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卵子凍結からひとりでの出産まで②

2015年の夏、39歳のときに採卵しました。2回採卵をおこない(お医者さんに、できるだけたくさん保存するため2回の採卵をお勧めされました。)、計30個の卵子を凍結することができました。血液検査等の結果、子宮年齢はまだ(着床・妊娠には)大丈夫だけど、早くパートナーをみつけて卵を迎えに来てね、と担当の看護師さんから言われました。(とても優しい看護師さんで、数年後に訪れたときに再会できて嬉しかったです。)不妊治療の大変さでよく聞くのが、自己注射なのですが、個人的に注射が好きなので(と言うと、よくびっくりされますが、注射って、転んだり、包丁で切ったり、とかの日常の怪我に比べるとそれほど痛くないし、なんだか非日常感があって好きです。)、採卵前の毎日の自己注射は楽しかったです。(決まった時間に打たないといけなくて、職場のトイレで打ったり、通勤中の乗り換えの駅のトイレで打ったりして大変でしたが。)
採卵が終わりほっとして、数年間は何事もなく、いつも通り仕事で忙しく過ごしました。

42歳を過ぎたころに、いくら卵子を凍結保存してるからってちょっとリミットかなぁと焦り始め、友人から精子を提供してもらうという大きな決断をしました。(そこに至るまでにはもう少し複雑な個人的な事情もあるのですが、このnoteにはあまり個人的すぎることは書かないようにしようと思っているので、書かないことにします。でも、人生の大きな決断を個人的な状況に触れずに記録するのは難しいですね。)(想像でストーリーを補ってもらって、楽しんでもらえると嬉しいです。)

※ここから下は小説のネタバレがあります。
ところで、話は逸れるのですが、2021年に川上未映子さんの「夏物語」を読み(下の子の出産のための入院中のベッドで読みました。)、自分とほぼ同じ状況での妊娠・出産だったので(上の子を授かった時期も同じ)びっくりしました。

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