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B'zの花火大会がまったくもってウルトラだった夜

全編B'zの楽曲を使った花火大会『B'z ULTRA FIREWORKS 2022-2323』が行われると発表されたのは8月でした。興味はありますが、チケット代がなかなかのお値段です(プランによりますが早得チケットでも1枚7500円から)。

花火大会といえば無料で楽しむもの…と子どもの頃から思っているので、ちょっと悩むかぁ…と思ったのですが、気づいたら申し込みが完了していました。

様々なエンタメが突発的な理由でストップしてしまう今(流行病だけでなくスキャンダルなども含む)、そしてB'zの活動が円熟期を迎えている今、楽しそうなものはとりあえず飛び込もう!と思ったのです(別にB'zのスキャンダルがあるかもとかは思ってませんが)。

あっという間に時は流れて11月5日、花火大会当日。会場は幕張海浜公園です。電車を乗り継いで海浜幕張駅へ。B'zがヘッドライナーを務めた2019年のサマソニ以来です。

開演は午後6時で、駅に到着したのは午後4時45分。まだまだ空は明るく「6時に真っ暗になるんやろか?」と絶対に必要のない心配をしながら会場へ向かいます。すると、入り口のゲートから長ーく続く行列が。思ってた10倍の人がいました。チケットも高額なため、正直こじんまりした会場かと思っていたのです(すいません)。

僕はノープレミアムエリアなので左へ

当日はグッズ販売も行われ、僕は手ぬぐいとブランケットを狙っていました。しかし、行列に並んでいるうちに次々とグッズの完売情報が公式Twitterで告知され、あっという間に手ぬぐいもブランケットも完売してしまいました。他のグッズも軒並み売り切れ、残っているのは絆創膏のみに。

絆創膏のみとなると、品ぞろえの悪いドラッグストアと同じです(なんて身勝手な悪態)。大人になって血を流すような怪我もほとんどしないのと、どんどん開演時間が迫っていたので、絆創膏の購入は見送ることに。ようやく入場できたのは開演30分前でした。

砂浜にパイプ椅子がぎっしりと並べられています。縦横の列を数えてエリア数でざっくり計算したところ、約1万5000人が来場していたはずです(あくまで推測です)。いやぁ、さすがです。こじんまりとか思ってすいませんでした。

左手前方に見えるのが巨大スピーカー

会場にはエリアを区切るようにビジョンが設置されていて、そこに事前に募集していたファンからのメッセージが表示されていました。

開演まで残り20分、僕は屋台に並んでいました。猛烈にお腹が空いていたのです。どの屋台も行列ができる中、列が一番短い焼き鳥屋さんの屋台に並びました。「開演5分前までに買えなければ諦める」と決めて時計と行列を交互に睨みつけていたのですが、どうにも間に合いそうにないので開演5分前に行列を離れて座席に戻りました。

午後6時。当たり前なのですが周囲は真っ暗でした(疑ってすいませんでした)。ビジョンに『Highway X』や『LIVE FRIENDS』といった作品の告知VTR(ライブ映像)が流れ始め、場内のテンションも上がっていくのを感じます。

しかしたっぷり流れるなぁ…来月の発売楽しみやなぁ…あれ、次の曲いったで…と思っていたら午後6時20分になっていました。「焼き鳥食べれたなぁ」と未練がましく思っていたら突然ビジョンが真っ暗に。

『Still Alive』のイントロと共に、ビジョンに過去のライブ映像の爆発や花火のシーンを中心に編集したVTR(めちゃくちゃカッコいい!)が流れ出します。ライブ音源ということもあり、否が応でもテンションは上がるのですが、なにしろビジョンが真横にあるため、真正面の海から花火がいつ上がるのかも気になるし、右目でビジョン、左目で海をケアするというわけのわからない状態に。

すると映像の中でカウントダウンが始まり「0」で映像は停止。一瞬の静寂のあと、『LOVE PHANTOM』のイントロが流れます。沸き立つ観客。皆が一斉に海にスマホを向けます。

最近よく話題になる”長いイントロ”で興奮がマックスに達したところで、「いらない何も捨ててしまおう」の歌い出しから大量の打ち上げ花火が炸裂します。

曲と花火が炸裂するタイミングが素晴らしくリンクしていて、1曲目から興奮が止まりません。ギターのリフに合わせて直線的な花火が上がったり、恋心の「松本に相談しようか」のところではサングラス型の花火が上がったりと、曲のイメージをより膨らませてくれる花火が続きます。

意外な選曲だったのは『イチブトゼンブ』のバラードバージョンです。激しい曲から一転、燃焼時間の長い儚げな花火がゆっくり夜空に消えていくところは、ちょっと泣きそうになりました。「いや、バラードにも花火合うんかい!」と会場にいた全員が心の中でつっこんだはずです。

会場にはいくつも巨大なスピーカーが設置されていて、爆音が体を揺らします。CD音源ではあるものの、久しく行われていないB'zの野外ライブを思い出し、懐かしくもあり、来年のPleasureツアーに思いを馳せてしまう瞬間もありました。

1時間ノンストップの花火は、『ultra soul』で大団円を迎えます。B'zの野外ライブのエンディングでは花火はつきもので、何度も感動してきましたが、今回はずっとライブのエンディングを体感しているような幸せな時間でした。

これからは曲を聴くたび、今まで脳内で浮かんでいたライブの場面だけでなく、夜空に咲いた美しい花火も一緒に蘇ってきそうです。

「B'z関連のものって『ウルトラ』って何でもつくなぁ…」と思うこともたまにあるのですが、今回は正真正銘”ウルトラ”な花火大会でした。また行けたらな…と本気で思っています。

終演後のビジョン

これから全国を周ると思うので、近隣で開催された暁には”ウルトラな花火大会”に是非とも参加してみてください。あと、グッズは結構早めに売り切れるので気を付けてください。

B'zのお二人、花火職人の皆さん、関係者各位、最高の花火大会の思い出をありがとうございました。

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