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SDGs時代の到来

変遷

約10年ちょっと前はCSR(企業の社会的責任)などという言葉が出回っていたが、5年くらい前からESG(環境・社会・企業統治)、更にここ数年でSDGs(持続可能な開発目標)ということばが出てきた。言葉も内容も小難しいけど自身の体験から振り返りながら考えてみる。

※3つの言葉を必ずしも時系列や同じ土俵で比較して語るものではないかもしれないがここではそうする。

①CSR

綺麗事が大好きだった自分はCSRは良いことだから企業はどんどんやっていくべきだし、就職したら最先端のそれを実践していこうと心に固く決めていた。

しかし、就職して2年目くらいの時、当時のハーバードビジネスレビューだったと記憶しているが、実際どうなのよという事で実証分析をした結果が書いてあって、結論からすると本当にどちらつかずで、利益を追求していく法人としてはやればやるほど良いというものではないという微妙なものだった。

え?嘘!そうなの?!

という衝撃を受けた事を覚えている。

②ESG

ハーバードビジネスレビューを読んだ時に本屋で購入した保田隆明さんが書かれた

『いちばんやさしいファイナンスの本』

が素人にも分かりやすく、大変面白かったので、ファイナンスの大学院に仕事しながら自腹で後々通っていたのだが、その時に出会った投資家対応の担当の方も「ESGは、どちらかといえば積極的に取り組むというより減点されないようにする」とおっしゃっていたので、

やはりそういう消去法的なものか…

という認識だった。

③SDGs

TwitterでSDGsのバッジを付けている人はなんとなく胡散臭くて信頼出来ないというのを見つけてしまい、それ自体になんとなく良い印象が持てなくなっていて、相変わらず進展がなさそうに感じていたが…

ここで突然フォトを出してみる。

これは今購読している(と言っても難しいし全部読んでいない)ジャーナルだが、江夏あかねさんが記されている中で、これまでのリスク、リターンのほかに第3の投資判断の軸として環境的社会的にポジティブな影響を及ぼすインパクトというものを紹介している。

欧州(元を辿れば酸性雨など、国々が地続きで全体として環境問題に取り組まないと解決しない背景はあるかもしれない)が単純な採算だけでなく、この取組みに積極的に投資しているようだが、日本においてもアンケートから関心の高い評価軸になり得るようだ。

これはつまり日本においても投資家もある程度予算に入れて(一定割合決めて)投資していく可能性があるという事だと察した。(もちろん①②の時もあった話だと思うが今回のは更に残高的にも上回るだろうという意味で)

昨今の異常気象、原発や飛び恥など社会問題、社会現象など、ニュースからもその傾向はあるのかなと思う節もある。

SDGsについては、あの時消去法で答えていた方は今どう考えているか、他の企業の動向を注視しながら、今後どういう振る舞いが正しいのか一サラリーパーソンとしても提案していくべきか(社会的意義はもちろんのこと、低利資金調達という意味でも)考えて行きたい。

それではまた!

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