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マガジンガーZ Vol.009 発信


契約書AI審査、業界慣習に対応

人工知能(AI)を使った契約書審査サービスを手がけるリセ(東京・千代田)はベンチャーキャピタル(VC)のエンジェルブリッジなどを引受先とする第三者割当融資で10億円を調達した。併せて金融機関から8億円を借り入れた。物流、小売り、建設・不動産といった各業界の用語や慣習に対応した審査機能の開発に充てる。(中略)専門の弁護士が一週間ほどかけていた審査作業を数分に短縮する。人手や弁護士費用が足りず、社内で契約書の見直しの手間をかけていた企業の需要を見込む

日経産業新聞 2024/01/17

AIに仕事を奪われるは当初から言われていたように、頭脳系・独占業種で攻めてきましたね。実際に手足を動かすことに比べて「考えること」は代替しやすいですから。この後に続くのは例えば例えば社労士であれば、社員の入退職の手続きや給与計算、更に労災系。あとは就業規則系の「変数の多い情報を定型フォームに落とし込む」業務。これをチャットベースで展開されたら社労士は死ぬわ
一方、同じ社労士でも年金系はあまり影響は無く、これは医療機関や相談者を「巻き込み」、経験則から「関連付ける」ことが求められ、特に障害年金だと「熱意」が必要とされるから
なんで「この仕事はAI時代でも大丈だろうか?」と不安になったら、その作業に必要な熱量や実際に「汗をかくか」を確認するとよいと思います

東証、英文開示を義務化 来年、プライム1600社対象

東京証券取引所は2025年3月からプライム市場に上場する1600社に重要情報の英文開示を義務付ける。まず決算情報などを対象とし、日本文と英文の同時開示を求める。上場規則を改定し、海外投資家が判断しやすい環境を整える

日本経済新聞 2024/01/17

この記事を読んで「英語の勉強を始めなきゃ」と思うか「AIで作成してくれるのでしょ」と思うか、で担当者の名案は分かれると思います。今、ゼロから勉強を初めて来年3月に間に合うはずがないのだから、自社に一番適切なサービスを探すか?自社で内製するために適切なサービスを組むか?何にせよ、業者からの提案待ちは一番ダメで、一度自社で内製する手間とコストをざっくりと計算して、そこからサービスを選ぶのが一番よいと思います。あとは上がってきた英文が適切な仕上がりかを確認するため自社内で英文に堪能な人物を見つけておくことも大切でしょうね

M&Aのリスキリング 明光ネット、転職希望者に

個別指導塾「明光義塾」を運営する明光ネットワークジャパンは、M&A(合併・買収)分野の求人に特化した新しい人材紹介サービスを始める。転職希望者にM&Aに関するリスキリング教育をした上で企業に紹介する。教育事業を手がけるノウハウを活かす

日本経済新聞 2024/01/15

最初にこの記事を目にしたとき、こんな「にわか」にニーズあるんかな?と思ったのですが、これは今ブームの「資格」の中でも特に士業系資格取得者に向けた「トッピング」だと気が付きました
サラリーマンに人気資格の「中小企業診断士」「社会保険労務士」「日商簿記(2級以上)」あたりを取得して、さぁ!と身構えた時に、それだけだと良くて現業の経験に知識の裏付けができる程度で、当初夢見た「士業で独立」は遥かな夢、という現実を見たときに「何かトッピング」で夢を形にとする人に向けた新しいビジネスだと
一生夢を見るとか、途上の心地よさに甘えるのも良いですが本当にその世界で身を立てたいのであれば、最初の手がかりを得たあとは自身の知恵と力で登るしかないと思うのですよね。ロッククライミングと同じで

韓国、ロボが歩道走行可能に

韓国の道路交通法が2023年11月に改正され、配達ロボットの歩道走行が認められた。配達業務をロボットが代替でき、出前や宅配の完全自動化に道が開ける。消費者への最終的な配達を担う「ラスト・ワンマイル」の課題解消に繋げようと企業も動き出した

日本経済新聞 2024/01/16

配達員が荷物を乗せた台車を歩道に放置しても安全な日本でこそ、このようなサービスを実証実験してみるべきと思うんですよね。そこで得られた知見は当然、配達ロボだけじゃなく自動車の自動運転にも活かされるでしょうし。少なくとも「配達ドローン」よりは実現性が高いと思うのですよ。最初からB to Cやらなくても、都心のビジネス街でB to Bで良いので経験値を積んでいくことは大切じゃないかなぁ?

薬の生産受託 国内投資活発に 創薬高度化、分業を後押し

製薬会社から薬の開発や製造を受託する「CDMO」と呼ばれるサービスで独アドラゴスサービスが日本国内での生産体制を整える。2028年までに埼玉県川越市の工場に最大25億円を投じ、年間約30億錠を生産できるようにする。創薬の高度化を背景に研究や創造で分業が進み、再生医療などの先端分野でも需要が増えている

日本経済新聞 2024/01/16

これまで研究開発から製造まで「一機貫通」を求められ、そこを参入障壁として、創薬で成功してもMBO程度の出口戦略しかなかった創薬ベンチャーが「製薬」になれる環境が整ってきたということですね。ビジネスとしての旨みが売却益という一時金からロングテール化することで創薬ベンチャーもますます栄えるのではないかなぁと思うし、そうなって欲しいですね

確定拠出年金 「株投信で運用」初の5割 物価高、預金偏重に転機

加入者が自ら運用商品を選ぶ企業型の確定拠出年金(DC)で株式を含む投資信託の割合が初めて50%を超えた。低金利の預貯金は物価高で目減りリスクにさらされている。物価は上がらないと言う前提が変わり、2000兆円強の家計の金融資産が投資に向かい始めている

日本経済新聞 2024/01/15

確定拠出年金に入っている方も多いと思いますが、どのような商品を選んだか覚えていますか?その類の提出期限までに決めないとデフォルトの商品になるようですが、その多くは定期預金や保険辺りをベースにした「手堅い」商品の場合が多いそうですよ
じゃ、どのような商品を選ぶか?ですが例えば圧倒的に優秀な運用成績を誇る「年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)」のポートフォリオを参考にされているような商品が安全ではないかなぁと思うし、更に言えば株式を評価するにしてもGPIFに組み込まれているか確認すると良いと思うし、その企業が「ホワイトか」を知りたかったらGPIFの「ESG投資」の対象になっているか見るのは一つの指標になると思う。大切なのは「自分でも考えること」で、考えることを放棄して「年金崩壊」なんてキャッチーな言葉に踊らされるだけでは資産は守れませんよ

浮世亭から

すみません、前回の発信から約1ヶ月サボってしまいました
ちょうど前回の発信の後に映画を観に行ったら、座り方が悪かったのでしょうね?腰を痛めてしまいまして。更に痛めた腰を庇いながら生活を続けたためか脚にまで痛みが広がってしまって
幸いヘルニアとか、そういうレベルではなく良かったのですが初めてのコルセット生活です
これも元々、社労士の勉強でキッチンテーブルと椅子に休日だと10時間程度座っていて、そこで腰を痛めたのですよね。世の中に高い椅子がゴロゴロ存在する理由が後から理解できました。皆様も椅子だけは良いものを買った方が良いですよ、絶対に
それではまた来週!

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