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Aleuromancy(アウロマンシー)という小麦粉占いって知ってる?

 今回はあんまり日本には馴染みがない「Aleuromancy」です。
 まあ、小麦粉を使った占いです。
 小麦粉を使用した魔術って、けっこう多いんですよね~。

 でもそんな中から、今回は「占い」に焦点をあてて書いていきます。

 このAleuromancy(アウロマンシー、アレウロマンシー)に関しては、情報が少なく、フォーチュンクッキーなんかを指す・・・というような話も書いてあったりします。
 まあ、間違いではありませんが、今回お話するAleuromancyは古代ギリシャのを最初にお話ししますので、現代のアメリカのフォーチュンクッキーとはちょっと出所が違います。
 (とはいえ、結局、フォーチュンクッキーみたいなもんですけど)。


1 古代ギリシャ人が使用していたAleuromancy


 ・・・・と、そう書くと、多大な期待をされてしまいますが、現代のフォーチュンクッキーに似ています。
 まず、パピルスか布に占い用のシンボルなどを複数書き、9回捏ねた小麦粉に1枚1枚包んで(形はボール状で、中の布や紙が燃えないように、しっかりと生地で囲む)焼きます。
 焼き終わったものを取り出し、あとは質問者にそのボールを引かせ、その中にあるシンボルなどによって質問者への占いの答えを伝えます。
 と、まあいたってシンプルな方法で、要は「おみくじ」みたいなものです。

2 その他の派生1:ケーキに入れる


 この方法は、のちにさまざまな方法に派生していきます。
 たとえば、ケーキに紙を入れたりしています。
 (丸いケーキに何枚か入れ、切り分けてから質問者にケーキを取らせる。そのケーキ片の中に紙が入ってる感じだったり、小さいケーキをいくつも作って引かせたりなどなど)
 これが変化したと言われるのは、ケーキをいくつか作り、コインを入れ、コイン入りのケーキを引いた人は幸運な人だとされています。

3 その他の派生2:大地に撒く


 これは、別に小麦じゃなくても粉とか豆なんかでできます。
 ただ、細かい粒のほうが撒いた際に細かい模様もでき、占いの判断がしやすい・・・なんて意見もあります。

4 その他の派生3:沈殿物で占う。


 小麦と水を合わせ、混ぜてから、しばらく放置します。
 そして水だけをできるだけそっと取り出し、沈殿した小麦の模様などで占う方法です。
 (この方法は「茶葉占い」に近いものです。たまに映画なんかである描写で残った茶葉の模様で占いを行う・・・なんてのがありますよね?)
※茶葉占いはあこがれる人も多いのではないでしょうか?そのうち占いの方法の1例を記事にしますので、お待ちください。

5 その他、いろいろ


 小麦を炎の中に投げ込んだり、罪人を裁く際に使用したりなどありますが、それらはどちらかというと別の分類になりますので、ここでは省略します。

6 語源


 ギリシャ語の「小麦粉(aleuron)」から来ています。
 占いは「manteia」です。
 合体してAleuromancyと言われています。
 なお、1で紹介した古代ギリシャの方法は、神アポロンのご神託が得られるとされる占いです。
 アポロンは「Aleuromantis」という愛称が存在します。
 これは彼が「小麦を使って占っていた」というところから来ています。
 なお、紹介した古代ギリシャの占い方は、正確にはわかっていません。
 おそらくこれが正しい、とされているものをご紹介しています。
 本来、そういった神のご神託を得る占いの場合、残ったゴミ(言い方がわるいですねすいません)の適切な処分方法なども存在するはずですが、現時点では不明のままですし。

7 じゃあフォーチュンクッキーは?

 一応ですね、現代に伝わるフォーチュンクッキーの始まりに関しては所説あります。
 というのも、さまざまな国に古くからこういった占いが多数あるので、どこが発祥!なんてわからないんですね。
 しかしながら、現代のアメリカで行われているフォーチュンクッキーの始まりは、日本にある辻占煎餅を模したものを、アメリカに在中していた日本人が販売し、それをもらったアメリカ人が中華料理店でその煎餅を見せながら話していると、そこにいた中国人が興味を示して買い占めて自分で転売・・・・みたいな。
 説明がややこしいので、興味がある方Wikipediaを読んでください。
 フォーチュンクッキーのWikipedia
 
 

最後に


 もっと深く書きたいところですが、文献も少なめですので、このぐらいでいいかな( ;∀;)。
 ただ、占いだとこの程度?ですが、小麦使った魔術などになるとかなり多くあります。
 大地のエネルギー、そして枯れてから収穫し、粉にして生成して焼けば違うものに再生するという部分は「生と死」を連想させるため、呪い用の人形の材料から魔法陣を描く際の道具としてなど、幅広く使われます。

 でも・・・・・もったいねぇ(-_-メ)。
 食べるほうに使えや!と思いますけどね。

 さあ、仕事から帰ったらパン焼いて、ピザ生地しこんで、焼き立てパンでカレーでも食べて、明日はマルゲリータ作るぞ!
 (小麦のカプートサッコロッソがうまい(●´ω`●)、まじで旨すぎてたまらん)。

 ピザ用の小麦粉なんてそこらへんの強力粉とかわらないでしょ?と思ってたんですが、本場のマルゲリータのようなプワプワなピザができない(´;ω;`)。
 で、いろいろ試してたんですが、普通に小麦粉をそれ専用に変えるだけでゴロっと変わりましたね(●´ω`●)。
 うますぎゆ・・・。
 ただ、自宅だとオーブン温度がせいぜい250度ぐらいまでなので、なかなか膨れてくれない(高温で一気にいかないと大きく膨れないんですね~)。
 でも、いろいろ試行錯誤して、やっと膨れるようになってきましたね(●´ω`●)。

チーズはそこらへんのとろけるチーズ使ってみたんですが、ちょっと生地に対して塩味が強く感じてしまいます。やっぱモッツァレラ買えばよかった(´;ω;`)


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