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ヨルダンに来て初めて猫の可愛さを知った

ヨルダンは猫の国だと思う。
それくらい、街中を歩いていると必ず猫に出会う。

どういうわけか、ヨルダンに住んでいる猫は堂々としている。
「ここが私の住処だ」と言わんばかりに、街の風景や空気感に溶け込んでいる。

正直、猫は苦手だった。
実家の庭にうんちをするのは、決まって近所をうろついている猫だったし、私の家族は自然に犬好きになっていき、10年以上前からチワワを飼っている。

したがって、私も犬好きの人間だった。

それが、ヨルダンに住んでいると猫に出会う機会の方が圧倒的に多く、猫に会うたびに、ついついカメラを構えてしまうくらい、いろんな猫の表情を見たり、触れ合うことが自然と好きになっていった。

例えばこの猫。
売られている商品の上で日向ぼっこをしていた。

このお土産屋さんの前を通ると、いつもここにいる。
お土産屋さんの中のソファでくつろいでいることもあったが、この猫はここで飼われているわけではない。
お店の人は、追い出すことなく、猫がしたいようにさせている。

ヨルダンには道端に、この写真に写っているような大きなゴミ箱が点在している。

このゴミ箱の横を歩いていると、中から飛び出してくる猫にびっくりさせられることが度々ある。

この猫にも驚かされた。
どういう訳か、写真を撮ろうとする私を威嚇していた(笑)

ヨルダンに住んでいる猫は、ゴミ箱の中の食べ物を漁って、逞しく生きている。

こちらは、難民キャンプの中を歩いている時に見かけた。

私の活動している難民キャンプには、一つ前の写真に写っているような銀色の大きなゴミ箱がないので、人々は道端にゴミを固めて捨てている。
そのゴミを漁っている猫だった。

首都アンマンの「ジャバルウェブデ」というオシャレな街に住む猫もいる。

目の周りのアイライナーみたいな模様が印象的なこの猫は、この、外国人がたくさん住むオシャレなエリアに似合うような上品さが感じられた。

入り組んだ細い階段をゆっくり降りていると、近づいてきた猫たち。

ヨルダンに住んでいる猫は、人慣れしている猫が多く、すぐに近づいてきて身体をすりすりさせてくるのがとても可愛い。

狂犬病が恐いので、触らないようにはしているけど…

なので、どうしても猫を触りたくなる時には、ここのカフェに行く。

生まれたての赤ちゃん猫

私の住んでいる街「マダバ」にある、この「Kawon」というカフェには、たくさんの猫が飼われていた。

なぜ「飼われていた」と過去形なのかというと、猫が15匹くらいと増え過ぎてしまって、お客さんの食べ物を荒らしたりしてクレームが出ちゃって、今は5、6匹に減ってしまったから。

それでも、このカフェに行くと、今でも猫と触れ合うことができるし、ここの猫たちは本当に人懐っこくて可愛らしい。

呼んだら(呼ばなくても)近づいてきて、膝の上に乗ってくる。

毛色がきれいなホスニー。
よしこ。オーナーが何故か日本の名前をつけた。

ここのカフェに通うようになってから、猫のいろんな生態を知ることができた。
喉をゴロゴロ、グルグルと鳴らせたり、前足でふみふみしてきたり。
猫がふみふみしたりするなんて、今まで知らなかった。

ここのカフェは本屋さんも併設しているので、本屋の中でも猫に会える。
勉強するスペースもあるので、そこで勉強していると、猫に見守ってもらえる。

赤ちゃん猫と、お母さん。
勉強を見守ってくれる猫。

そして最後は、一番私と関わりのある猫。
それが、隣に住む大家さん家族が飼っている「トム」という名前の猫。

トムは全然私に心を開いてくれない。
少し慣れてきて触らせてくれるようになっても、いきなり手を出して引っ掻いてこようとするし、なかなか仲良くなれない。

そんな中でも、私が家を出る時には、階段を降りていく私の姿をいつまでも上から見届けてくれる様子がとっても可愛い。

この表情たまらん

私の当面の目標は、トムに認めてもらうこと。
最初に比べたらトムもかなり心を開いてくれるようになった(気がする)

それにしても猫心って難しいなぁって思う。

ヨルダンに来て4ヶ月。
これからも猫に癒してもらいながらここで暮らしていくと思う。

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