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初めてB'zのライブを座って観た日。(追記あり)

幸運にも、B'zのライブにまた参加することができました。1990年代に発売されたミニアルバム『FRIENDS』『FRIENDSⅡ』そして今年25年ぶりに発売される『FRIENDSⅢ』をメインにしたライブです。

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(『いつかのメリークリスマス』が収録された不朽の名作)

ライブ当日、僕は渋谷で特番の打ち合わせを終えたあとに、会場である東京ガーデンシアター(有明)へ向かいました。Googleによると渋谷から有明までは電車と徒歩で45分、自転車だと50分らしく、最近シェアサイクルにハマっている僕は自転車で会場を目指しました。シェアサイクルは電車より安いし、電動なので坂道も楽だし、何より昼に食べた家系こってりラーメンを消化したい思いもありました。

B'zのライブだというのに天気が良く(B'zのライブは荒天が基本です)、いくつも大きな橋を超えて自転車はぐんぐん進みます。

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なんだかんだで1時間ほどで会場に到着し、自転車を返却した僕はある異変に気付きました。

「ケ、ケツが痛い…」

シェアサイクルのサドルは少し固めです。久々に長時間乗ったため、お尻がヒリヒリと痛みました。ただ、売り切れ続出のグッズ売り場で右往左往し、ワクチン接種証明書を確認してもらい、CD特典のステッカーをもらい、検温・消毒をして会場に入ったころにはすっかり尻の痛みも忘れていました。

会場は「東京ガーデンシアター」というだけあって、劇場のようにすり鉢状に客席が配置され、普通のライブ会場とは雰囲気が違います。

今回のライブは、政府の「ワクチン・検査パッケージに関する技術実証」に選定され、会場規定のキャパシティ100%での実施だっため、お客さんがパンパンに入っています。こんな会場を見るのは2年ぶりで、それだけでぐっとくるものがありました。会場のHPにはキャパ8000人と書かれていますが、今回はキャパ6900人で実際に入場したのは6351人だったそうです。

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(会場内のいたるところに独自に設置されたと思われる消毒剤が)

ライブ当日、B'zのHPで会場の気流シミュレーションと浄化性能の動画が公開されました。いかに安全確認をしたうえで実施するかの証明です。運営サイドの「絶対成功させるんだ」という気合いが感じられて、こちらの身も引き締まります。

今回のライブのもうひとつの特徴は、完全着席だったことです。B'zのライブといえば、オープニングのSEが鳴るや否や立ち上がって拳を振り上げるのが基本ですが、今回は「ロックコンサートではない」という位置づけなのでしょう。分散入場で多少時間はかかったものの無事に会場に入り、着席したところであることを思い出しました。

「あ、ケツが痛いんやった…」

決して東京ガーデンシアターの座席が硬かったわけではありません。むしろ座りごこちはよかったです。ただただ僕がシェアサイクルに1時間乗ってきたのが悪いのです。実際、こんな記事もありました。

会場内では会話禁止なので、開演まで静かに待ちます(そもそも僕は1人参加なので喋る相手がいませんが)。分散入場に時間がかかったのか、いつものB'zのライブではあまりない、十数分押しての開演となりました。

会場がゆっくり暗転して始まったのは『いつかのメリークリスマス(Reprise)』でした。CDではピアノのみの演奏ですが、ストリングス隊が加わり、美しいメロディがより引き立ちます。

1曲目が終わるといよいよB'zの2人の登場です。もちろん歓声はなく、大きな拍手で迎えます。始まったのは…『僕の罪』。思わず「うぉぉ」とうなりそうになりますが、なんとか飲み込みます。2人ともシックな装いです。跳ねるリズムに合わせて稲葉さんも華麗なステップ。完全に余談ですが、稲葉さんのクネクネした足さばきを見ると、毎回『FILM RISKY』に収録されていたニューヨークでのダンスレッスンを思い出してしまいます。あの頃のレッスンが今に繋がっているのか…は知りません。

予想はしていましたが、会場にスクリーンはありませんでした。B'zは武道館や大阪城ホールでもスクリーンを設置しないことがあるので、まぁ当然といえば当然でしょう。僕はわりと遠めの席だったので、2人の表情までは確認することができません。「配信で確認したらいいよね…チケット当たると思ってなかったしもう配信も買ってるけど…」と雑念は一瞬浮かびますが、初めて生で聴く『僕の罪』に集中しなおします。

