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 ひとりぼっちのヒヨドリ その25

       

   前のお話 ➡ ひとりぼっちのヒヨドリ その24



ある朝
夫と居間に居たら、
いきなり ドン! と何かの音。

    
ナニ!? 今の音


夫が 「ヒヨドリがそこのガラス戸にぶつかったんだ」
という。


「エーッ、どうしたんだろ!!         
 カーテン開いてるから廊下に入れると思ったのかな」


夫「そんなこと無いだろ」

私「どうやってぶつかったの?
   脚で? ・・・ 大丈夫かなあ?」

夫「そんなとこまで見えるか。
    
     オイ、・・・来たぞ。」

振り返って見ると
いつものように枝に止まってこっちを見てる。
     

  あれーえ?
  ヨカッタ、大丈夫だったみたい。
 
  ひょっとしたら、
  ガラス戸に体当たりして
  エサを催促したのかな?

  まさか・・・ねえ、

  でも、あんな大きな音ってどうやって?  
  頭から思い切りぶつかったみたいな音に聞こえたけど

   ・・・・・

  足でぶつかったらあんな大きな音する?
  足引っ込めて体当たりしたのかなあ・・・?


  なんにしてもエサを待っている様子だから
  昨日の夕方入れといたのはもう食べちゃったんだ。

  何か上げなくちゃ。

  果物切ったりしていると諦めて行っちゃうから
  カステラあげてみようか


カステラを小さくちぎって持って行ったら
もう居なくなっていたけど、
お昼ごろ確認したらきれいに食べてあった。
              

やっぱり「なんかちょうだい!」って
催促したのかなあ?

 ~~~~~~~~~~~~~~~
    ~~~~~~~~~~~~~~~~~


その日の夕方


庭に大きな鳥の影が横切った。

  またトンビ?カラス?

と思ったら、猛禽類のオオタカ!

近くの電柱に止まって黙ってこっちを向いている。

  ワッ コワーイ!!

オオタカは《大きな鷹》かというとそうでは無く、
トンビより一回り小柄でハシブトガラスほどの大きさ。


トンビって 成りは大きいくせに
よくカラスに追いかけられて
「ピーーーヒョロロ」 なんて
逃げ回ってる 間抜けみたい なアレだけど、

(なんか締まりの無い「マヌケっぽいトンビ)


今電柱に止まってるアレは
鷹狩に使われるあの 精悍な賢いオオタカ!

見てーーこの恐そうな顔(でも客観的にはカッコイイ!)



お腹に白い縞模様があって、精悍な恐い顔してる。

ハトとかムクドリ・スズメ・ヒヨドリ・カラスなどを
空中で捕まえて食べるんだそうな。



背中が青みがかった灰色なことから「アオタカ」と名付けられて
それがいつの間にか
「オオタカ」になってしまったらしい。

夫の話では、            
数年前まで希少野生動物に指定されていたのに
近頃オオタカをよく見かけるのは、
エサになる鳥たち、
それも 食べ出のあるヒヨドリやムクドリ
増えたからなんだそうだ。   

   (◎_◎);



   どうかひよちゃんが獲物にされませんように」

    

   つ づ く


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  ひとりぼっちのヒヨドリ その26


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