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北海道旅行記~紋別編(前編)~

はじめに

 3月1日~3日にかけて北海道を旅行してきました。今回はその振り返りをしていこうと思います。今回の目的はサムネにもあるようにオホーツク海の流氷だったのですが、ご覧のとおり、運よく流氷を見ることができ、非常に満足度の高い旅行になりました。
 前編では1日目から2日目途中の紋別での出来事を振り返っていこうとおもいますので、どうぞ最後までお読みいただけると幸いです。

珍要素満載 オホーツク紋別空港へ

羽田空港で「紋別」の文字が表示されるのは一日一回だけ

 北海道では1月から3月にかけて道東沿岸の広い範囲で流氷がみられることは有名ですが、紋別市は流氷観光を売りにしている町の一つです。羽田空港からはANAが一日一往復、直行便が飛んでいます。というか、紋別空港にはその羽田空港から飛んでくる路線以外に就航路線がありません。これがオホーツク空港の珍要素の一つで、一日一往復しか路線がないのです。調べてみると昔は札幌の丘珠空港行きの便があったようですが、採算が合わずに廃止されてしまったようです。プロペラ機しか着陸できないような空港ならともかく、ジェット機が着陸できる空港でこんなに過疎ってる空港って国内に他にもあるのでしょうか…?

行きに乗ったB737-800 国内線ではスタンダードな機材

 また、通常であれば飛行機は着陸後に滑走路を走行したのちに近くにある脇道(?)からそれて駐機場へ向かいますが、紋別空港には駐機場へ向かうための脇道が滑走路の真ん中に一本しかないため、着陸後に滑走路の端までいくと飛行機がそのままUターンして滑走路の真ん中まで戻り、脇道に入って駐機場に向かいます。いままでいろいろな地方空港に行きましたが、飛行機がUターンして滑走路を逆走していくという経験は初めてでした。こういう運用ができるのも、乗ってきた飛行機以外に着陸してくる飛行機がいないからなのでしょう。
 飛行機を降りてから手荷物を受け取り、空港のロビーへ出てみると他の地方空港と同じようにレンタカーカウンターやカフェといった最低限の施設はそろっていました。しかし、ここで働いている人たちはグランドスタッフの方たちを含めて飛行機が来ない時間はどうしているのか非常に気になります。

一日一往復だけのオホーツク紋別空港

奇跡の流氷

 空港からは市内まで無料の送迎バスを利用し、流氷観光の目玉である砕氷船「ガリンコ号」専用の港がある海洋交流館へ向かいました。
 実は、2月中旬からずっと紋別沿岸には流氷が接岸しない日が続いており、流氷が見れるかどうかは運次第というところでした。そのため、最悪の場合は期待外れに終わるのだろうなという気持ちで現地へ向かったのですが…

港を埋め尽くす流氷

 そんな心配は無用でした。びっしりと海面を埋め尽くすほどの流氷が紋別沿岸に押し寄せており、土地勘のない私にはどこからが海でどこまでが陸地なのか分からないほどでした。

砕氷船「ガリンコ号」

 さて、紋別市には砕氷船「ガリンコ号」という船があり、これはその名の通り、ガリガリと流氷を砕きながら進むことができる船です。

ガリンコ号Ⅱの船首

 上の写真のように、ガリンコ号の船首部分には大きなドリルがついており、これで正面の大きな流氷を砕きながら進んでいきます。
 氷を砕いて進む砕氷船は日本には5隻しかないそうで、そのうちの2隻が紋別市で観光船として活躍している「ガリンコ号Ⅱ」と「ガリンコ号ⅢIMERU」なのです。ちなみに、同じ北海道で流氷観光船として活躍している網走市の「オーロラ号」はガリンコ号とは異なり、船首にドリルはついておらず、流氷に乗り上げて船の自重で砕氷する方式を採用しているそうで、一言に砕氷船といっても様々なタイプがあるそうです。
 また、当日は流氷が少ないどころか多すぎて港外へ出てしまうと港に戻れなくなる可能性があるということで、港内をぐるぐる回るコースへと急遽変更になりました。

オホーツク海の美食

 1時間ほどの流氷クルーズののち、シャトルバスに乗って紋別市内のホテルへと移動しました。
 ホテルへチェックインしたのち、もう一つの楽しみであった夕食へと繰り出しました。

