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出かけてきたよ⑫(函館②)

函館での二日目。
海鮮を楽しみたくなった。
早速、朝市に出発。

麗しい海の幸。
美味しいもので、心身いっぱいになる。

早速、元気に街に出かけた。

宮島に続き、この函館も下調べなく街歩き。
気が向くまま、足を向ける。
出会ったものに、ワクワクする。

唯一、この街で訪れておきたい場所があった。
「八幡坂」
海から山への、エネルギーの通り道なんだろう。
清々しい気を感じる。
後日、この坂の上に、かつて神社があったことを知って、納得。
また、80年代に”チャーミーグリーン”のCMロケに
使われた場所としても有名。

道すがら、ある雑貨店に立ち寄る。
色合いが美しい、ロシアの素朴な雑貨でいっぱいの店内。
その空間は、未踏の地と私を、しばし繋げてくれた。

高揚したまま、再び、午後の陽光溢れる石畳の道へ。
そうなんだ。私はこの体で、地球上あらゆるところに、旅がしたい。
母国を旅しながら、あらためてそう感じた。

ペイエリアへ。通り道に素敵なカフェがあった。
観光地至近なのに、混みあっていなくて落ち着いた雰囲気を楽しめた。

赤レンガ倉庫を歩いていると、家族が「コ〇ダ」を発見。
「今回、(まだ日本で)行ってない!」という理由で、行くことに。
函館まで来てわざわざ、と正直思ったが、
函館山と赤レンガ倉庫のセットを眺められる席に大満足。

日没1時間以上前に、函館山頂へ。
夜景が臨める場所は、すでに大勢の人でいっぱいだった。
「立ったまま待つことになるのかな」と思いきや、
私の家族分の席が、上方にぽっかり残っていた。

腰を下ろして、周囲を見回す。
日本語は、聞こえてこない。
東アジア言語を中心に、色々な言葉が飛び交っている。

不思議な空間。
たしかここは、日本だったように思うけど。

函館山からロープウェイで下山。
満員のハコの中、私達の横は、にぎやかな東アジア系男性グループ。
夜景の美しさに歓声を上げながら、動画とグループ写真撮影に忙しい。

その方々と、同じ市電に乗り、同じ駅で降りた。
駅からゲストハウスまでは、暗い夜道。
件の男性グループが、私達の前を先導していく。
大ぶりなジェスチャーで何かを話しては、爆笑に包まれている。
夜道が明るくなるかのような、その様子にホッとして、私達も和む。

ゲストハウスが見えてきた。
そのグループは、まだ私達を先導している。
「まるで、私達、ストーカーしてるみたい」
と家族と囁き合う。
すると、彼らはゲストハウスの入り口に、入っていった。
「コンバンハー、アリガトゴザイマース」
元気に、片言の日本語を宿のご主人にかけて、階上へ。
さらに驚いたことに、私達の隣の部屋へ入っていった。

「良いゲストハウスなんだけど、夜道が寂しい」と
思っていた問題、あっさり解消。

この街のもてなしに、感謝。

ありがとうございます! あなた様からのお気持ちに、とても嬉しいです。 いただきました厚意は、教育機関、医療機関、動物シェルターなどの 運営資金へ寄付することで、活かしたいと思います。