VCT PAC WEEK5 DAY3

今週は『ZETA』と『TALON』が最終日に試合をするチームとなっており、ZETAは初の月曜試合となりました。
このWEEK5が今スプリットの中間点となっており、残るは各チーム4試合ずつ。突破ボーダーといわれる4～5勝の目標に向かってどう舵を切るのかも含めて、各チームの動きが大きくなっていくと予想されます。

改めてWEEK4終了時点での『ZETA』と『TALON』の状況をおさらいすると、

『ZETA』
・3勝1敗、突破確定ラインに必要なのは1～2勝ほど。（DRXを避ける意味でも上位で終わりたい）
・残る対戦相手は『Team Secret』『Paper Rex』『T1』『GEN.G』とリーグ上位チームが残っている。

『TALON』
・0勝4敗、突破ラインと残り試合を考えると残り全勝か許されて1敗のみ。
・残る対戦相手は『Paper Rex』『GEN.G』『Rex Regum Qeon』『Detonation Focus Me』。

となっており、状況だけで見るとより背水の陣なのはTALONであり、ZETAとしても先を見据えてここを勝ち切っておきたい思いは強いだろうと感じる1戦でした。

試合前の雰囲気

VCTJP公式TwitterではZETAの勝利予想が圧倒的で、ここまで3勝できているチームと0勝のチームなので仕方ないと思う反面、0勝なのが不思議なメンバーが揃っているチームでもありますのでやはり心配の声も見られました。

MAP1 HAVEN（PICK：TALON）

1マップ目はなんとTALONが勝ち取りました。
久々のpatt（patiphan）選手のデュエリスト、インタビュー記事で（リンクはこちら）デュエリストをやらなくてもよくなったって言ってましたが、なんとレイズの使用ということで1つサプライズでした。

MAP1の感想

これは実況解説の岸さん、yukishiroさんも似たようなことをおっしゃっていましたが、完全にZETAがTALONのペースに飲み込まれてしまっていたように思える試合でした。試合を通してTALONのスピード感やドライでの進行、強気すぎるエリア取りに苦しめられてZETAが波に乗り切れない試合になってしまいました。

なによりMVPのsushiboys選手が幾度となくスーパープレイを見せ、その他の選手含め今まで今リーグで見れていなかったTALONの各選手の強さが発揮された試合であったように思います。

一方ZETAはやはりスロースターターな印象が拭いきれず、ここまで1マップ目を取れたのはvsDFM戦のみとピックマップの関係もあるとは思いますが、得失点（？）差があるリーグやなによりトーナメントが始まってからの大きな足枷になる部分ですので改善してほしいと思う点でもあります。

MAP2 ASCENT（PICK：ZETA）

なんと2マップ目もTALONが取りました。これには衝撃。
TALONはメンバーをsushiboys選手からGarnets選手に変え、デュエリストをGarnets選手、patt選手はイニシエーターをプレイ。
両者構成の違いはセンチネルのみでサイファーはどちらかというと少数派ですけど、やはりサイファーはいると面倒だなという印象を受けました。

MAP2の感想

正直最後のZETA12 - 11 TALONのシーンでのミスが衝撃的・致命的過ぎてそのほかの部分が霞ますが、試合運びではZETAが上回っている部分は多かったと思います。
この試合は今まで不調と言われていたpatt選手の完全復調や、OTにもつれ込んでしまった時点で流れを持っていかれた試合だったと思います。
全員が調子いいと物凄い爆発力のあるチームということが改めて認識させられる試合で、4/5人が20キル越えというものすごいスタッツになっていました。

何度思い返してもあのフラッシュはもったいなかった……

今節の感想と次節への期待

今回の試合はTALONの選手の復調が見られ、この成功体験はロールや選手がコロコロ変わっていたTALONにとっては数字以上に大きな1勝になったと思います。依然突破への道のりは厳しいものですが、あのOPTICの前身ENVYを倒せたチームですので何かを起こしてくれそうなチームで楽しみですね。

そしてスロースタートのまま調子を上げきれず負けてしまったZETAはかなり残念な負けになってしまいました。この先戦うのはリーグ上位勢、いつものように「1マップ目は仕方ない。」としていては今回のようにそのまま試合を持っていかれることもありえそうであり、どうにか2-0勝利できるチームになってほしいところです。

というわけで今回は「ZETA vs TALON」の感想でした。時間が取れず戦術考察は最近できないのですが、次節からはアイスボックスが消えて新バインドが戻ってくるということでこの辺の構成や戦術も楽しみにしつつ試合を見ていきたいと思います。

それでは今回も最後まで読んでくださった方いらっしゃいましたら、ありがとうございました。

著者Twitter：まがしき　@esportsmagasiki