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ロマンを届けたい。感じてもらいたい。|久松成吏

あなたの「やってみたい!」をアシストする間借り情報メディア・間借り人(まがりん)。わたしたちは『点と点を“線”にする。』をコンセプトとし、発信しています。

東海3県(主に名古屋)で間貸しをしている方に取材。第5回目はROOMCRIM NAGOYA conceptshopオーナー・久松成吏さん。お店をはじめたきっかけ、開催間近のイベントについて、これからやってみたいことなど。さまざまな角度からお話を伺いました。


ー ロマンとは何か

ロマンを感じること=“幸せな夢”を見ること。自分にとっての“幸せな夢”を投影させて、思いを馳せていく感じ。「これがもし家にあったら毎日すっごい楽しいんだろうな…」「嫌な仕事があっても、これさえあれば元気になるな〜」とか。そういった具合に、作品に自分の情緒を重ねることができている状態ですね。

先日、ロマンについて誰かと話していたときに、縄文土器をみて「かわいい〜〜!!」と言う方がいる、という話があがって、かなり衝撃を受けました。これぞロマン。だって縄文土器ですよ!?

縄文土器は所有できない。美術館とかに行かないと見れないもの。その方は〈縄文土器をみる〉という明確な目的ありきで足を運んでいる。それが素晴らしいなと思いました。

足を運ぶ理由や目的は人それぞれですが、明確な意図を持ってきてくださった方が、より楽しめるかと。縄文土器がいいなと思う方のように、とまでは言いませんが(笑)。

ここでは様々なイベントをやっていて、コンテンツが違えばフィーチャーしている人も違いますが、作品に対する根底的な“想い”が共通しています。足を運んでくださったお客さまが作品に刺激を受けて次の行動に移したり、活力になってくれていたりしたら嬉しいです


ー コンセプトショップをはじめた背景

お店をやりたい気持ちは以前からありました。ただ、僕の性格的にずっと同じことができないので、偏ったコンテンツではなく、変化のあるものにしたくて。ぼんやりと「面白いことができたらいいな〜」と思っていた矢先、コロナ禍に入りました。

仲良くしてくださっている先輩方やアーティストが「コロナだから今までやってきたことができない」と、口を揃えていうんです。それがお店を立ち上げる1番のきっかけと言えますね。

オンラインで伝えきれないから、今やるべきではないのでは。じゃあどういった形で自分たちの作品を届けようか。そう考えていたと思うんです。みんな。

例えば、音楽以外でも表現できるものがあれば、それを媒介にして活動が常になされているという、新たなコンテンツを生み出して、新たな側面も見せる、なんてこともできるかもしれません。

活動を拡張するために本人がやっているアプローチだけに止まらず、その人が持っている能力を最大化させて不特定多数の人に届ける。今後のプロモーションに繋げることが僕の責務です。


ー 開催間近のイベントについて

普段はアート、ミュージック、アパレルを中心に企画展をしています。

直近ですと、9月28日から10月2日までの5日間、今村美月さん(STU48)のイベントを開催します。今村美月さんにとって初となる書道個展!在廊イベントでは、特別ゲストに山内あいなさんを招いた即興制作ライブパフォーマンスも披露予定。この機会にぜひ。


ー これからやってみたいこと

新しいコンセプトをつくるというよりかは、その新しさにロマンを感じてもらえるようなものにしたいです。たとえニーズが0に限りなく近いコンテンツだとしても、その0を1にしていく作業に面白さを感じます。めちゃめちゃパワーがいることですけどね!(笑)。

(お客さま)「変わってますね〜。マイノリティですね〜」
(私)「ありがとうございます!」

なんて会話ができると、ものすごく嬉しくて。中には『応援しています』と言ってくださる方がいらっしゃるのですが、それをそのままアーティスト本人に伝えてあげてください。本人が継続していける力になりますから。


クリエイターの皆さんへ

僕はクリエイターではないです。ただ、クリエイティブを感じてもらう環境を準備すること、発信していくことはできます。著名・無名問わずクリエイターのコンテンツを発信していく場所として使ってもらいたいですね。

どこかの箱、となると内装がすでに出来上がっていて、変えられない“何か”があるかと。ここは過剰な装飾がないので、いかようにも自分の世界観をつくることができます。自由に表現がしたい方に打って付けなのではないでしょうか。


間借り情報


文、写真:Re!na

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