2023年に入ってからPodcastを開始し、年の後半からは更新頻度もあげてコツコツと取り組んでいます。
マジックの業界でなかなか音声コンテンツをやっている人は少ないことや、私自身がラジオやPodcastが好きなので配信したい！と思ったこと、加えてここからマジックの友人ができたらなと思ってはじめたのでした。
まだ聞いたことがない方は是非こちらからどうぞ！

10人くらいに聞いてもらえればいいや、と思っていたところ、それを大幅に超える方に聞いていただき総再生回数は1000回を超え、マジックマーケットでは100名を超える方に関連商品も購入していただきまして、リスナーの皆さんのおかげでここまでやってこられました。感想やリアクションをいただけると続けるモチベーションになります、本当にありがとうございます！

内容が、マジックという音声とは到底相性がよくなさそうなもの、加えて超ニッチ、超マニアックという中ではこの程度の規模感が限界かな、とは思っていますが、より多くの方にこれからも聞いてもらえると嬉しいです。なお、ありがたいことにまとめ記事までリスナーの方に作っていただきました。

さて、今回は記録のために、2023年のまとめ記事を執筆します。
なお、詳細な分析機能はSpotifyのプラットフォームが充実しているため、Spotifyのみを対象とします。（Apple PodcastやAmazon Music/Audibleのプラットフォームからの再生などは無視します）

最も聞かれたエピソードは「#2：名著『アスカニオのマジック』を語る！」

聞かれたエピソードは、圧倒的に#2のアスカニオに関する回です。これだけ突出していて、他の回よりも40%ほど再生数が多くなっています。SNSでシェアされたから、ということもあると思いますが、やっぱりトピック的に興味を持つファンの方が多いんでしょうか。理由がなかなか読み取りにくい…。

その他、再生数順に行くと、以下の通りです（12/3時点）

• #2：名著『アスカニオのマジック』を語る！

• #15 テンヨーみの襲来：2024年新作入手レビュー

• #8：よく考えたら自己紹介してなかった？

• #4: マジケ2023春お疲れ様でした！

• #7 キッズマジックをやった話

• #3：タコ本は価格高騰？！ebayで昨今の絶版本、レアデック事情を調べてみた

• #5 久々にマジックショーした話

• #16 カナダからの求道者Shane Cobalt来る

• #9：今さら聞けないVanishing Inc.ってなんやねん

• #20 巨人の肩に乗る！クレジットどうするか問題

• #10 地上波で手品！「私のバカせまい史」を見たか

• #6 NYCでやってたショー映像を見た話

当然ながら配信期間が長いもの（エピソード番号が若いもの）が再生数だけで見れば多くなるのは自然なことなのですが、そういう観点では#15のテンヨー回、#20のクレジットに関する回は再生数の伸びがすごいことになっています。やはり、テンヨーのファンの方が聞いてくれたと思いますし、クレジットは少々炎上しがちなトピックなので、聞いてもらえたのだと思います。
おそらく、種明かしに関する議論とかをもし配信すると、それも伸びるんでしょうね。なかなかセンシティブなので、仮にやる場合にはしっかりと設計してトークしたいものです。

数あるPodcastの中からこの番組を最も聞いてくれた人は22人

数あるPodcastの中で、なぜかこの番組を一番聞いている方が22名もいらっしゃったことが驚きです。コテンラジオとか、もっととんでもなく面白いPodcastもありますので、是非皆さんも他のPodcastも聞いてみてください（笑）

配信者側として最も気合を入れたのは…「歴史」回！

配信者としては、最もリサーチに時間をかけ、台本を練ったのは#13、#14のラスベガスの歴史およびラスベガス初のマジシャンGloria Deaに関する回です。ラスベガスのカジノリゾートの形成歴史を調べるのになぜか論文にも当たる羽目になり、なかなかハードでした。にもかかわらず、再生数は振るわず（笑）こちらがかけたコストとリターンが見合っておらず、なかなか難しいところです。聞いたことがない方は是非聞いてみてください、きっと面白いはず。

あとは、基本的には手品雑誌Geniiのレビュー回はしっかりと読んで話しているので、台本作成に時間がかかっています。
なお、雑談回は本当に雑談なので、全体の流れだけ考えて「エイヤ！」で収録しております（笑）そっちのほうがタイムリーな話題も多いので再生数も伸びるという。

今後の展望

週２更新は頑張りたい、と思いつつ、内容として今後やっていきたいことがいくつかあります。
基本的には「友人をつくりたい」というモチベーションに加え「いろいろ実験したい」という思いがあって運営しているので、それに基づくものとなります。

ゲストの招待

私はアマチュアなので、アマチュアマジシャンたちがどんなことをやって楽しんでいるのか、ということも気になりますし、もちろんプロの方がどういうことを考えながら手品に向き合っているかも気になっています。マジックマーケットのおかげでゲストの方を呼んで収録できる機材を購入できましたので、今後は色々なゲストを呼んで話ができたらな、と思っています！
が、弱小謎メディアに出演してもらえるとは思わないので、もうしばらくは一人で頑張ってリスナー増やします。

スポット・スポンサー制度

Podcast運営はコストをかけなければ全然コストがかからないのですが、機材とか、編集ソフトとか、資料購入費とか、思った以上にお金がかかることがわかりました。私自身はこれで儲けようとは１ミリも思っておらず（好きだからやっている）、むしろ余裕で赤字なのですが、これはこれでサステイナブルでないな、と考えています。
今回、マジックマーケットで「応援価格」として販売したものがありまして、サポートを多くの方にしていただきました。これはひとつの実験的側面があったのですが、一定度有効だとわかりました。サポートいただいた皆様、本当にありがとうございました！
ここからさらに進化した実験として「スポット・スポンサー制度」をどこかで導入しようと思っています。月額で払ってもらうとかではなく、サポートしてやるか、と思った際にお好きな分サポートしていただく。それも任意の金額で、金額による優劣はつけず、リターンとしては番組内で商品やサービスのPRをさせていただく、みたいな感じです。
決して資本主義に基づいた価値交換で運営したいわけではなく、贈与の概念に近いところでやりたいと思っている故のアイデアでもあります。というのも手品という文化はマイナー文化であり資本主義にのっけまくることは相当ハードだから（と諦めている）からです。「おもろそうだから応援するわ「一緒に手品を楽しみたい！」くらいの軽い気持ちで関われるような仕組みをつくれたらな、と。

マジックマーケットへの定期出品

これは本当に自分で頑張るしかないのですが、前回の「アマチュアでもマジックへのモチベーションを保ち続ける⽅法」のような、他の方が出していない角度からの実験的出品は続けたい、と思っています。頑張ります、としか言えねぇ。

以上、2023年のまとめと今後の展望でした。引き続き応援よろしくお願いします！