見出し画像

オンラインでマジックショーするぞ21

~トラブル回避のための対策 その2~

舞台から降りるよりは

ということで、カメラとイヤホンの問題は起こり得ますが、インターネットがつながっている限り配信不能にはならないので、できる限り前回の記事のようにそのまま配信を続行するべきだと考えます。配信を一度止めるというのは(私の感覚ですが)お金をもらってご覧いただくショーの途中にトラブルが起こったからごめんねと幕を引くようなもの。司会につないでもらえるなら百歩譲ってよいかもしれませんが、ワンオペ配信でこれはやっちゃいけないことです。そこで参加者は白けてしまいます。マジックの失敗なんかよりあってはならないことです。

たとえOBSがなくても配信はできる

そこで万一カメラが落ちたりイヤホンが使えなくなりしたのに他の機材が使えないというときは、配信が終わるまではOBSを閉じることです。まず、OBSのソフトウェアを閉じます。ZOOMのカメラ設定をOBSからパソコンのインカメにしマイクの設定もスピーカーの設定もパソコンの内部に初めからある「既定」のものにしてしまいます。音声の共有も停止し、マジシャンの声だけ届けられるようにします。BGMや演出はなくなりますしカメラの切り替えができませんが、ノートパソコンのディスプレイを角度調整することでマジックを続けましょう。参加している方にとってはとても残念な形ではありますが、途中で終わってしまうよりははるかに良い方法です。

ZOOMがつながっている限りリアルで言えば、舞台に立ちお客様の前にいるということです。突然の機材トラブルなどリアルの世界にだってあります。そのときパフォーマーは舞台を降りることなど許されませんし機材が戻るまで待つこともできません。何とか芸を続けなければならないのです。有名な話ではありますが、テレビ番組「8時だよ!全員集合」でホールの舞台照明が停電で全て落ちてしまったとき、ドリフターズのメンバーは懐中電灯のみで観客を不安にさせないよう生放送を続けたのです。あとで連絡してお金を返せばいいやという感覚はいただけません。お金をお返しするのは当たり前、その上でなんとしても配信不能にならないよう努力するべきです。

ありがたいことに現在40回ほどのオンラインマジックショーを行っていますが、パソコンが故障する、インターネットが不通になるなどのトラブルはなく配信停止になる事案は発生していません。

それでも配信のやり直しをする場合は

それでも自分の考えた(=OBSに設定した)演出でやりたいという場合の方法は「落ち着いて最初からやり直す」です。一応説明します。

まず参加者に映像でも音声でもいいので、トラブル発生のため一度配信を中断することを伝えます。ZOOMを閉じるのではなく参加者の誰かにホストを変わってもらい自分だけ【退出】ます。こちらの記事を参考にして下さい。これで参加者は「劇場に取り残されてはいるが、追い出されてしまったわけではなくパフォーマが舞台にいないので何も進まない」という状態です。

その後すべての機器を最初から起動しなおします。カメラの電源をオフにしUSBケーブルなどをしっかり繋ぎなおします。パソコンの再起動をしてからカメラを起動します。パソコンに映像が来ていることをカメラアプリなどで確認してからアプリを切り、パソコンのサウンド設定、イヤホンの起動、OBSの起動(かつ映像キャプチャの設定やり直し)、ZOOMの起動、ZOOMのスピーカー設定の順にやりなおす のです。ZOOMに繋がった時点で、ホストを渡していた参加者にお礼を言ってからホストを戻してもらえるよう操作を指示します。その後音声の共有をすればすべて元通りです。

とはいうものの、こんな配信がストップしている状況なんてできれば短い方がいい。できれば3分以内に終わらせたい。長くとも5分です。焦りながらこんなことをするくらいなら、、ZOOMの機能のみで配信を続ける方が断然良いと考えます。

そして、大切なのは不具合が発生した場合はどこが原因だったのかを理解することです。
デバイスならばパソコン、ルーター、カメラ、イヤホン(スピーカー)、マイク。ソフトならば OBS、ZOOM の どの箇所に不具合が発生したのかを突き止めれば対処のしかたが判ります。まぁ経験的に一番不具合が発生したのはイヤホンとカメラでしたね。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?