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NISA制度は家計を救えるか

最初にNISAが始まったのは2014年1月だそうです。まず記事をお示しします。

リンク 日経平均、1月下げ幅1376円 アベノミクス相場で最大:日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXNASFL310I6_R30C14A1000000/

NISA制度が始まった時に突如として日経平均は下がったのです。そのため、その新たな年に投資を始めようとチャレンジして買を入れた方は、

騙された!嫌な思いをした!2度としないぞ!

と思われた方もいるのではないでしょうか。

2024年にご存じのとおり新たなNISA制度が始まりました。
また下がっていかないか正直ドキドキしていました。結果、今回は上がっていますね
(※どちらも1ヶ月という短期間の結果ですが…)

今回制度を作った思惑はどうであれ、少子高齢化によって現状の年金制度の危うさもあり、資産は自分で形成しましょう。という流れ事と解釈しています。

その新たな制度は我々を救ってくれるのでしょうか。
私の答えは、積極的に救ってはくれないというものです。ただ、制度を利用しないと救われないという事態というのが正しいのではないかと考えています。

まず、NISA制度のメリットデメリットについてですが、所得税がいい意味でも悪い意味でもかからない制度です。
例えば、買った資産(株)が値上がりして売れれば儲けが出ます。その儲けに対して本来税金がかかりますが、NISA制度を通して買った資産は課税されません。これはメリットですが、値下がりして損した時に、他で儲けて納める税金と相殺したり還付請求できないというのはデメリットです。
これが積極的に救ってくれないと申した部分の理由です。ただ、この場合は値上がりさえすればメリットが享受できます。

ところで、インフレーションという言葉があります。日本語で言えば物価上昇です。様々な要因がありますが、足元はまさに上昇中です。電気代やスーパーの食料品で感じ取れますね。

ものを買うときのお金を銀行口座に入れておいてもわずかな利息で殆ど増えませんが、
逆にとても速く物価が上がるとお金の価値は下がります。
パンの値段が2倍になれば当然2倍のお金を払わないと買えません。つまりお金の価値は半分になるのです。

でもNISAを通して投資信託や株式を購入しておくと預金とは違い、物価が上がっていれば全部綺麗にシンクロしませんが、少しずつ上がっていきその時の儲けの分の税金を払わずに済みます。

つまり自分の手元のお金の価値を税金を払わずに物価にある程度連動させる事ができます。他にも複利で増やす、買うタイミングを分散して損益に影響しにくくするなど資産運用には様々な話はありますが、基本的にはそういう効果もあるという認識です。

そのため、その制度を使わないとなかなか今の物価上昇に耐えるのは難しく、NISA制度を使わないと救われないのではないかということです。

無意識ではあると思うのですが、預金口座に入れていたお金は、その金額が減らない代わりにあまり増えもしないというものにお金を出すということで、自分でそういう判断をしていたことに他なりません。

それを預金にいれたままにするのか、増えるか減るか分からないけども、他の手段で少額からでもNISA制度を利用して始めるのか、そのスタートラインが今回なのだと思います。

最後に、皆さん趣味はお持ちですか。私はお恥ずかしながら特にありませんが、お持ちの方は損得で趣味をやられますか。釣りが趣味なら技術を磨く他に良い釣り竿を求めこともあると思います。

NISAの得体が知れぬ方は、極端な話ですが簡単に500円で良いので趣味として、証券口座を作って始めてみたと思ってどんなものかを体験されてみてはいかがでしょうか。

その結果救われたと思うか、救われなかったと思うかは置いて、どのようなものかは見えてくるかもしれません。

なんでも最初の一歩は勇気がいりますが、その一歩が新たな景色をきっと見せてくれる事でしょう。

新NISA1カ月、オルカン3400億円流入 海外熱は為替材料 - 日本経済新聞 https://www.nikkei.com/article/DGXZQOFL01097TR00C24A2000000/


ではまた!

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