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少し昔に本当にあったこと

先日、豊中市庄内にある庄内神社を訪れました。地域の氏神様として古くから親しまれている神社です。
この神社には豊中の戦争の歴史が刻まれています。

機銃弾のあとです。
手水舎にも弾の砕けた破片が貫通した跡があります。
なんの変哲もない地元の神社の掲示や説明もない地味な痕跡から、事実としてその場所で戦争が起こっていたことを感じました。

学校の平和学習で戦争について学び、修学旅行では広島を訪れ原爆ドームや原爆資料館の展示を目にしました。ショーケースに入った展示品も原爆ドームもどこか現実味がなく、自分とかけ離れたものとして捉えていました。

空襲の時、豊中市南部の工場地帯では勤労動員で付近にいた豊中中学校(現在の豊中高校)や豊中高等女学校(現在の桜塚高校)の生徒の多くが死傷しました。今の私とそう変わらない年の人たちが国のために労働し、亡くなっています。
刀根山付近には1t爆弾が多数落とされました。大きな爆弾跡には水が溜まり、子供達はそこで泳いだそうです。平成6年には刀根山の宅地造成地で不発弾が見つかっています。

私が暮らすこの町の今に連なる、少し昔に本当にあったことです。


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