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中学受験

わが家では、中学受験をした子が1人います
小学1年生、小学3年、小学5年生で塾を転々としました

数ある中での1ケースなので参考にならないと思いますが、子供の行動としてはありがちないい加減さだったので共感の部分も若干あるご家庭もあるのかなと思い、記しておくことにしました

ある1人の少年のケースとしてお読みいただけると幸いです
※いわゆる名門に合格した話ではないので悪しからず

ちなみに妻は疲れすぎて下の子はいますが、2度と受験は対応したくないと言っていました
実は私もです笑

1年生の時は有名塾でしたが共働きのため進級のタイミングで平日に通わせられずに終わりました
3年生の時は受験をする前提で通いましたが、
4年生になってすぐにやらされ感のためか、
辞めたい辞めたいと毎週塾で言って先生を困らせていたようで他の子のモチベーションも下がりご迷惑にかかるので辞めさせました
あるとき、もう受験はいいよね?と5年生になる前後で念のため確認すると本人はやる!
というので以前の塾は迷惑になるため、別の塾に入り直しました

どうせすぐ辞めるのだろうと思っていて案の定、空いている時間はテレビを見るかSwitchをやっているだけで本当に絶望感のみでした
本来は4科目で受験するのが一般的ですが、もう追いつけないのは目に見えていたので2科目で周囲に迷惑がかからないよう個別授業にしました

正直なところ、
お金の無駄と思っていましたし、
諦めが勝ち、期待していませんでした

そのままずるずる行き、最初の志望校は合格圏内から挑戦校もいいところになっていました
妻は6年生の夏休みになると弁当をつくったからという理由(既成事実)を作り夏期講習以外にも塾や図書館に行くよう誘導しました
何も考えず言われたことしかやらない子供は騙されたかのように毎日行っていました

ところがその時にやった量で自信をつけたのか、
算数は負ける気がしないなど強気の発言が出てきて模試を受けたら意外に良い結果が出てきました

まぐれだろうと思っていたら、秋にやった模試、その次にやった12月の最後の模試も同じような点数をとってきて自信を深めていました
一方で、対照的に国語は殆ど成績がふるいませんでした
当初狙っていた学校は漢字の読み書きが多く出るので漢検でもやれば?と進めたところ、
級になっているので少しだけステップアップにハマったところがあり、読解ができなくても漢字の読み書きで得点を取り、平均に近づける作戦になりました

その間、説明会は10校くらい、学校祭も5校に参加し、過去問は6校をスケジュールを立ててやりました
中でも親が1番大変だったのは、受験スケジュールで勝ち負け全て場合分けして作り、
1〜2ヶ月間は子供が寝たあとほぼ毎日日付超えるまで夫婦でどうするか話し合いました
全て難易度は階段式に上がっていくか下がっていくかの形になりました

調子が上がってきたのでそろそろ自信がつきす
ぎて危ないなと思って、落ちどころが怖くて散々調子にのらないようにいってきましたが正直効果はなかったです
安全志向の親とは反対に友達が目指している超名門を受けたいと言い出していました
本当に身の程知らずで恐ろしいと思っていたくらいかけ離れたトップ校の名前でした
⇨結論そちらは受けていません。一度落ちると浮上しなくなる子供の性格を知っていたので…

本番を迎えてみると合格はしたものの狙っていたコースや特待などが出ずに不本意な部分はあったようです
しかし、合格だったのでさらに自信を深め、受験のストレスをなんの罪もない下の兄弟を本当に命を心配するくらいにひどくいじめて発散しながら全勝して最後まで終えて、最後受けたところに進学することになりました

進学先が決まった後も学校や家庭でトラブルが多く今も対応については心が休まらず本当に嫌になるほど困っています

ただ一つ、
1番成功要因と思えるのは受験まで一致団結して行えたところかなと思います
妻は大変に献身的でした
でも自分で言うのもおこがましいですが、大切なのは父親が頑張りを承認してやることだったと思います
大学受験は模試とある程度同じ感じでストレートに結果が出るとすると小学生はグラグラと気分によって成績や結果が変わる振れ幅がある印象でした

そのため貶せばすぐ受験は終わっていたと思いますし、嘘でも盛り上げれば気持ちだけは勝ちに行ける形という認識でした
象徴的だったのはハードな挑戦校だった算数1科目の受験でした
前日までにテンションを上げるためにコートを買ってやり、当日妻に内緒でカラオケに連れて行くなど自分としても普段しない無理をしました
落ち着いて力を出し切れて結果は合格しかも特待が取れてその後も大いに勢いがついたようでした
流石にこれには私も驚きました
でも本人の中でも緊張がある中、親も応援してくれているというチープながらも精神的な安全が必須条件だったと振り返って思います
無理でも挑戦したいという気持ちは同性だからこそ分かるところもあります
そこは言わなくても通じている感じでした。


苦労はかなりありましたが、中受して良かったと思うのは高校受験がないので中3を有意義な(例えば英語を本格的に習い始めるので留学可能、調べたいものを徹底的にしらべたり、部活に打ち込みたいなど体も心も大きくなってやれる選択肢が増えている)ところかと思います

あとがき

ドラゴン桜全巻を夏休みにフリマアプリで買いました
そのためか、東大を目指すと言っています
進学先では1人出るか出ないかという感じです
難しいとは思っておりますが、途中で変わってもいいと思い今は応援することにしています
進学が決まった後、東大の見学ツアーにも連れて行きグッズも買ってやりました
どうでしょうか、本人は合格後も図書館にほぼ毎日行って夜8時くらいに帰ってくるようになりました
いつまで続くかわかりませんが、成功体験は人を成長させるのですね
最近は少し頼もしくなりました
具体的にさせるためにやりたい分野(工業デザイン)の東大の先生の本を与えて読ませていますがそれもちゃんと読んでいるようです

とはいえ、普段の生活では対応にとーっても苦労しています。仕事も合わせると厳しいので嫌になってますが…

ここまでが直近の状況です

新6年生の親御さん頑張って下さい
偉そうなことは何一つ言えませんが、
同じ茨の道を行く方へのエールとして
プロセスとして良き親子の営み、そして良い結果を祈念しております

※ 当方は過去大学進学の指導を担当していた経験はあるものの、自身中学受験経験がなく、試験当日にカラオケに子供を連れて行くなど通常はありえないですし、学習塾で行うセオリーには間違いなく反しているため、読み物として受け止めて下さい。
本心を申し上げると偏差値云々より全人教育が大事だと思います。今後は人として成長して欲しいと願っており、兄弟をいじめて結果を出すことは心から正しくないという見解です。
凶器というか狂気な感じで毎日下の子への危害が本当に心配です

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