インフルエンザが猛威を奮い、全国的に感染を拡大させている。
おかげさまで、弊社社員も１日に３～５人のペースでその診断を受け多くの人が休まざるを得ない状況です。あらま、大変だ！

その予防対策として、会社のあちこちに除菌ジェルが置かれている。そして、衛生委員が走り回って徹底を呼びかけている我らが頼みの三銃士。

手洗い！　うがい！　そしてマスク！

私は今、その中のマスクにとても助けられている。

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マスク・・コミュ障の私にとって彼の存在は、まさに心のガードマン。話すことに苦手意識がある私は、時々、悪気もないのに顔が引きつる。マスクはその表情を少しでも分かりにくくしてくれる。つけるだけで、ちょっと安心できるお守りのような存在だ。その上、温かくて保湿もしてくれる。最近、テレビでマスクの正しい付け方というのを学んで、１日に３枚程取り替えてはピタッと装着して満足していたりする。
（ちなみにテレビで紹介していた方法は、①マスクを半分に折りたたむ→②扇のように縦に広げる→③広げたマスクを顔に合わせ、ゴム紐を耳に掛ける→④鼻部分の針金を鼻の形にになじませる。※一度はずしたものは外の面を触らずひっくり返して捨て、新しいものを使う、とのことです！）

過去に読んだ本で知ったことだが、作り笑いは目の動きよりも口元の動きでばれてしまうらしい。
自然な笑い方は「口→目」の順番で動き、不自然な笑い方は逆になる。または口の周りの筋肉がこわばるそうな。マスクをつけると安心するのは、その口元をしっかり隠してくれるためである。

「目は口ほどに物をいう」というけれど、実は口元こそ大きな役割を果たしていると思う。それを隠せるマスクはやはり心のガードマン・・。

そういえば、楽天くじでハズレを引いたとき、動画の中の楽天パンダというキャラクターは目は微塵も変わらないのに、口だけつむんで真顔になる。

それからここ数日Twitterで流行っているPicrewの強い女子メーカー。気になるパーツを選び顔を作るのだが、不思議なことにどんな組み合わせでも強そうな女性にみえる。よく見てみるとこれ口元の印象の力である。

楽天くじが外れた瞬間の楽天パンダの表情。この顔である。
（目のパーツは変わらず口元のパーツだけ変化する。）

Picrewに投稿された「強い女メーカー」。どんな組み合わせでも不思議と強い女の顔になる。（口角が上がった口元のパーツが多い気がする。）

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さて、突然ですがマスクについて想いを馳せていたら、ドリカムさんの『眼鏡越しの空』という曲を思い出しました。
（動画はカバーされた方のものです。）

ゆったりとしたテンポのリズムに、臆病な主人公が憧れる人を想ってちょっと勇気を出してみよう、という歌詞。引っ込み思案ならではの情けなさを上手に表現していてほろ苦い。でも最後に泣いた後の晴れた空みたいな希望をくれる曲。きっと彼女にとっての『眼鏡』は私にとっての『マスク』と同じ。

大キライだった眼鏡はずせない この何日も
"気を隠す"にも"ちゃんと見る"にも 都合がいい

あなたの夢を見た朝 何故か 少し泣けた
さえない私を思ったら 少し泣けた

短い髪 シャンとした後ろ姿 思い出す度
あなたのようになれたらと 憧れる
その想いが ちからをくれる

この曲の『憧れの人』は「男｣か「女」、どちらでもとれるように作詞されているという説があり、私は入社当時同じ部署でお世話になっていた、一回りくらい上の先輩を彷彿として何度も聞いていた。

百合のように凛として、それでも女性らしく笑顔が絶えず、優しくて、パートさん一人ひとりへできる限りを尽くす人。優しさゆえの弱い自分をきゅっ、と仕舞って現場に向かう強い人でした。私は彼女にそんな風になりたいんです！とこの曲を歌って、その方は純粋に嬉しいと涙目で喜んでくださった。

残念ながら部署が分かれてしまい、今は同じ環境で仕事はできなくなったけど、たまにお茶をさせてもらっている。今もずっと憧れる人。

夏に滋賀県の某農園で撮影した見事な百合たち。
白百合の花言葉は『純潔・威厳』、オレンジの百合の花言葉は『華麗』、ピンクの百合の花言葉は『虚栄心』だとか。何色になるかは、自分次第。

あれからもう２年経った。花粉の日も、ウイルス蔓延する今も「マスクよ、ああ本当にありがとう。」とその恩恵を受け続ける私。ちょっとは人付き合いも・・慣れてないけど、業務くらいは覚え、当時『"さんぶんのいち"人前』だったのからすると『"ごぶんのよん"人前』くらいにはなったのかも。それなりにぼちぼちと頑張っている。

もう少し人との会話に自信を付けて、ついでに科学の発展により強力なエアマスクとか発明されたら、生涯マスクなしでも生きていけるかしら。
うーん、その時に備えて、時々マスクの裏で、口角をきゅっと上げて強い女の練習をしてみようかな（笑）