百合を部屋に飾るなんてと思ってしまった。

「百合の花はきれいだけど、ひとり暮らしの部屋に飾るのはなあ」

このあいだ、お花屋さんで店主さんと話しながら、白百合を見てぽろっと言ったわたしがいた。その言葉を、何気ない言葉かもしれないんだけど、どこか引っかかって、家に帰っても考えていた。

じぶんで言っておいて、わたしはなにに引っかかっているんだ?

百合の花は、大ぶりだ。気品があって、ひとり暮らしには華やかすぎる気がする。
黄色い花粉も落ちて

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泡沫

夏が出会いの季節だなんて嘘だ。
 気分が開放的になるだとか、イベントごとが多いからだとか、そういうのはそういう人のために誂えられたものであって、わたしにはぜんぜん関係なかった。
 外に出ればすぐに汗をかいてしまうのがいやだし、なにより町をわがもの顔で自分たちの社交場にしてしまう虫たちが耐えられない。後から来たのは人間の方だとはわかっているけれど、ここはもうわたしたちの町なのだ。
 石造りの森の中に

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草画帖 15

草画帖第十五号を発行しました。
百合号です。
雄蕊・雌蕊を筆にして描いた絵もあります。
詩は「羅漢百合」。

紙版、Web版、自由製本版があります。
 ☆
Web版は下記URLで閲覧できます。
ご自分で印刷製本したい方には印刷用PDFを無料で提供いたします。
ご自由にお楽しみください。

草画帖 15
http://rokkaku.que.jp/bunko/library/lib1z/sogajo

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小説『少女輪廻協奏曲 ノギクとヴェドラナの愛』第二部プロローグ「赤髪の女子のプレリュード」……を公開です(LINEノベル様)

相羽です。

LINEノベル様

https://novel.line.me/

 がスタートしましたということで。

 本日は小説『少女輪廻協奏曲 ノギクとヴェドラナの愛』の、

 第二部プロローグ「赤髪の女子のプレリュード」>

 を更新させて頂きました。

 S市(仙台)も出てくるちょい百合っぽい異世界SF小説となっております。

 毎週水、金、日曜日更新ですので、このタイミングで読んでみよ

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[第8話] 百合ナース! 〜かわいいあの子〜 [サロン連載]

「みなみちゃん?」

時刻は、深夜十一時。消灯時間はとっくに過ぎてる。

なのに、隣の病棟に続く渡り廊下の窓際に、背の高い人影を見つけた。

ぼんやりと外を眺めていたらしいみなみちゃんの手にはスマートフォン。

私が来たのに気がつくと、それを隠すようにさりげなく後ろにまわした。

「またLINEしてたのね?」

「……すいません」

「眠れないの?」

みなみちゃんが困ったように頷

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私がスキって言うからスキなんでしょう? by珠理(くちびるピアニシモ)
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短歌 #35 わたしを好きなおんなのこ

好きですと可愛い君に言われたら私も好きと言えばいいのか

2秒間じっと見つめて目をふせるオシロイバナの匂いの記憶

スカートがヒラヒラするの嫌なんです誰も知らない国に住みたい

制服のおしつけがましいジェンダーにさよならすれば虚ろな私

さようなら狭い校舎に清い日々私も髪を伸ばしてみます

#短歌 #百合 #わたしを好きなおんなのこ

「百合母娘スタンプ」販売開始&キャラクター紹介

LINEスタンプと「百合母娘スタンプ」のキャラクター紹介です。
百合母娘スタンプはこちら!

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日本以外の数ヶ国でも販売しております。

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「子供は欲しくないけど母乳はあげてみたいよね」から始まる百合

「子供は欲しくないけど母乳はあげてみたいよね」
牛乳を飲み始めたばかりの私に対して彼女は言った。
そんな彼女の発言に飲んでいた牛乳を吹き出しそうになり、なんとか飲み込んだ私は彼女に訊き返した。
「それは……子供ができないと母乳はあげられないんじゃないの?」
「そお? あたし、今ならできるんじゃないかと思うんだけど」
「なにを根拠に」 
「四月五日。覚えてるよね」
 そう訊かれた途端、私の心臓が

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