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ひとりぼっちのヒヨドリ その23

  前のお話 ➡ ひとりぼっちのヒヨドリ その22



大寒の日の朝



外はマイナス12℃。((+_+))

廊下のカーテンを開けると、
ガラス戸は真っ白に凍って 
レースカーテンがピタッと貼りついてる所も    

     ❄
     ❄
     ❄
     ❄
     ❄

      
陽が当たってガラスが融けだした頃
エサをいつもの所に置いた。



    来た 来た!


ひよちゃんは、
グミの木の枝にとまりいつものようにキョロキョロして、
・・・でも
何も食べないうちにサーッと飛び去ってしまった。

  あれ? 好きな物が無かったの?
 
と思った瞬間、
目の前の畑を大きな鳥の影が横切った。


上を見るとトンビが、
上空10ⅿ程の所を旋回している。


  あーあ、あれが恐いのかあ


トンビは大体 動物の死骸や、
カエル、トカゲ、ネズミ、ヘビ、魚などの
小動物を捕食するそうだけど、
元気ですばしこい小鳥を狙う事は無いんだそうだ。

  ひよちゃん、大丈夫よ!


ひよちゃんは
猫がうろついてたら
もちろん絶対に姿を見せないし、
それより昨日は ジョウビタキがそばに来たら
慌てて逃げてしまった。

       

ジョウビタキ



   こんな可愛いのに・・・


   あっ、そう言えばちょっと見 モズと似てるよね!

             👇

ホラ、こっちがモズ。一瞬 間違えるかも・・・

モズってこう見えてとっても獰猛なのだ。
この下に曲がったクチバシ!

カエルやトカゲなどの「モズのハヤニエ」ってのが
よく細い木の枝などに刺さっているけど
それどころか自分の何倍も大きなヒヨドリだって
エサにしてしまうという。"(-""-)"

   ひよちゃんは
   お父さんをモズに食べられちゃったんだもんねえ。
    きっとその時の事をおぼろげにでも覚えてるんじゃないかな?

        
   ヒヨドリって
   成鳥になれば人間の8歳児の知能程度になるそうだから
    ・・・・・・・・・・・・ 
   当時ひよちゃんは多分人間の・・・6歳児くらいかな?
   6歳の子供ならそんなショッキングな出来事は
   絶対忘れないよね。 

               
ジョウビタキって人懐こいのか、
私が庭に出ると チョン チョン と寄って来る。

何か上げたいけど何を食べてるのか分からない。

夫に聞いてみたけど「知らない」というので 
夜になって「ジョウビタキ」で検索してみた。


 「非常に警戒心が強いが
 人間には懐きやすく、
 上手に扱えば手乗りにもなる」


   だって! 

暖かい時季には虫などを食べるけど、
今のような厳寒期には草の実や
根元などに潜んでいる虫などを
探しだして食べているんだそうだ。


 
   この頃毎日のように
   うちの庭や畑に来てるけど・・・

   可愛いねえ、付いて来るよ。(^^♪

   どうしよう。
 
   毎日エサを上げたら
   「手乗りジョウビタキ」になるかなあ 
   何を上げれば・・・?


   ひよちゃんと仲良く一緒に
   エサをついばんだりするようになるといいな


    つ づ く

          👇

    ひとりぼっちのヒヨドリ その24



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