソアニメと化す。

アニメも漫画も新規で追うにはかなり大変だ。
筆者は元々父親が30巻辺りまで持っていたので買うのは60巻程度で済んだ…。

だが、ONE PIECEは世間的にも面白いという事は知られているはずなのでお金に余裕ができたら買う人も大勢いるだろう。

『鬼滅の刃』に追い抜かれた『ONE PIECE』がここから巻き返すには？

売り上げを追い抜かれた『ONE PIECE』ですがここから巻き返せるのか？

個人的に作品を認知してる人、アニメを見たことがある人、元読者という人は『ONE PIECE』の方が多いと思います。歴史もあるので。

その人達を巻き込めば『ONE PIECE』は『鬼滅の刃』に勝てるのではないでしょうか。

実現可能かと言われれば可能だと思います。

まず、『ONE PIECE』には何十年もかけて回収してきた壮大な伏線があります。

特に"ひとつなぎの大秘宝"や"古代兵器"、"Dの一族"などは真相がわかれば一気に注目されて元々の読者やアニメ派の人は確実に戻ってきます。

そして何より『ONE PIECE』を読んでみたい、気になるという人が増えているのではないかと思います。

『鬼滅の刃』の大ヒットにより普段漫画を読まない層や子供達にジャンプ漫画を届けることができました。

『呪術廻戦』の作者 芥見下々先生は鬼滅最終回のジャンプ巻末コメントで「鬼滅で漫画好きの子が増えたと思います！」とコメントしてます。

絶対にそうです。
『鬼滅の刃』のおかげで漫画の面白さを知ったら他の漫画も気になって読んでみようとなると思います。

じゃあ何を読むか？
完結済みで短い漫画や連載中の巻数の少ない漫画など

最終的に同じ雑誌のレジェンド漫画に手を出すのではないかと思います。
何故ならジャンプの看板漫画がつまらない訳が無いからです。
面白いに決まってる。ジャンプの看板漫画ですから。

そして『ONE PIECE』は圧倒的な発行部数を誇り現在も連載中です。

最終章ブーム(あるはず)にも乗れる。
そして数字が証明する面白さ。親子で語り合える。

最終的に『ONE PIECE』が日本一の座を取り返すと思います。

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