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アート思考を仕事に活かす。|DAVID YU

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東海3県(主に名古屋)で間貸しをしている方に取材。第8回目はFUN NAGOYA OSUオーナー・DAVID YUさん。自転車屋で働くきっかけ、独立を思い立った理由、アート思考についてなど。さまざまな角度からお話を伺いました。 


ー カッコいい自転車が欲しくて

もともと自転車が好きだったわけではなくて。純粋にカッコいい自転車が欲しいなと思って探していたときに、友達にライダーズカフェを教えてもらって足を運んでみたらお店がめちゃめちゃかっこよくて目新しかった。興味本位でオープニングスタッフに応募してみたのがきっかけ。

当時、お金を貯めてバックパッカーをしようと思ってコンビニと韓国居酒屋のバイトを掛け持ちしていたんだけど、販売業はやったことがなかった。接客とは何かがわからない状態からスタートしたから苦労はいっぱいあったよ。自転車の組み立てはほとんど独学で、技術が伴うまでしんどかったなぁ。


ー 独立しよう!と思い立ったのは20歳

20歳くらいのときに、このまま会社勤めしていて良いのかと、ふと思った。会社の枠の中でしか物事を考えられなくなるのも表現の幅が狭まるのも嫌だったし、漠然と早く独立したかった。社内で経営的な思想を学ばせてもらったから、独立に対する恐怖心とかはなかったかな。独立すると決めてからは意識的に数字を見るようになった。


ー 覚悟を持って独立

2018年1月「FUN NAGOYA OSU」を開業。
2020年1月「FUN SETO GINZA」を開業。

うちの隣、いまは古着屋さんなんだけど、正直どこも入ってなかった。準備期間が短くてアナウンスが全然できなかったから最初は本当に仲良い人にしか来てもらえてなくて。徐々に周囲にお店が増えて、若い子を募ってイベントをしたりコミュニティをつくったりして、1年目はとにかく必死だった。2年目からより楽しくなってきた。


ー FUN “らしさ”とは

1つは“色”。一番最初に店舗の別注カラーを作ったのは僕ですね。『こういうのをもっと提案したいな』というのはあったけど、既にある色だけでは物足りないなと。もう1つは“オーダーメイド”ができること。既製品と違ってその場でパーツ1つひとつ選べるからわくわくドキドキして楽しい。自分で選ぶとすごく愛着が湧くので、長く乗ってもらえることが多いです。


ー 自転車⇄アート

もともと2階でも車体展示をしていたんだけど、2階にあがってくれるお客さんが少なくてもったいないなと思ったのと、独立したタイミングでアート思考を学んで仕事として活かしたくてギャラリースペースをつくりました。

独自性という意味では経営とアートには通ずる部分があるなと思っています。展示を重ねるごとにアーティストさんとの繋がりができて、ギャラリースペースを探している人がいることを身をもって感じることができた。もっと気楽に挑戦できる場所を提供したい。展示を目的にお店に来てくれる人が結構多くて、そこから自転車を知ってもらえて、あとからプラスになることもあるので相性がいいです。


ー アート=内なるもの

アートの見方?僕は自由でいいと思う。もちろん作品に込められた意味を考えてみるというのも大事だけど、そこから何かを感じ取って帰るのがアート思考。それがきっと次に活きる。アートは結果的には内なるもの。内なるものを外に表現しているだけであって、難しく見なくていいんじゃないかなって思いますけどね。


間借り情報


文、写真:Re!na

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