怪しげな雰囲気を醸し出す、紋別の繁華街?
泣く子も黙る、オホーツク海の魚を使った寿司

 北海道といえば海鮮、海鮮といえば寿司です。実は、最初に行こうと思っていたお店は満席だったために急遽、別のお店に伺ったのですがそのお店が大当たりでした。
 上の写真はその店で一番高い盛り合わせだったのですがこれでも3000円しません。東京でこれだけのネタの寿司を食べようと思えば5000円はくだらないと思います。ネタはやはり新鮮で口に入れると溶けてしまうほど、脂がのっていました。このほかにも、炙りエンガワやズワイガニといったネタも追加で注文したのですが、何を食べてもおいしかったです。私、実はウニがあまり好きではないのですがこのお店のウニはあまりにも美味しく、盛り合わせにも入っていたのですが追加で注文してしまいました。冗談抜きで、今まで食べたウニで一番おいしかったです。

小ぶりのホタテが入った味噌汁

 最後の締めに味噌汁を注文したのですが、ここで出てきたのがホタテが入った味噌汁。いや、シジミが入った味噌汁は何度も食べたことがあったのですがホタテが入った味噌汁は初めてでした。これで220円でしたので破格の安さだと思います。ホタテの独特な出汁が効いていて、シジミとはまた違ったうま味がありました。

紋別観光

 2日目は札幌へ移動するバスの時間まで、紋別市内を観光することにしました。

人生初のセイコーマート

 朝方、私は7時ごろに目が覚めたものの一緒に来ていた友人はまだ爆睡中だったため、一人でホテルを抜け出して散歩がてら朝食を買いに行くことにしました。ホテルのすぐ近くにセブンイレブンがあったのですが、私はここをあえてスルーし、1㎞程離れた北海道のローカルコンビニであるセイコーマートを目指すことにしました。
 で、その日の朝ご飯はセイコーマートで買った「ようかんパン」になりました。初めて見たので物珍しさで買ってみたのですが、もともと羊羹好きということもあっておいしかったです。後で調べてみるとやはり北海道のご当地パンだそうです。
 セイコーマート、東京にはないのですが実は埼玉県に何店舗かあるみたいなので、こんど「ようかんパン」を買いにわざわざ行ってみようかと思います。
 さて、朝食を済ませてホテルをチェックアウトしたのち、再びバスに乗って市の中心部を離れてオホーツク流氷科学センターへやってきました。ここは小さな博物館になっており、流氷の仕組みなどの展示をみることができるほか、氷点下20度の環境を体感することができる施設となっていました。正直、もう外が十分寒いので氷点下20度体験はそれほどでもなかったのですが、その中で氷漬けの水族館という展示があり、こちらはなかなか見ごたえがありました。

氷漬けにされたオホーツク海の魚たち

 しかし、何より驚いたのが氷点下20度でもスマホってちゃんと動くんだということです。技術の発展ってすごいですね。

紋別の地には巨大なカニが今も眠っているという…

 意外と知ってる人が多い、このカニ爪のオブジェクト。昔は会場に浮かべられていたそうです。

荒涼とした大地

 そして、そのカニ爪のオブジェクトの裏側の景色なのですが、この景色を見て「あぁ、北海道に来たんだなぁ」と感じました。私自身、生まれが滋賀県の北のほうなので雪がそこそこ積もる地域ではあるのですが、やはり北海道は寒さのレベルが全く違うということを思い知らされました。わかりにくいのですが、実はこの写真の手前は藻別川という川で、寒さが厳しいために凍結しているのだそう。なかなか、本州でここまで冷え込む場所はないのですごく貴重な景色を見ることができたと思います。
 いま、アークナイツで実装されたサーミもこんな場所なのかなぁと妄想が捗ります。

再び、市内中心部へ

 さて、流氷科学センターから再びバスで市内中心部へと戻ります。
 昼食をバスセンター付近の洋食レストランで食べたのですが、ここも非常においしかったです。やっぱり何食べても美味しい。また、店内もレトロな雰囲気でとてもよかったです。

昼食のランチプレート

 その後は近くの市立博物館へ行ったり、道の駅のキッチンカーで売っていたエゾジカの串カツを食べたりしながら時間をつぶしていました。
 そして、札幌行きのバスの時間が近づいてきたのでバスターミナルへと移動したのですがここで大きなトラブルが発生することになります。その続きは後編にてお話ししますので、ぜひとも読んでいただけると幸いです。
 それでは、前編はここで終わりとさせていただきます。お読みいただきありがとうございました。

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