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#SF
マシーナリーとも子ALPHA ~嫌がる鰐篇~
ピンポーン。
アークドライブ田辺は右手のロボットアームで器用にチャイムを鳴らした。
「はぁーい」
「あ……どうも、アークドライブ田辺ですけど……」
「んあ? あ……田辺さん」
マシーナリーとも子の家から出てきたのは鎖鎌だった。その足元にはネギトロ軍艦ドッグ。
「あの……マシーナリーとも子います?」
「ママなら1時間くらい前から出かけてますよ~。ネギトロちゃんどこ行ったか知ってる?」
「
マシーナリーとも子ALPHA 〜尾けるとも子篇〜
2020年……池袋の大型書店、そこに異様なシルエットの客がいた。まるでマフラーのように肩がけにした大型の爬虫類……ワニだ! その女は腕からワニを生やしていたのだ! N.A.I.L.のバイオサイボーグ、ワニツバメである!
「この時代に来ていちばん良かったなぁーってことはでスねセベク」
(なんだ……?)
「こうやって堂々と街でホームズの本を読んだり買ったりできるってことでスよ! 2045年では焚書
マシーナリーとも子ALPHA ~鮫の落日篇~
「飽きたな……」
「えっ」
片手を失った元船長はジャストディフェンス 澤村の言葉にギョッとした。澤村はつまらなそうに夕食のハンバーグを頬張った。
築地を根城にしていた海賊団を奪い取って船長となってから1ヶ月。澤村海賊団はアジア中の港を蹂躙した。あらゆる港の人類を殺戮し、ハンバーグを食べた。だが半月ほどしたあたりで澤村は気付いてしまったのだ。船の上は意外とやることがないと。
何よりもつま
マシーナリーとも子ALPHA ~築地のならずもの篇~
2019年、築地……。
市場機能を豊洲に明け渡し、かつてほどの活気は無くなったもののいまだ市場外の店舗は稼働しており、観光地として相変わらずの人気を誇っていた。だが競りがなくなるとともにこの街にやってきた災いがあった。決して報道には載らない築地の新たな闇。静けさを取り戻した築地の朝に新たに舞い降りた喧騒……!
カンカンカンカンカン!
早朝の築地にけたたましい半鐘が鳴り響く! すると近く
マシーナリーとも子ALPHA ~徳の容れ方篇~
「うんとこしょ」
「どっこいしょ」
ダークフォース前澤とエアバースト吉村が力を込める。それでもサインポールは抜けません。
「けっこう深く挿さってるなあ」
「爆破とかしたら傷ついちゃいますしね」
額の汗をぬぐって思案する2機。そのとき、耳に恐るべき憤怒の声が刺しこまれるように響いた!
「お前らァーー!!!! うちのサインポールになにしてやがる!?!?!?!?」
「えああ!?」
吉村と