その後もずっと生で聴きたかった曲、初めて聴く『FRIENDSⅢ』の曲がどんどん続きます。ホーン隊も加わった『恋じゃなくなる日』(一番聴きたかった曲でした)、コーラスの坪倉唯子さんとのシャウトの掛け合いが圧巻だった『傷心』、ストリングスも加わってより感動的なアレンジになった『いつかのメリークリスマス』と、『FRIENDS』の世界観を全身に浴びつづける幸せな時間でした。

発売前の『FRIENDSⅢ』の曲も、これまでの2作とは違う、今のB'zだからこその『FRIENDS』だと感じました。CDリリースされるのが本当に楽しみです。

1時間半ほどの本編が終わり、ようやく一息…と思ったところで蘇ってきたのはお尻の痛みでした。いくら会場の椅子がふかふかだとはいえ、1時間半もずっと座っていると、お尻に多少の負担はかかります。まぁ何度も言う通り、僕が悪いのですが。

アンコールが始まり(なんと『結晶』!)、1曲終わったところで稲葉さんのMCが入ります。

「えー、ずっと座ってもらってましたが、アンコールは立ってもらっていいそうです」

え!立っていいの!お尻痛いの伝わってた!?

沸き立つお客さんの中で、1人だけ違う意味で盛り上がっていたかもしれません。誰に言ったらいいのかわかりませんが、立つ許可を出してくれてありがとうございます。

お尻のことは置いといて、やはり歓声は出せませんが満席の会場でお客さんたちが立って手拍子している様子は、ちょっと夢のような光景でした。『UNITE』の成功からここに繋がっているのだと思うのと、胸がいっぱいになります。

ラスト2曲は体を揺らし、手拍子をして、精一杯楽しみました。ステージ後方にスクリーンも現れ(あるんや)、2人の表情が初めて確認できました。アンコール含めて約2時間の公演は、興奮と感動の連続でした。

今回は東京で2日間のみの公演とあって、参加できたのはごく一部だったと思います。僕の周りでも申し込んだものの落選だった人、そもそも平日参加が難しく申し込みを断念した人もいました。

それでも僕がチケット当選を報告したり、感想をつぶやいたりすると「いいね」してくれたり「おめでとうございます!」とコメントをくれる方たちの優しさに感動しました。

このライブがまた次に繋がり、来年は3年ぶりの全国ツアーが開催されますように。そして僕の当選を祝ってくれた方たちが全員参加できて、一緒に喜びを共有できることを心から願っています。

ちなみに、終演後は電車で帰りました。

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【12月28日追記】
12月24日からライブの配信がスタートしました。

『 FRIENDSⅢ』は発売後にしっかり聴き込んでいたので、CD音源との違いが楽しいとか、圧倒されたまま終わった『恋じゃなくなる日』を改めてじっくり聴けたり、色々素晴らしかったのですが、何より驚いたのが『sasanqua』と『冬の陽』が別の曲だったということです。表記は「sasanqua〜冬の陽』だったので、25年間も『冬の陽』がサブタイトルだと思っていたのです。あーびっくり。

そして本編ラストの『いつかのメリークリスマス』、最後に稲葉さんがカメラ目線で口パクで言った「メリークリスマス」。もう「キュン」を超えて「ギュン」を超えて「ズギュン」でした。

ライブの時はスクリーンがなかったので、まったく確認できなかったサプライズ。これは12月24日から始まる配信ライブを観た人に対するパフォーマンスだと思われます。あーびっくりした。

配信ライブは2日目だったので、僕が行った日とは別日でした。初日は『 FRIENDSⅡ』が流れたあとに本編が終わったのかわからず会場全体に「え、これまだ続くの?本編終わりってことでアンコールの拍手してええの?」という戸惑いがありましたが、2日目はバッチリ拍手が来て締まってました。勝手に「よかった」とホッとしました。

稲葉さんのマイクケーブルさばきも見どころのひとつですが、稲葉さんごっこをやりたい方にはお風呂場がおすすめです。シャワーヘッドをマイク、ホースをケーブルに見立てれば、あっという間にあなたも稲葉さんです。お風呂場の響きも加わって『傷心』のシャウトも決まるはずです。ただ全裸なので、鏡は見ない方がいいと思いますが。

ちなみに、ライブが行われた東京ガーデンシアターがある施設にはスーパー銭湯が入っています。ライブ終了後、興奮さめやらぬ僕はふとっ風呂浴びて帰ることにしたのですが、東京ガーデンシアターでのライブに参加した人は入浴料が200円引きでしたので、お知らせてしておきます。

あと余談ですが、靴のロッカーを『178』にしたかったのですが、空いてなかったので『315サイコー』にしました。いいですね、これぞ余談。

ダラダラと失礼しました。2022年もよろしくお願いします。

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