斉藤勝久の「麻雀バカ一代」記 第5章
※本記事は麻雀界第15号に掲載されたものです。
須藤君は場所決めの牌を引いた。それを掴んだ手を高らかに上げ、卓上に叩きつけた。その音が店内にバッチ~ンと鳴り響く。
「須藤君、気合い入れ過ぎ!っていうか、牌を卓の上に叩きつけないようにお願いしますよ!!」
ヤギさんがお決まりの注意をした。それを見様見真似に俺も場所決め牌を力強く握り絞め、その手を高らかに上げた。その瞬間にヤギさんが血相を変え、俺のところに飛んで来た。
「かっちゃん!駄目、駄目だよ」
と、近寄って来た時の形相と